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ガチャ1024回目:大本命の欠片

 さて、こっちの宝箱の中身はっと……。


「お?」


 宝箱に触れても選択肢は現れなかった。ということは、固定か。

 そう判断して宝箱を開けると、中に入っていたのは金色に輝く謎の石だった。


「む? 鉱石……いや、宝石の欠片か?」


 名前:知恵の欠片

 品格:≪伝説≫レジェンダリー

 種類:秘宝

 説明:全てを集めた者には大きな知恵の一部が与えられる。


「あー……。全部集めたら知恵の実に変化しそうな可能性の存在だな」

「知恵の実というと、ショウタがダンジョンの設定を弄るのに使ってる特殊なアイテムよね」

「ん。なんだかんだでまだ3つしか持ってない」

『あたしからすれば、早い段階で3つも手にしてる時点で異常なんだけどねー』

『私はそれがどのようなものなのか、よく存じ上げないですけど……』


 アズの言い分によれば、その数はそう多くはないらしいんだよな。まあ、俺も手に入れてる知恵の実のNo.的に、そうだろうなとは思っていたが。


『こればかりは100のダンジョンを統べる魔王か神でないと知り得ない領分ですよ。それはともかくとして、マスター様は凄いですっ♡』

『そうですねっ。おにいさんは凄いですっ♡』


 持ち上げてくれる2人を撫でつつ、今後のことを考える。

 この知恵の実があると言う事は、絶対に手に入れなければならないことを意味している。こればかりは、やりたくないとか言ってられないな。第一層にもレアⅢが存在しないか、見ておく必要がありそうだ。

 ガーデンイールの方は物理的にレアⅢは呼び出せないし、ヒトデの方はレアⅡが存在しなかったが、複数体同時なら話は変わってくるかもしれない。この階層の目標を達成し終えたらチェックをしておくべきだな。


「とりあえず、この第二層は『タットポールマン』のおかげもあって、かなり広くなったし確認できてなかったマップも大体埋め終わった。だから、このまま残りのところを埋めつつ、カエルのメダルを確保しに行こう」


 皆が頷くのを確認し、俺達はマップの踏破に動き出した。



◇◇◇◇◇◇◇◇



『斬ッ!』


【レベルアップ】

【レベルが26から158に上昇しました】


 累計10体目の風船カエルを斬り捨てると、そいつは宝箱といくつかのアイテムへと変化した。


「これで良しと」


 名前:青の宝箱【フロッグ】Lv5

 品格:≪最高≫エピック

 種別:モンスタードロップ

 説明:190ダンジョンでのみ出現する特殊な宝箱。

 ★最高位の報酬しか入っていない最高レベルの宝箱。


 まあそう来るよな。


「んじゃ開封っと」


 名前:メダル【フロッグ】

 品格:≪最高≫エピック

 種類:トリガーアイテム

 説明:ポイズンバルーンフロッグを討伐した証。

 ★しかるべき場所に奉納することで道が開ける。


 よし。これでこの階層での目的はあらかた達成した訳だが……。


「やっぱ、メダル複数個は欲しいよなー」

「ワープ機能は欲しいですし、それもトリガーになるなら尚更ですねー」

「696でも、ワープ機能があるアイテムを全部揃ったら、特別なものに変わったんだっけ?」

「ん。『管理者の鍵』になった」

「既に鍵の欠片は手に入っていますが、こちらでも相応の存在に交換できそうですね」

「各階層で最低2セット以上メダルを確保する必要がありそうですわね」

「んじゃ、メダルが指し示す方向に移動しながら、カエルを引き続き狩っていくぞー」


 そうして適度にカエルを蹴散らしつつ、目的の場所へと移動する。そこは、ちょっとした隠し通路のような扱いになっていて、壁の窪みの中に水中通路が隠されていて、その通路を通り抜けると小さな小部屋へとたどり着くようになっていた。

 その小部屋は普通に何もない場所に見えるが、メダルを2枚とも持った状態で近付くと第一層と同様の台座が出現した。


「コイン設置っと」


 カチカチと嵌め込むと、台座が輝きだし宝箱へと変化した。


『ガコンッ』


 名称:深海の宝箱Ⅱ

 品格:なし

 種類:宝箱

 説明:ガーデンイール・フロッグのメダルを捧げる事で出現する宝箱。


 宝箱を開けると光が飛び出し、俺の中へと入っていく。


*****

管理者の鍵(中枢):100

管理者の鍵(末端):001、450、454、525、601、607、666、696、777、810、1086、1097、1099

管理者の鍵(破片):190(1)、190(2)

*****


「これでよしと。んじゃ、2つ目の場所は……」


 ガーデンイールのコインで経路を辿ってみる。だが、その線は明らかに目の前の台座があった場所へと伸びていた。


「……あれ? もしかしてこの階層では固定か?」

「ん。同じ場所に出てる?」

「第一層のような特別なポイントがないため、ここにしか出現させられないのでしょうか」

「ふふ、ショウタでも読み違いを起こすのね」

「俺の『直感』も万能じゃないって事さ」


 当初の予定としては、変化した別のポイントへと移動しながらカエルを狩るつもりだったんだが、こうなっては仕方がない。

 そうして俺達は再び水中通路を通ってカエルゾーンへと戻り、そこで風船カエル2体までを追加撃破。コインを2枚確保し、レベルも159に上昇したのだった。

 

10/10よりコミカライズ2巻の予約が開始されました。

https://tobooks.shop-pro.jp/?pid=188675392

よろしくお願いしまーす!!

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― 新着の感想 ―
いつも楽しく読ませていただいております。 間違っていたら申し訳ないのですが、今回入手したメダルは風船カエル討伐の宝箱からでてきたものですが、説明がコーラルガーデンイールを討伐した証となっています。 …
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