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レベルガチャ~ハズレステータス『運』が結局一番重要だった件~【コミカライズ第3巻 4/15に発売決定!】  作者: 皇 雪火
第二十九章 深海ダンジョン 後編

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ガチャ1109回目:スキルガードの性能調査

「さてと、とりあえずやるべきことからやっておくか。アズ、今の獲得スキルを『マジックバッグ』の共有情報ファイルに入れておいてくれ」

『おっけ~』

「それとクリス、ここに電波塔を設置してみてくれるか? 通信できるか試したい」

「畏まりましたわ」


 ここも一応ダンジョンの一部だし、『超広域位相電波塔』も機能すると思うんだよな。位相の異なる場所との電波を繋げるための物だし。……そういう意味では、コアルームもいけるのかは要検証だな。今度試してみよ。


「……お、電波立った」

「勇者様ー、誰に連絡されるんですかー?」

「とりま、サクヤさんにだな。『スキルガード』について情報を持っていそうなのは、今のとここの人くらいしかいないし」


 アテが外れるようなら、自力で何とかするしかあるまい。

 そう思いつつ電話を掛けると、ワンコールで相手は出てくれた。


『こんばんはショウ君。どうしたの? 悩み事?』


 さすがサクヤさん。完全にバレてら。


「声が聴きたくて電話を掛けたかもしれませんよ?」

『うふふ、そうだと嬉しいけど、それは無いわね。だってショウ君、本当に会いたくなったら転移してでも会いに来てくれるでしょう? もちろん、私に限らずね』


 さすがサクヤさん。俺の事よくわかってる。敵わないなぁ。

 ああ、勝ち目がないのに反撃なんてするからこうなるんだな。でもサクヤさんになら言い負かされても全然悔しくないんだけど。


『大事な用事があるんでしょう? 遠慮なく言いなさい』

「ええと……先ほど『マジックバッグ』経由で送ったメモに書かれたスキルを手に入れたんですけど、確認お願い出来ますか?」


 どこでも連絡ができるようになった関係で、盗聴される可能性があるからな。アーティファクトを介した通信だから多分大丈夫だとは思いたいが、アーティファクトありきの性能であるため、盗聴に特化したアーティファクトがあってもおかしくはないはずだ。


『確認したわ。またとんでもないスキルをゲットしたのね』

「恐縮です」

『ううーん……。ごめんなさいね、私の所にもそのスキルの情報は入って来ていないわ。それを聞くって事は……』

「そうなりますね。まだそこに居るかどうかは賭けですけど」

『その点は問題ないわ。こちらでも伝手を使って確認したの。間違いなくいるわ』


 サクヤさんの情報筋か。世界で一番信用できるな。


『うふふ、ありがとう』


 電話越しでバレた!?


『それで今から検証に入るのよね。もし再使用時間が長かったらどう戦うつもりなの?』

「ああ、それはですね……アズ、紙とペン」

『は~い♪』


 作戦を簡単に紙に書いて『マジックバッグ』経由で伝える。


『なるほど。それは回避できないでしょうね。ただやっぱり……』

「ええ、無いよりはあった方が安全です。なのでまあ、危険そうなら撤退しますよ」

『分かったわ。気を付けてね』


 そうして通話を切ると、皆ニコニコしていた。


「ん? どうした?」

「やっぱりサクヤさんには敵わないなと思いまして」

「ん。メロメロオーラ出てた」

「羨ましくもあり、納得してしまう自分もいますわ」

「あの魔性はあたしらには出せないもんね」

「あの人の仕草には、女の私ですらドキッとしちゃいますもんー」

『流石お姫様が選んだ相手ですね』

『ま、そこは仕方ないわよね~』

『わたしもあの人大好きですっ!』


 そんなに顔に出てたのか。

 あの人は『傾国の美女EX』関係なしに、デフォルトで傾国の美女だからなぁ……。皆平等に愛してるし、それは皆も感じてくれてるとは思うが、サクヤさんだけはなんというか別格なんだよな。


『キュ? キュ~?』

「ルミナスには、帰ったらすぐ会わせてやるからな~」

『キュ!』


 ルミナスのお腹をワシャワシャしつつ、本題に戻る事にした。


「んじゃ、早速検証に入ろうか。まずは『スキルガード』を使用するから、それに合わせて全員が俺に『真鑑定』を使って欲しい。発動タイミングはそうだな……。ミスティ、シャル、クリスが最初に同タイミング。1秒後にマリーとテレサ。その更に1秒後にアズ、更に1秒後にキュビラ、更に1秒後にリリスだ」

「「『OK』」」

「「「『『はいっ』』」」」


 皆が一致団結する中、足をツンツンされた。


「ん?」

『キュ~? キュキュキュ!』

「なんだ、ルミナスも参加したいのか?」

『キュ!』

「じゃあそうだな……。最初のミスティ達と同じタイミングでウォーターボールを3連続でぶつけてくれるか?」

『キュッキュキュ!』


 『水魔法』はダメージ無い事が証明されてるからな。ルミナスも気軽に撃てるだろうし。


「よし。それじゃ……検証開始だ!」



◇◇◇◇◇◇◇◇



 検証の結果、『スキルガード』の性能として以下の事が分かった。


【Ⅰ】再使用時間2時間。

【Ⅱ】あらゆる攻撃スキルに対して効果が発動する。

【Ⅲ】あらゆる情報干渉スキルに対して効果が発動する。

【Ⅳ】無害なスキルを自身、及び他者からの付与には発動しない。

【Ⅴ】害あるスキルにこちらから当たりに行った場合でも発動する。

【Ⅵ】スキルガード発動時、スキルが弾かれたことを双方が感知できる。

【Ⅶ】スキルガード発動時、3秒間あらゆるスキルを同様に弾く。この場合でも弾かれたことを互いに感知可能。

【Ⅷ】弾かれたスキルは効果を失う。攻撃魔法は即座に霧散し、情報スキルは発動がキャンセルされる。

・例えば水の槍を10本生成し、1本目が弾かれた瞬間残りの9本も霧散させられる。

【Ⅸ】発動からの3秒間の間は、弾かれたスキルは再使用ができない。

・例えば水魔法で作ったウォーターボールが弾かれた場合、他のLv1~LvMAXの水魔法は3秒間全て使用不可能となり、濁流操作による水生成は使用可能となる。

【Ⅹ】発動からの3秒間は実時間であり、その間、『時空魔法』による加速・遅延・時間停止した場合カウントも変動する。


「ふぅー……。現状検証できるとしたらこんなものかな」

「ん。切り札と考えれば破格の性能」

「確証は無かったけど、やっぱりこれどう考えても『幻想(ファンタズマ)』級よね」

『まさか効果中は魔眼系の状態異常も弾くなんて、すごいわマスター♪』

「分かりやすく例えると、スキル対応型の『金剛外装』ってことですよねー」

「これでまたショウタ様が更にお強く……!」

「家にいらっしゃる皆様も、より一層安心できますわ」

『これならば、例の『強奪者』にも対抗できそうですね』

『安心安全ですっ!』

『キュッキュキュー♪』


 しっかし、リキャストがたったの2時間で良かったが……スパンが短かった為検証は一気にやりすぎたな。時間も24時を回っちゃったし、ダンジョンの開放は明日に回して、今日は休むとするかな。

読者の皆様へ


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