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ガチャ426回目:一括化の変化

 第四層の拠点に戻って来た俺たちは、昼食を共に過ごし、そのままドロップアイテムの精算をすることにした。


「それではまずは昨日から今日にかけて討伐したアリ3種ですが、その討伐総数と倍化のおかげもあって、とんでもないことになりました。あまりにも数が膨大なため、今回ばかりは机に並べることは不可能です。得られたスキルとしては以下となります」


 アイラは俺達に見せる為にホワイトボードを取り出し書き始めた。


・ワーカーアント:781体。

 『剛力』1062個。

 『硬化』1281個。

 『チャージアタック』781個。


・ソルジャーアント:385体。

 『怪力』507個。

 『硬化』605個。

 『統率』428個。

 『チャージアタック』385個。


・ホーリーナイトアント:194体。

 『剛力Ⅱ』234個。

 『怪力Ⅱ』230個。

 『硬化Ⅱ』237個。

 『統率Ⅱ』216個。

 『チャージアタックⅢ』202個。

 『白亜鉱』239個。


 うん、酷いことになってる。

 特に注目すべきは白アリだな。最初部屋に入った時、左右の壁や天井にびっしりと卵が植え付けられていたのを考えると、結構な数がいるとは思っていたが、マザーが途中から産卵していたのを含めて200近くはいたのか……。

 溢れるようにある『硬化』もまた感慨深いな。シュウさんにもらった時は、第一エリアでは中々お目にかかれないって話だったけど、多分あれは『一般的な『運』の冒険者なら』という注釈が付くところだったのかもしれない。あの時一緒にもらった『飛剣術』も、ハチから大量にドロップしたわけだしな。

 未だリアルに拝めていないのは『霊体感知』くらいか。これは多分、そういう毛色のダンジョンに赴かない限り得られるタイミングはないだろうな。


「それでこの『白亜鉱』ってのは?」

「はい。白い亜鉛という珍しい鉱石で、この国では未発見の素材です。一部ではミスリルをも凌ぐ素材とも言われているみたいで、様々な用途に使える可能性があると期待されていたみたいですね。ただ、希少性が高いため今までは武器や防具といった用途にのみ、使用が制限されていたみたいですが」

「なるほど。じゃあこの素材の存在が広まれば、このダンジョンの価値が高まるわけだな」

「問題はあの数のラッシュに、普通の冒険者は手出し出来ないって問題があるわね」

「あぁー……」


 しかも個体の強さがレベル60もある訳だしな。数匹を相手に、ランクCの冒険者チームでやっとってところか。……管理者権限を使って、出現位置を弄れたりしないかな。あと感知範囲の減少とか、密集率の軽減とか、そういうの。

 次でレベル4になる訳だし、そろそろそういうダンジョンの設計周りに関わることにも手出し出来たりしないだろうか?


 おっと、思考が逸れたな。今はドロップの確認だ。


「じゃあ『マザーアント』のドロップはどうだ?」

「はい。こちらですね」


 『剛力Ⅱ』1個。

 『怪力Ⅱ』1個。

 『硬化Ⅲ』1個。

 『統率Ⅲ』1個。

 『チャージアタックⅢ』1個。

 『王の威圧Ⅲ』1個。

 『女王アリのフェロモン』1個。

 『黒亜鉱』2個。


「それから『アメジストの宝箱』です」

「『黒亜鉱』は国外でも発見報告の少ない鉱石の為、データがありません」

「なるほどな。……武器防具に関してはそのうち宝箱から出るもので新調していけばいいから、特にこれらの素材を使ってまで改める必要はないかな。けど、だからといってこの数をほいほい市場に流すのも勿体無い」


 となれば、使い道は一つだろう。


「エンキ」

『ゴ?』

「これを削って粉末にすれば、お前でも扱えそうか?」

『ゴゴー? ゴゴ』


 多分できると思う、か。

 まあ、これはあとで試してみよう。


「じゃあ今、操れている魔鉄の換装部分と同量の『白亜鉱』から試していくか。『黒亜鉱』は試すにも量が少ないから、こっちは保留で良いかな」

『ポポ?』

『~~♪』

『ゴ?』

『プルル』

「あー、それもありか。せっかく倍加して、2つも出たんだしな」

「兄さん、彼らはなんて?」

「ああ、一番重要なコア周りを『黒亜鉱』で固めて、他は『白亜鉱』で染めるのはどうかってさ。白をメインとしたツートンカラーになるわけか。今まではメタリックカラーだったし、変化としては悪くないな」


 まあツートンカラーにできるのは小人形態だけで、巨人形態だと3色になるわけだが。


『ゴゴー!』


 ま、エンキも楽しみみたいだし良いか。

 今日は時間いっぱい使ってこの鉱石をエンキの身体に合わせて使えるよう分解していかないとな。予備の身体の分と、今後スキルが上昇して全身も染められるようになった場合も考えて、『白亜鉱』150個分くらいでいいか。


「じゃ、『白亜鉱』の扱いも決まった事だし……。『圧縮』するか……」


 この数、一括化できるようになっていなければどうなっていたことか。

 たぶん夢に出てただろうな……。


 結果としては、前回の余りの分と合わせて以下。


 『剛力』2個。

 『剛力Ⅱ』2個。

 『剛力Ⅲ』1個。

 『剛力Ⅴ』11個。

 『怪力』3個。

 『怪力Ⅳ』1個。

 『怪力Ⅴ』8個。

 『硬化』2個。

 『硬化Ⅲ』2個。

 『硬化Ⅴ』11個。

 『チャージアタック』1個。

 『チャージアタックⅡ』2個。

 『チャージアタックⅢ』3個。

 『チャージアタックⅣ』1個。

 『チャージアタックⅥ』5個。

 『統率』2個。

 『統率Ⅱ』2個。

 『統率Ⅲ』2個。

 『統率Ⅳ』1個

 『統率Ⅴ』8個。


 俺も彼女達も『剛力』『怪力』はⅤ以上だったけど、『硬化』は俺は無印だし、『チャージアタック』に関してはⅣだったり『統率』に至ってはアキが無印の他はⅢだったりするし。だから一気に『圧縮』してしまうと、それらのスキルが無駄になる事になる訳だが……。うん。

 大量にあって余裕があるからか、ほんの少しスキルが浮く事も度外視しちゃうな。多少勿体ないが、こんなにあるんだし別に良いだろう。まあ『統率』は使わないけどな。扱いきれないし。

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