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レベルガチャ~ハズレステータス『運』が結局一番重要だった件~【コミカライズ第3巻 4/15に発売決定!】  作者: 皇 雪火
第三十一章 雲海の先へ

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ガチャ1147回目:闇の奥へ

 俺達はそのまま進軍し、待ち構える狼の集団を5つほど撃滅。奥に進めば進むほど集団の数は増して行き、最初は15体程度だったのに、今では50体近くにまで膨れ上がっていた。そうなってくると指示役の狼も頭数が増え、3つの司令塔から繰り出される影からのブッシュアタックに翻弄されつつ、その攻撃を捌いていく。


『御主人、感知を切っての戦い、大変そうじゃのー』

「情報が入ってくるタイミングを10メートル圏内に絞ることで、反射神経と判断力を磨き上げると。兄さんは強くなることに貪欲だね」

「できる事をしておきたいだけだ。俺は元々、器用な人間じゃないしな」


 多対一の状況は『バトルアリーナ』でも出来るようになったし、フィールドを海化出来るようになったおかげで増殖クラゲとは水中でやりあえるようにもなった。流石に水中では空気を得るためにもバブルアーマーは常時展開しないといけないのだが、あの魔法は被弾で解除されてしまう。そのため、ちょっとしたミスでも呼吸が寸断されてしまうので、一瞬の油断が命取りの修業となった。おかげで、かなり質の高い修行ができるようになったわけだが……。

 常に攻撃を受け続ける環境も大事だけど、一寸先は闇の状況下でいつ攻撃されるかもわからないという状況は、中々にスリリングだ。まあ増殖クラゲと違って、『群影』で作られた狼は倒せばしばらく補充されないせいで、あまり蹴散らしすぎると攻撃の密度が下がるのだが。かといって加減をし続ければ攻略は遅々として進まない。なので、ほどほどに手を抜きつつ修行することにしたのだ。

 戦闘開始から大体30分くらい経過したところで、戦いは終焉を迎えた。最後の1体を蹴散らしたところで、周囲の闇も同時に晴れたのだ。


「んー……!」


 伸びをして深呼吸をする。それなりに楽しめたな。環境をいじれるようになったとはいえ、『バトルアリーナ』では今の『闇』は再現できないからなぁ……。

 いや待てよ? フィールド全体で完全な闇が再現できないだけであって、出現したモンスターの周辺だけ暗闇になるとかのギミックなら、今し方体験したところだし、ここをクリアすれば選択肢として増えてくれたりするだろうか?

 うーむ、早く確認したいぞ。攻略する目的がまた増えてしまったな。


『終わったようじゃのー』

「そうだね。奥に大きめの気配がある以外は、全部片付いたんじゃないかな?」

「ふーむ。やっぱ奥にいるのはレアか。なあエス、その反応最初からいた?」

「いたと思うよ。兄さんが雑魚を蹴散らしたから出現したってわけでもなさそうだ」

「なるほど」


 となると、時間説が濃厚か。出現したばかりのダンジョンだけど、その場合の時間系モンスターの扱いも気になって来たな。特に、最初からいるのか、それともダンジョン出現から規定の時間が経過しないと出現しないだとか。

 あー、昨日の出現直後に入れていれば確認もできたんだろうけど、流石にそんな無茶な吶喊はできないよなぁ。皆心配するだろうし。


「そういやタマモ、2番目の島だけど、雑魚やレアは復活してるか?」

『むん? してないのじゃ』

「どっちも?」

『どっちもなのじゃ~』

「ほほう??」


 このダンジョンには俺たちしかいないから復活しないとかあるのかな? それとも浮島の手前辺りにある特定の足場を踏むことでリポップする機能とか付いてたりするとか?

 ああもう、気になりすぎる……!


『御主人御主人、今は攻略なのじゃ~』

「むむむ、そうだな。今は我慢だ」


 さて、改めて俺も気配を探ってみるか。


「……」


 ふむ。ちょっと大きめの狼らしき反応があるな。そしてそれ以外に気配はないと。

 なら、早速顔を拝んでやるか。

 そうして奥に潜む闇に向かって歩を進め、動かぬ闇の中へと突入する。


「おお?」

『むぬ?』


 ここの闇は、見える範囲が更に狭まったな。ハッキリ見えるのは3メートル先まで。完全な闇は5メートル先と来たもんだ。これは、普通の冒険者だとお手上げだろうなぁ。少なくとも、安全マージンとして相手のレベルの1.5倍以上は確保しておきたいところだ。

 そしてさらに闇の中を進んでいくと、相手が50メートル圏内に入り、その存在を捉える事ができた。さっそく情報を視させてもらおうか。


*****

名前:ロッキーワーウルフ

レベル:98

腕力:1000

器用:1100

頑丈:1200

俊敏:820

魔力:1000

知力:500

運:なし


(ブースト)スキル】剛力、怪力、俊足、迅速

(パッシブ)スキル】身体強化Lv4、体術Lv5、獣爪術Lv3、痛覚耐性Lv2

(アーツ)スキル】暗視Ⅲ、嗅覚強化Ⅲ

★【(エクス)スキル】群影Ⅲ


装備:なし

ドロップ:ロッキーワーウルフの鋭爪

魔石:大

*****


 ほぉ。

 ちょっとデカいように感じていたのは、二足歩行の人狼だったからか。


『グルルルル……』

「おおっ」


 気配が4つに増えたな。となると、『群影Ⅲ』で分身を3体追加で召喚したか。他の召喚系と同じくスキル値分増加するのは良いとして、後は分身の性能がどうなってるかだよな。変化なしならハズレスキルだし、強化されてるなら当たりのスキルだ。あとは再使用時間も大事だよな。

 まあ『(エクス)スキル』だし人間には扱えないんだろうけど。


「よーし、来い!」

『グルルルル!』

『ガウッ!』

『ガァ!』


 レアは決断力があるらしく、分身と一緒に突っ込んできた。まあ、分身の影に隠れているから位置取りは実にわかりやすいのだが。

 けど一応闇の中にいるから、視覚だけじゃ何も分からないんだよな。上手くできてる。


「よっと」


 最初の攻撃を短剣で防ぎ、その隙を狙った第二波、第三波の影達には蹴りを入れ、側面から現れた本体には拳で応戦する。


「オラッ!」

『ガウッ!?』


 クロスカウンター気味に奴の鳩尾に正拳突きを入れた事で、人狼が警戒心を強めて闇の中へと逃げ込んだ。そして影の分身達は本体に合わせて撤退し、円陣を組むかのように距離を置く。

 ふむ。分身連中の攻撃力・耐久力共に本体に近い性能をしてる気がするな。けど直感的に『(ブースト)スキル』と『(パッシブ)スキル』による強化が無いっぽいんだよなぁ。だから、やっぱり分身は分身であり、期待するほど強くはなかった。


『御主人、ちょっと残念そうなのじゃ』

「あー、わかるか?」

『くふ、当然なのじゃ♪』


 強さとしては確かに雑魚よりは上がってるんだが、いかんせん数がなー。せめてこの本体の人狼が10体もいれは面白くはあったんだが。

 実に残念だ。

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