アイデアメモ:異世界転生+「この人を見よ」式作品構成
スマホを見ながら歩いていて転生トラックにはねられた主人公(という設定にすることで妙に物知りな主人公という違和感をエクスキューズできる)がファンタジー異世界ではなく、「過去の地球」に転生する(仏教的には魂の転生は時間や空間に縛られないので過去への転生も可能。この世にある全ての魂はブッダが転生した同一人物という解釈さえある)。
史実における「発狂した皇帝」「気狂い呼ばわりされた領主」をもとに、「前世の記憶が蘇って革新的な政策を採ったために既得権益層と対立し、それがゆえに後世には発狂したと伝えられた」というプロット。
日本人のカタカナ読みが言語のオリジナルの読みとは大きく違うことを利用して、主人公はなかなか自分が歴史上の登場人物になっていることに気づけない。
例えば暴君ネロだってきっと現地の読みだとニーアとかなんかそんな感じになってるはず
史実で男性として伝えられている人物でも、例によって母親が権力争いのために「女の子として産まれたが周囲には男性と偽って育てた」的解釈で女性主人公に性別変更可能。
魔法要素は古代の地球ならまだ世界のオドがある程度残っていたはずという解釈で、現代日本に比べるとはるかに強い魔法が使えるものの、無双できるほどではないレベルに抑える。そのため、大火力の魔法でねじ伏せるのではなく単体では「まじない」レベルである情報系とか精神操作系、治療系の魔法を現代知識を組み合わせて使うことで大きな効果を果たせるように活用するスタイルが無理なく主人公を活躍させられるはず。
序盤は「毒を盛られて発狂した狂人皇帝」扱いされながら内政チートで国力を上げていくパート、中盤は周辺国家との戦争、終盤は既得権益層との対立で「史実とは違った終わりを迎えたが何らかの理由で後世には史実の情報が伝わった」形にするのが納まりよさそう。