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レベルガチャ~ハズレステータス『運』が結局一番重要だった件~【コミカライズ第3巻 4/15に発売決定!】  作者: 皇 雪火
第三十二章 秘密の園

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ガチャ1181回目:甘やかし

『キャンキャン!』

「おー。また大きくなったな」

『キャン』


 ほんのちょっとだけど。

 最初の頃と比べると確かに変化はあるが、見た目はそのままだし、サイズも大人のポメラニアンに片足突っ込んだかどうかってくらいその違いは微々たるものだ。まあこれがルミナスくらい巨体化したところで可愛らしさは変わらんとは思うけど。


「よしよし」

『クゥ~ン』


 お腹を見せるコハクをワシャワシャしていると、カスミ達が駆け寄って来た。どうやらコハクの可愛がりに混ざりたいらしいな。


「コハク、今回の明かりの立役者だぞー」

『キャン!』


 コハクはカスミ達に手渡しして、改めて明かりの状況を考える。

 コハクの出現、名付けで微々たる変化を起こしたが、第二層と第三層のレアⅡ討伐で大きく変化した。この調子で行けばあと4回か5回くらいレアⅡを倒せば明るさMAXまで行くだろうか?

 第二層も第三層も、敵の数に差は有れどギミックの構成は全く同じものだったし、これが第七層とか第八層まで続いてると考えるとちょっと気が滅入るところだな。けど、この穴や敵の情報が視れないギミックが残っているのが救いではあるか。それがなきゃギブアップしてカスミ達やエスに丸投げしてしまいたい気持ちで溢れてたところだ。


「兄さん、次の第四層でもレアⅡ直前までガチャを回さない方針かい?」

「そうだなぁ……。今ガチャを回してもレベルは70になるけど、第三層のレアでもレベルは100くらいありそうな強さをしてたからな。無駄になる経験値が多そうだし、今回もキープで良いかな」

「了解。攻略の仕方も同じで良いのかな」

「同じ構成ならな。……まあ、この調子だと同じ構成で来そうだけど」

「そうだね。そこは僕も同意見だよ」


 モフモフ要員の一部をカスミ達に占有されたので、もう1つのモフモフを手元に抱き寄せる。


『あっ、マスター様♡』


 カスミ達が戦いを始める直前には、キュビラは元の人型の姿に戻っていたが、タマモの場合はあっちが本体でもキュビラは逆だもんな。だからあの狐の姿は変身した姿なのだが、タマモと比べても遜色のないモフモフっぷりだった。


「けどまあ、やっぱり俺はこっちの人型の方が好きだな」


 モフモフの中に柔らかさがあるのが最高である。


『ご所望とあらばいつでもお呼びください♡』

『むぅー。マスター、あたしはー?』

『おにいさん、わたしの事も忘れないでくださいよー』

「はは、忘れてないってば」


 うちのペット組は寂しがり屋が多いなぁ。


『ショータ、モテモテだね』

「兄さん達はダンジョンだろうと隙あらばああしてるからね」

「良いだろ別に。これも立派な回復行為だ」


 少し前までは疲労には糖分補給が必須だったけど、最近は甘い時間を過ごせば同等以上の回復効果が見込める事が分かったからな。まあ、それ以前にこういうイチャつく時間を適宜確保しないと満遍なく愛する時間が確保できないってのもあるんだが。


『エス様ぁ。リリィもアレしたいです~♡』

「え? アレを?」

『リリィ、エス様にご迷惑を――』

「ふふ、そうね~。じゃあエス、私達もしちゃう?」

「え!?」

『シルヴィア様まで!?』

「リリムも我慢しなくて良いのよ?」

『そうですよリリム姉様~。一緒に甘えちゃおうよ~』

『うぅ。エス様……』

「参ったな……」


 あっちも順調に仲良くなってるなぁ。

 軽く話した感じ、長女のリリムは普段は常識人寄りだし体裁とか気にしちゃうタイプのようだけど、長年溜めこんできた欲望を時折我慢できなくなるのか、こうやって目の前で煽られたり背中を押されるとコロっと行っちゃうらしい。

 そして末っ子のリリィもまた長年溜めこんで来た欲望をしっかり持っているようだが、こっちは欲望に忠実なのでエスも手を焼いてるらしい。けど甘え上手なのか、シルヴィにもちゃんと可愛がられてるようで何よりだ。

 そして間のリリアナはというと、今のところ欲望らしきものはそんなに感じないんだよな。『テイム』をされると欲望が顕在化されるのかという危惧が頭をよぎったが、イクサバを見る限りそういうのは無さそうなんだよなぁ。この辺は個性の問題かな?


「んじゃ、小休憩もこの辺にして、そろそろ次に行こうか」

「そ、そうだね!」


 エスが助かったと言わんばかりに勢いよく動き出したが、中途半端なお預けを食らわせると夜が怖いんだぞ?


『流石マスター♪』

『策士ですね♡』


 人聞きの悪い事言わないでくれ。

 そうして俺達は第四層へと降りて行ったのだが、案の定構成は第二や第三と大差がなかった。違いがあるとすればやはり雑魚の数が増した点だが、密集率は高まったものの同一の雑魚がひしめき合ってるだけで、これといった差異は見受けられなかった。

 ちなみに雑魚の種類としては鹿のような角を持った黒い存在で、詳細は相変わらず視えなかったがマップで全解放した子達が困惑した表情を見せていた。


「どうした?」

『マスター、聞きたい?』

「そんなしかめっ面されてたらなぁ。気になるでしょ」

「でもネタバレだよ~?☆」

「けど黒い穴の中の話じゃないんだろ? なら良いよ。教えてくれ」

「どうやら、この階層で終点らしい。次の階段がないみたいなんだ」

「ほぉ??」


 ここで終わり?

 こりゃまた、予想外の展開になったな。

読者の皆様へ


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