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レベルガチャ~ハズレステータス『運』が結局一番重要だった件~【コミカライズ第3巻 4/15に発売決定!】  作者: 皇 雪火
第三十二章 秘密の園

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ガチャ1162回目:家族サービス

「ただいまー」

『ただいまなのじゃ~』

『た、ただいまっ』

「あ、おかえりー」

「おかえりなさい、ショウタさん」

「だうー」

「だぁー」


 記者会見から戻ってくると、アキとマキ、それからキララとリリカが出迎えてくれた。


「ふふっ、今日も皆でお父さんの活躍を見守っていましたよ」

「ショウタ君おつかれさま~」

「ああ。ありがとう」


 嫁達にハグを、娘達にキスをしていく。


「ショウタさん、エスさん達は?」

「あいつなら、2人を連れて家に戻ったよ。昨日はペット組からの伝達事項が山盛りだったからここに泊まってもらったけど、エスのペットだけここで預かる訳にもいかんしな」

「ま、そうなるわよねー。普通なら修羅場確定イベントだけど、シルヴィの場合逆だし」

『わっちらの関係を羨んでおったからの~』


 エスは色々と気が気じゃないだろうが、まああいつなら勝手に乗り越えるだろ。たぶん。

 そう思っていると、キララとリリカは目を輝かせて手を伸ばし始めた。


「あぅ~」

「あ~」

『むん? わっちの尻尾が触りたいのかの? 良いぞ、好きにモフるとよいのじゃ』

「「きゃっきゃっ」」


 タマモがアキとマキの間に入り、子供たちに好きにさせている。

 それにしても、子供たちのあの手つき……なんだか見覚えがあるな?


「ふふっ、いつもショウタさんが撫でてるのを見てますからね」

「きっと真似してるんでしょ」

『くふ。御主人には及ばぬが、悪くないのじゃ♪』


 うーん、平和だなぁ。


「リリアナ、『弱体化』には慣れたか?」

『あ、うん。最大値が減った分、加減しすぎると物すら満足に持てないのは驚いたけどね。それでも手加減は昔からしてたから、問題ないよ』

「そうか」


 向こうの世界の住人は、流石に手加減の年季が違うな。

 昨日この家に泊めるにあたって、彼女達には強制的な『弱体化』を施しておいた。特にリリアナは他の2人と違って『テイム』がないというのもあるが、そもそもこの家には守るべき子供達がいるからな。もしもの時の為にもこの処置は必須だった。そこに悪意の有無は関係ない。あり余った力はふとした拍子に漏れだしてしまうことがあるのだ。

 俺達は度重なるレベルアップを経た事で、無尽蔵に強くなってしまった。その結果、『弱体化』を取得するまでは幾度となく調理器具や家具を破壊してきたのだ。それも無意識に。そんなふとした拍子の破壊の力を子供達に出すのは絶対に避けたい。なので、この家で住まう者は全員、家の敷地内にいる時は必ず『弱体化』の起動をするよう心掛けている。

 また、先日の誕生日会では子供達に会いたいと言ってくれる客たちにも、俺は一時的に『弱体化』を強制したくらいだ。無論、帰る時には完全にスキルを除去したが。

 『弱体化』そのものは一般流通させる見通しは立っていないので、試作段階の魔導具によるものと説明を濁しておいたが、それでも高ランク冒険者であるほどこのスキルを欲しがっていた。まあ、彼らも苦労してるんだろうな。


 閑話休題。


『ショータ、わたしも赤ちゃん触って良い?』

「ああ、いいぞ。優しくな」

『やったっ』


 リリアナがキララのほっぺを指の関節部分でプニプニしている。

 ちゃんと優しく扱ってるみたいでなによりだ。


「アイラー」

「……はい、ここに」


 いつもなら即座に現れるアイラだったが、今回は数秒ほど間が空いてから現れた。そんな彼女の腕の中ではツバキが寝息を立てていた。


「ただいまアイラ」

「おかえりなさいませ」

「ツバキもただいま」


 ツバキは寝ているはずなのに、俺が差し出した指をぎゅっと握ってくれた。

 可愛いなぁもう。


「にしてもアイラ、忙しいなら来なくても良かったのに」

「そういう訳には参りません」


 俺の呼びかけが聞こえたのにそれに応えないのは、アイラのプライドが許さないと。意地だなぁ。まあ俺も、ツバキが腕の中に居る事は承知の上で呼んだんだが。


「ですが、絶対ではありませんよ?」

「分かってるって。子供のお世話中とか、身動きできない状態にある時は呼んだりしないからさ」


 俺の感知系スキルは現状、家の中に居る限りであれば、住人が今誰といてどんな状況下にあるかは大体把握できるようになっていた。だからまあ、アイラは今暇してそうだなーと思ったので呼んだのである。

 近くにエンキ達がいるから預けてくるかなと思ったんだけど、まさか一緒に来るとはな。


「この子も、起きたときにご主人様が近くにいる方が嬉しいでしょうから」

「そういうもんか」

「はい。それで、如何なさいましたか?」

「ああ、そうだった。カスミ達の海底ダンジョン攻略、あと何日くらいかかりそうかな?」


 昨日の昼頃、俺が1150の攻略を始めたばかりの頃に出発して、夕方には現地入り。その後、俺達の通知を受け取り一度帰るかどうか悩んだらしいのだが、そのまま攻略を続投したらしい。なんでも、俺に倣って最短攻略をしてみせると躍起になったらしいのだが……。

 今、丸一日ほど経過した訳だが、順調だろうか?


「攻略進捗度でいえば大体3割か4割ほどと報告が来ています。ですので最短で明後日、遅くとも3日後には帰って来られるかと」

「そっかー」

「旦那様~」


 そう話していると、アヤネが駆け付けて来た。当然その腕にはカナデを抱えている訳で。


「みぃ」

「お、アヤネ、カナデ。ただいまー」

「おかえりなさいですわ!」

「みぃ~」


 いつの間にかツバキは指を放してくれていたので、遠慮なく2人纏めてハグをする。するとアヤネはキスで返し、カナデは顔を舐めてきた。

 幸せなくすぐったさだ。


「それで旦那様、なんのお話をしていたんですの?」

「カスミ達の攻略進捗をな。ほら、今回の冒険は不完全燃焼だっただろ?」

「そうでしょうね」

「そうですわね~」

「だから、皆が帰ってきたらそのまま『八尺鏡野ダンジョン』に行こうかなーってさ」


 カスミ達が失敗したダンジョンだ。俺達だけで行っても良いんだが、あいつらもリベンジはしたいだろうしな。まあ、失敗した理由は聞いてないんだが。


「なるほどですわ」

「そういうことでしたか。ではご主人様、今回の清算は……」

「後回しで」

「承知しました」


 だって、数えるくらいしかないもん。

 宝箱1個に、スキルも既知のスキルのみで3桁とちょっとだろ?

 うん、あえて清算する意味も薄いというか盛り上がらないからな。パスだパス。

読者の皆様へ


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