ガチャ1187回目:引力
次回攻略先ダンジョンのアンケート第二弾、始まってま~す。
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「ふ~」
眠りから覚めた俺は、拠点の外に出てストレッチをしていた。
昨日は拠点をいくつか建ててから酔いつぶれた嫁達を回収し、その後は皆でのんびり飯を食って、のんびり風呂に入って、のんびりしない夜を過ごして、そうして気が付けば寝ていたんだよな。
この明かりが機能しないダンジョンで一晩過ごしてみた結果分かった事としては、電気による光量発生なんかはまだ使えないけど、電子機器が動かない訳じゃないから特段困るような事象は起きなかった。カメラによる録画が機能していたように時計はしっかり動くし、IHも起動するので料理する分には何の問題もなかった。なんなら、明るさが発生しないだけで火そのものの機能にも問題が無い事から、ガスコンロとかも使えたみたいだが。
それにしても良い朝だ。世界は相変わらず暗いけど、最初に比べれば明るい方か。だが不思議な事に、月明かり並みの明るさがあるとはいえ、月そのものはどこにもない。昨日壊したのは疑似太陽だけで、月にはなんの干渉もしてないんだが……けどまあ、元々昼夜が存在しないダンジョンなのだし、なくても仕方ないか。
「旦那さまー、ご飯できましたわよ~」
「ああ、今行く」
んじゃ、飯食ったら早速この階層の探索を開始するか。
◇◇◇◇◇◇◇◇
朝食を終えた俺達は、拠点を片付け子供達を含めて全員で行動を開始した。といっても、約3名ほど朝食の場にはいなかったんだが……。その事にアズはお冠である。
『まったく、あいつらは……』
『朝食の場に顔を出さないなんて、ダメな大人ですっ』
『御主人が気にしてない以上わっちらも気に掛ける必要などないのじゃ』
『ふふ』
「ま、今回のプチキャンプは無礼講だ。この階層にはいるみたいだし、放っておいても問題はないだろ」
といっても、俺は言われるまでちゃんと忘れていたし、食事の時にそわそわするリリスを見て思い出したくらいだ。マップを開けばどこにいるかは明白なんだろうけど、探すつもりは特にない。ただ帰る時に忘れないよう気を付ける必要はあるが。
『その時は責任もって引っ張って来るわ♪』
「今は思い出せてるけど、ショウ君はきっと忘れるだろうから、よろしくね」
『任せて~♪』
『任せるのじゃ!』
忘れる事は確定らしい。まあ、昨日目視したのに存在ごと忘れてたからそう言われるのも仕方ないか。
そうして会話している内に天岩戸へと到達した訳だが、目的地はここではない。もう少し先にあるのだが……一旦ここで止まる事にした。
「ん。ショウタは天岩戸を見に来たの?」
「いや、目的地はこの先だ。けど、昨日は暗くて見えたもんじゃなかったから、誰もチェックはしてないだろ?」
「海や断崖絶壁の事ですね」
「何も視えない状態では、危なかったですからね~」
『確かにこの先はノーチェックだったわね。マスター、早く行きましょうよ』
「まあ待て。その前に、ここに来た理由から言わせてくれ」
『あ、ごめんなさい。先走っちゃったわ』
『聞かせて聞かせて!』
俺の発表が待ち切れないのか、ワクワクする感情を隠し切れない様子だった。それはリリアナだけでなく、他の皆もだ。こうも期待されると嬉しくなっちゃうな。
「うーん、どこから説明しようかな……。ちょっと物理法則的な話になるけど、太陽には強力な引力が存在するだろ? 月のそれと比べても遥かに強い力を持ってる。けど、それも距離的な問題のせいで地球に与える影響としては微々たるもんだ。んでこのダンジョンの話に戻る訳だが、ここに昼夜の概念はなく、月が存在せずに太陽があるかないかの2パターンしか存在しない訳だ。となると、太陽がなくなった今、海に与えていた引力はどうなったのか……気になってる訳だ」
『おおー!』
あの疑似太陽は俺の攻撃が届いた感じからして、それなりに近い位置に存在はしていたのは間違いない。けど、無くなる前と後で重力に変化や異常は感じなかったから、そこまで強力な引力は発生してなかった可能性は高いが、あんな大規模なギミックが仕掛けられていたのだ。あの太陽が明るさだけを担当しているとは思えなかったんだよな。となると、考えられるのは引力だと思った訳だ。
まあこの考察は、外れてるかもしれないけど――。
「……当たってたか」
海岸線を一望できる崖へと到達すると、そこにあったはずの海はかなり後方まで後退しており、引き潮の影響をもろに受けていた。海がなくなった事でそこにいた魚達も打ち捨てられているし、月明かり並みの明るさだから、でこぼこの地面に残った海水を複数の魚が陣取っている様子も見てとれた。
こんな光景も、太陽が戻ってきたらまた元に戻ったりするのかな?
「念のため子供たちはここで待機だな」
「じゃ、あたし達はここで待ってるわね~」
「行ってらっしゃいショウタさん」
『ゴー』
「ファイトですわ」
「ご武運を」
「頑張ってね」
「おう。行ってきます」
「勇者様、私達も行っても良いですか」
「ん。行きたい!」
「おう、いいぞ。ついでに生きてる魚介類は絞めてバッグに入れといてくれ」
「はいっ!」
そうして俺達は崖を飛び降りるのだった。
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