ガチャ1104回目:190ダンジョンボス
ボスの全貌が見えて来ると同時に、強者特有の圧が重くのしかかって来るのを感じた。奴はまだまだ先、目算150メートルほど先にトグロを巻いて寝息を立てている様子ではあったが、あの状態でもここまで届く圧か……。生半可な相手では無さそうだな。これは流石に、防具を装着するとしよう。
俺はこれ以上近付くのは良くないと判断し、足を止めつつ麒麟兵装を起動した。ペンダントから光が飛び出し、頭・胴・腕・両脚・両足とそれぞれの部位に合わせた防具が展開。数日ぶりのフルアーマーだが、これを装備していないと怪我をするかもしれないと『直感』が警鐘を鳴らしている。今からもう楽しみで仕方がない。
「なあアズ、あれも『海王種』なのか?」
『ええ、間違いなくそうね』
「あの図体だし、感知範囲も広そうだよな~」
『そうねぇ。きっと『鑑定』の射程に入る前に気付かれるでしょうね』
「クリス、初見殺しゾーンはアイツの周辺と見て間違いないか?」
「はい。あの怪物の外周の周囲100メートル以内の足場が不安定ですわ」
「OK、分かった」
なら、『水渡り』は必須だな。何をして来るか分からない相手だ。馬鹿正直に奴の土俵で戦えば痛い目を見るのは明らかだし、一方的な有利ギミックに付き合ってやる必要はないな。
「んじゃ皆はここで待機しててくれ。範囲攻撃して来たら、外装とかで耐えてくれ」
「ん。頑張って」
「いってらっしゃい」
「頑張ってくださいっ!」
「心より応援しておりますわ」
「こちらの護りはお任せください」
『楽しんできてね~』
『ご武運を』
『ファイトですっ!』
『キュ~!』
1人1人順番にハグをしてパワーを貰った俺は、双剣を取り出しその場で深呼吸。そして『神速』と『跳躍』を駆使して一気に50メートル圏内へと近付いた。
その瞬間、奴は俺の接近に気付き、めんどくさそうに目を開けて首を持ち上げ始めた。音もなく着地したつもりだけど、やっぱり気付くか。
んじゃ、お前のステータスを見せて貰おうかな!
*****
名前:ラルヴァリヴァイアサン(ダンジョンボス/強化)
レベル:750
腕力:9800
器用:8600
頑丈:9000
俊敏:5800
魔力:50000
知力:7500
運:なし
【Uスキル】真鑑定LvMAX
【Bスキル】超防壁Ⅶ、剛力Ⅶ、怪力Ⅶ、阿修羅Ⅵ、怪力乱神Ⅴ、金剛腕Ⅳ、金剛力Ⅴ、鉄壁Ⅶ、城壁Ⅶ、金剛体Ⅵ、難攻不落Ⅴ、金剛鎧Ⅳ、金剛壁Ⅴ、力溜めⅣ
【Pスキル】身体超強化LvMAX、竜鱗Ⅲ、全属性耐性LvMAx、物理耐性Ⅶ、魔法耐性Ⅶ、冷気耐性Ⅲ、斬撃耐性LvMAX、貫通耐性LvMAX、打撃耐性LvMAX、状態異常耐性Ⅱ、知覚強化Ⅱ、思考加速Ⅱ、自動回復Ⅴ、再生Lv8、体術LvMAX、武闘術Lv8、竜爪術LvMAX、狩人の極意LvMAX、暗殺の極意LvMAX、姿勢制御LvMAX、摩擦抵抗Ⅲ、重力抵抗Lv5、空間把握Lv5、水泳LvMAX
【PBスキル】破壊の叡智Ⅴ、魔導の叡智Ⅴ、水の聖印Ⅳ、氷の聖印Ⅳ
【Aスキル】予知Ⅱ、毒抗体Ⅴ、暗視Ⅴ、衝撃Ⅴ、鎧通しⅤ、急所突きⅤ、ウェポンブレイクⅢ、アーマーブレイクⅢ、チャージアタックⅧ、水深圧殺Ⅴ、神通力Ⅴ
【Mスキル】水魔法LvMAX、泡魔法LvMAX、濁流操作LvMAX、氷結魔法LvMAX、海魔法LvMAX、混沌魔法LvMAX、龍言語Lv4、水の鎧Ⅵ、魔力超回復LvMAX
【Sスキル】威圧Ⅳ、強圧Ⅳ、王の威圧Ⅵ、存在圧Ⅳ、魂圧Ⅱ、恐慌の魔眼Ⅲ、神意のオーラ
★【Eスキル】死の抱擁、テイルアーツ、大地変動、連続魔法、サーペントブレス(水)、大渦潮、海洋神の加護
装備:なし
ドロップ:黄金のリンゴ酒、リヴァイアサンの生き血入りの瓶、リヴァイアサンの牙、リヴァイアサンの肉、ランダムボックス、管理者の鍵(190)
魔煌石:極大
称号:古代種
*****
ラルヴァってことは、『リヴァイアサン』の幼生体ってことか。
「……このサイズで?」
見た目としては『シャープサーペント』のような手足の付いていない蛇型だが、その巨体と重圧は『ステュクスリザード』のソレを遥かに超越していた。手足が無いと迫力に欠けそうに思えるが、人間なんぞ軽く一飲み出来るほどに巨大な顎を持ち、それを支える強靭な首と長い胴体に、竜種に引けを取らない強固な鱗。見た目からでもわかる明らかな性能差がある以上、アレとは比べるまでもないほどに差があった。
っつーか、今はトグロを巻いてるからそれなりに小さく見えるが、こいつ……全長何十メートルあるんだ?
『……』
奴は俺が視ている事に気付いたんだろう。お返しとばかりに凝視してくるが、『真理の眼』もない奴では大した情報は得られないだろうな。
にしても、『強化』された『ダンジョンボス』か。こんな経験今まで無かったが、何がそうさせたんだ? 同じ『古代種』である『千年亀』を撃破した事で、連動しているとか? 思い当たる節は他にもあるが……憶測の域を出ないな。
まあ何にせよ、ここまで強大なモンスターだ。『ステュクスリザード』の時では果たせなかったが、『青龍』といつか闘う為の前座とするなら、十分お釣りが来るレベルの相手だな。
『SHURRRR……』
そう考えていると、奴から圧倒的な敵意が怒りの感情と共に解き放たれた。まるで『千年亀』に敵対された時と同じような、強烈な重圧が全身を襲う。
こちらのステータスが読み取れない事に激怒したのだろうか。それとも『古代種』ってのは、どいつもこいつも短気な性質なのか。実にはた迷惑な存在だな。
『SHAAA!!』
「ぐっ!」
奴は挨拶代わりにと、そのままフルプレッシャーを放って来る。生来のプレッシャーと併用する事で、ここまで過負荷を掛けられるとは。一瞬、その重圧に飲みこまれそうになるが、気持ちで負けるつもりなど毛頭ない!
「ウオアアアアッ!!!」
『!?』
大きく叫び、自らを鼓舞すると同時に圧を放ち返す。
怯ませる事はできなかったが、俺はフルプレッシャー程度では倒せない相手だと理解したらしい。敵対者として認められたかのような、不思議な気配を感じた。
「幼生体のクセに強者気取りとは生意気な蛇だな」
『SHAAAA!!!』
「来い!!」
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