ガチャ1188回目:隠れし者
さて、海があった場所に降りてきた訳だが、まずはどこを探すかな。そういや昨日、何人か海に降りて魚を取ってたよな。俺は下からの光景を知らないし、聞いてみるか。
「マリー、ミスティ」
「はいっ、勇者様!」
「ん。なーに?」
「昨日見た光景と、今の光景での差異なんだが、この崖で変わったとことかあるか?」
「うーん……ないと思います」
「ん。変化なし」
「そっか。さんきゅ」
となると、見るべきは姿を現した元海底の地面か、奥の方に引っ込んだ海のどちらかか。ならマップを開いてっと。この明るさなら、『鷹の目』で視界を飛ばしても問題なく見れるはずだ。
『ショータ、どうするのー?』
「ああ、視界を飛ばして探索してみる。リリアナも視てみるか?」
『うん! やってみたい!』
そうしてリリアナに『鷹の目』を付与して視界の飛ばし方をレクチャーする。ここはそんなに広くないし初めての経験だろうから、『視界共有』をしてマップ埋めを手伝ってもらう必要は無いだろう。好きに視界を飛ばさせてあげよう。
『わー。私の『蝙蝠の目』より使いやすいかも!』
そういや、そんなスキル持ってたなー。聞いたところによると、効果も『鷹の目』の劣化版って感じだった。なんでも、デフォルトで『暗視』と『反響定位』が備わっているというメリットこそあれど、操作性に難があるらしい。ゲームのコントローラーでいうところのスティック操作が『鷹の目』で、十字キー操作が『蝙蝠の目』だとかで、細かな動きができず、直線でしか確認できないって割と辛いところだよな。
そうして視界を飛ばして楽しむリリアナの隣で、干上がった海を片っ端から探索していると――。
「……お、これかな?」
それらしい空洞を発見した。
海底にぽっかりとできた空洞には斜め下へと続く洞窟が存在していた。そこには干上がった名残である海水が溜まっていたが、不思議と魚の姿はないようだった。
この感じからして、太陽があった時から存在はしていた可能性が高いな。けど、ギミック的問題で見つけても第二層以降の暗闇の穴のように入れなかった可能性もあるし、天岩戸のように入口が封じられていた可能性も考えられるな。
「とりあえず、このまま視界を飛ばしてみるか」
これの他にも穴はあるかもしれないし、ここが当たりかどうかはまだ分からないからな。
「……ほぉ」
不思議なことに、光源がないはずのこの洞窟でも、外と同じように月明かり並みの光量が確保されていた。薄暗さはあったが、苦に感じないレベルのそれであり、探索する分には十分とすら言えた。
そんな事を考えつつ曲がりくねった洞窟を進み続ける事数十秒。急な登り坂の先には広い空間が広がっていた。位置的に、天岩戸の真下にあるようだ。
その空間の奥にはハッキリとした姿こそ見えないが、サイのような立派な角と、ゴツゴツした肉体を持つモンスターが一体存在していた。何故かその輪郭がぼやけて見えるが、あれがこの階層に存在する唯一のレアモンスターと見て間違いなさそうだ。そしてこいつを倒せば、またコハクが成長し、世界は明るい方向へとシフトするはず。
『ショータ、これを倒すのー? おっきいイノシシだね!』
「え? ああ……」
どうやら知らぬ間にリリアナもこのモンスターを見つけていたらしい。似たようなスキルを元々持っているだけあって、探索もお手の物だな。
しかし、これがサイじゃなくてイノシシだって? うーん……よくよく考えればイノシシとサイとの違いって、体格と角と、あとは鎧のような革くらいのものだし、異世界基準ならこれもイノシシになってもおかしくはない、のか……?
「んじゃ、狩りに行くか。そんなに広い空間じゃないっぽいけど、皆付いてくるか?」
「もちろん☆」
『当然でしょ♪』
「行きたい!」
『はいですっ!』
『我には少し狭いようですので、留守番させて頂きまする』
「僕達もここで待機するよ。頑張ってね」
エス達とイクサバを除いた昨日のメンバーが付いてくるようだ。まあ、そんなに時間もかからんだろうし、問題はないかな。
「んじゃしゅっぱーつ」
『エレメンタルマスター』と『水の親和力』の2つを使った力技で、洞窟内にあった邪魔な海水は全て排出。そして空洞となった洞窟を進んでいき、モンスターの待つ空間へと到着した。
「……ん?」
『鷹の目』で見たときにいたのはサイのような見た目をしていたはずなのに、そこにいたのは1体の巨大なイノシシだった。なんだ? さっきのは幻覚だったのか? それともリリアナの認識があってて、俺が本当に間違ってたのか? でも、あんなにわかりやすい角がなくなってるし……よくわからんな。
輪郭があやふやで、ぼやけて見えてしまうのは先ほどと同様であるが、第二層以降にいた連中と異なり黒い影は纏っていない。であるならば、『鑑定』が通るはずだ。
*****
名前:マリーチー
レベル:300
腕力:2800
器用:2800
頑丈:3600
俊敏:3600
魔力:8000
知力:3200
運:なし
【Uスキル】真鑑定LvMAX、鑑定偽装LvMAX、気配偽装LvMAX、存在偽装LvMAX、陽炎Ⅴ
【Bスキル】超防壁Ⅴ、剛力Ⅵ、怪力Ⅵ、阿修羅Ⅴ、怪力乱神Ⅳ、鉄壁Ⅵ、城壁Ⅵ、金剛体Ⅴ、難攻不落Ⅳ、力溜めⅤ
【Pスキル】身体超強化LvMAX、硬化Ⅵ、全属性耐性LvMAX、物理耐性Ⅴ、魔法耐性Ⅴ、斬撃耐性LvMAX、貫通耐性LvMAX、打撃耐性LvMAX、体術LvMAX、武闘術LvMAX、狩人の極意LvMAX、暗殺の極意LvMAX、水泳LvMAX
【PBスキル】統率Ⅲ、破魔の叡智Ⅴ
【Aスキル】隠形Ⅴ、気配断絶Ⅲ、認識阻害、暗視Ⅴ、衝撃Ⅴ、鎧通しⅤ、急所突きⅤ、衝撃拡散Ⅴ、荷重圧Ⅲ、ウェポンブレイクⅢ、アーマーブレイクⅢ、チャージアタックⅤ、ウォークライⅢ
【Mスキル】魔力超回復LvMAX
【Sスキル】威圧Ⅴ、強圧Ⅳ、神圧
★【Eスキル】太陽の光、月の光、虚像Ⅲ
装備:なし
ドロップ:マリーチーのなめらかな革、ランダムボックス
魔煌石:大
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これが第一層に隠れていたレアモンスターの詳細か。
未知のスキルは『Uスキル』の『陽炎』、『Aスキル』の『荷重圧Ⅲ』、それから『Eスキル』の3種。
更に『神圧』を持っている以上、こいつは神系の何かであることは間違いないが……ありがたい事に物理型だな。これなら、久々に純粋な殴り合いができそうだ!
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