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レベルガチャ~ハズレステータス『運』が結局一番重要だった件~【コミカライズ第3巻 4/15に発売決定!】  作者: 皇 雪火
第二十九章 深海ダンジョン 後編

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ガチャ1110回目:管理者レベル15

「……のんびりしすぎたな」


 昨日は深夜近くまで検証して、その後恒例のアレもあり、寝静まったのはだいぶ遅く。朝飯をスルーして昼前まで寝過ごし、昼食を皆で食べ終わったのがついさっきで、現在時刻は13時頃。ダンジョン攻略自体は完全に終わっているとはいえ、まだ最後の関門が残っている以上気を抜くわけにはいかないんだがなぁ。まあでも、最後の関門の先にも忙しい時間が待っているのは確定事項ではあるし、そのための英気を養う時間と考えれば、必要な時間ではあったか。


「んじゃ、コアルームに行って来るよ。アズ達も来るか?」

『行くわ』

『行きますっ』

『お供させて頂きます』

『キュー? キュキュ??』

「悪いけどルミナスはお留守番だ。嫁達と遊んでなさい」

『キュー……』


 しょんぼりするルミナスを皆で撫で回した。


「それじゃ、その間はここで遊んでるわね」

「ん。自分の撃った矢弾を掴む面白技」

「私達も待っている間に、今後の準備をしていますね」

「ショウタ様の用事は、長く見積もっても1時間くらいでしょうか?」

「いつも通りならそのくらいだな」

「行ってらっしゃいませ、ショウタ様」

「ああ」


 全員と軽いハグをして少し離れる。

 左右にアズとキュビラ、前にリリスと3人に囲まれていることを確認し、宣言する。


「管理者の鍵を使用する」


【所持者の意思を確認】


【管理者キー 起動】


【管理No.190】

【ダンジョンコアへ移動します】



◇◇◇◇◇◇◇◇



 いつものコアルームにやってきた俺達は、迷いなくパネルに触れる。すると当然コアが現れたのだが、その造形は……水のエレメンタルだった。

 ルミナスみたいな造形で来るかと思ったが、よくよく考えればルミナスは巻き込まれた存在であって、元々の設計には存在しなかった異物だもんな。そりゃコアのシンボルマークとして登録はされないか。


『ようこそ、管理者様』

「おう」

『私は当ダンジョンを管理する端末AI、ダンジョンコアです。……貴方様は中枢キーを1つ、居住キーを2つ、末端キーを12。更には『知恵の実』を4つお持ちなのですね。おめでとうございます』

「……」


 褒められはしたが、情報の防壁解除は起きないと。ここのところなんも変化ないなぁ。


「このダンジョンで気になる点があるんだが、答えられるか?」

『許可。管理者様はこのダンジョンを完全踏破をされました。一部のシステム権限外の事柄でもお応え可能です』

「お」


 そういう気前の良いところはあるんだな。

 てか完全踏破か。となると、『アトラスの縮図』のマップ解放機能を使うことなく、あの広い空間を丸裸にできたという事だ。これほど嬉しく誇らしい事はない。


『おめでとうマスター♪』

『おめでとうございます♡』

『おにいさんすごーい!』

「ありがとなー」


 3人を一度に纏めてハグし、感動を分かち合った。

 んじゃ、良い事も聞けたし改めて聞いて行くか。


「まずこのダンジョンは、なぜ内陸にあるのに海のダンジョンなんだ? 海のダンジョンは水辺や海中に出るものじゃないのか?」


 俺はそう思ってたし、内陸部のダンジョンに水気があったとしてもよくて川や池、湖くらいのもので、ほぼ全体が海で構成されているなど初めての事だ。ここだけイレギュラーなのか、それとも何かしらのルールに則った結果なのか知っておきたい。


『確認……。管理者様との魂の結び付きに中枢キー、2体の魔王、5体のダンジョンボスの存在を検知。一部許可』

「おっ」


 向こうの存在との友誼っつーか『テイム』による繋がりが必要という事は、ダンジョンのルールというよりも、向こうの世界の理に触れる事項だったか。


『回答。100ずつ展開されるダンジョンの構成は、中枢キーを持つダンジョンマスターの支配域内から生成されます。その為、支配地域によって生まれるダンジョンの種類も大きく異なる事になります』

「ははぁー……。なるほどな」


 海を持ってない魔王は内陸オンリーダンジョンになるし、洞窟が多い魔王は洞窟ダンジョンが滅茶苦茶増えるし、陸地も海も幅広く支配している魔王は扱うダンジョンも幅広いという事か。

 そしてダンジョンは最初期は内陸の都市近郊、501以降は都市遠郊や僻地。1001以降はそれに加えて水中や海底も含まれるようになった訳だが、1001以降は全てのダンジョンが海テーマのダンジョンじゃないように、最初期だって当然海ダンジョンも存在していても何ら不思議ではない訳か。


「理解した。ということは、アズの100未満ダンジョンにも海系はあるってことなのか?」

『そうなるわね♪』

「ちなみに、アズが最初に選ばれた理由って、ダンジョンの出現理由と同じで、陸地が多いからとかじゃないよな?」

『その理由はないわけではないけど、大部分の答えは確実にノイズになるから言えないわ』

「そっか」


 今のが否定されないということは、領土というか領地というか、偏った支配地域持ちの支配者は、それだけダンジョンマスターになる順番を後回しにされた可能性もあるということでもあるんだよな。この答えも気になりはするが、これは自分で辿り着きたいし、コアも教えてくれたりはしないだろうな。


「んじゃ次。ダンジョンボスが強化されていた理由はなんでだ? カメを倒したからか?」

『許可。回答。管理者様が撃破された『千年亀』は、『ラルヴァリヴァイアサン』の対となる存在でした。その為、片方が撃破された際はもう片方が強化されるよう設計されていました』

「そうなのか。同じ古代種だからそういう扱いを受けてたわけね。……ってことは、ダンジョンボスもそうだけど、『千年亀』も再復活とかは……」

『許可。半永久的に復活はしません』

「半永久的ってことは、復活させる方法はあるんだな」

『不可。お答えできません』

「だろうな」


 まあただの不可よりもよっぽど意味のある回答ではあるが。答えられないって、それはあるって言ってるようなもんだし。

 んじゃ、聞きたいことは聞けたし、全世界に解放通知を流していくか~。

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