表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/23

プロローグ

ベルファムル王国の書き直し版です。

一話あたりが、前回より長くなっています。二三話を一つに統合、修正、追加をしました。


 セイナリンと呼ばれる世界。

 この世界には、五つの大陸が存在した。

セイナリンに住む人々は五つの大陸をそれぞれ、

『オランマグ』

『カサンルンカ』

『ナサイ』

『キャラン』

『ミオタナ』

と呼んでいた。それ以外にも大小さまざまのサイズの島から形作られた世界それがセイナリンであった。


 セイナリンの北でもさらに北極点近くに位置するタンベス王国。王国は『ナクオマイウ島』や『カイセン島』など北極点に近い島々を統治していた。カイセン島は、カサンルンカ大陸北西部に存在する島である。

 王国の首都は『カイセン島』の南部に『タンベス』である。このタンベスにはタンベス城と呼ばれる城がある。城下には、敵から身を守るために町の地下に多数の地下道が作られていた。タンベス人ですらその概要しか知らずに暮らしていた。

タンべスの人々はたくさんの地下道の上にたつこの都市を、『大迷宮の都』と呼んでいた。都市の人口は約十五万人であった。また、王国全体は約百五十万人の人々が暮らしていた。

 王国の軍事力である『タンベス騎士団』は世界各国で恐れられていた。王国の軍人は王国直属の国軍が約五千人。それ以外に各領地に領地軍が組織されていた。練度の高い王国軍は、傭兵事業によって豊かな生活をしていた。

 王国軍の強さの秘密は、四騎士家と呼ばれる『ウンエンス家』・『マイスター家』・『アレンマイン家』・『ヨンマング家』と王家が管理する五つの遺跡であった。その中でも、王家の管理する『ビスマルクス遺跡』にて王国軍の訓練が行われていた。



 そんなタンベス王国の保護国の一つに『カサンルンカ大陸』の北部に位置する『ユァン要塞都市』が存在した。この国は国とも呼べない都市国家であった。ユァン要塞都市は都市自体が巨大な要塞となっていた。そのため都市の守備力は侮りがたいものがあった。しかし、国力はとてつもなく貧弱であった。攻められれば秤量攻めで滅びるとまで言われていた。そんなユァン要塞都市は、王国に兵器の技術と引き換えにタンベス騎士団を派遣して貰っていた。








 セイナリンのとある年の春。

 緑あふれたアグロマウス村に一人の騎士がやって来た。

 彼は、村に入ると一人の男を捕まえて、

「タンベス騎士団『コロンナンス』と言います。ここがアグロマウス村ですか?」

 とコロンナンスがその村の青年に聞いた。


「そうです。この村に何か用ですか。」

 とコロンナンスに話しかけらた村の青年は言った。

「私は、タンべス騎士団よりこの村に派遣されました。すいません。村長に会わせてください。」

 その村人の名は『アイゼンバルク』と言った。


 コロンナンスはアイゼンバルクに案内されて村の中を歩いた。少し歩くと、アイゼンバルとコロンナンスは村長の家の前にやってきた。コロンナスが村長に会いたいと言った。アイゼンバルが、家の入り口で

「村長。お客様です。」

 と言うと、


 家の中から、

「はい。今行くよ。」

 と言う声が聞こえた。



 少しすると一人の男が家の扉を開けて外に出てきた。男に向かっての、

「初めまして。タンベス騎士団所属『コロンナンス=ミハエル』です。」

 と名乗った。

「初めまして。私が、アグロマウス村の村長です。」

「『タンベス騎士団』からこの村駐留の警備員長として派遣されました。」

「そうですか。よろしくお願いします。」

 と言って、村長はコロンナスと硬い握手をした。


「では、アイゼンバルク。この人を騎士団の詰め所に連れて行ってあげなさい。」

 とコロンナンスを連れてきた青年に指示を出した。

「村長。わかりました。」

 とアイゼンバルクは答えて、コロンナンスをアグロマウス村に存在する騎士団の詰め所に彼を案内した。



 コロンナンスは、この村に派遣される前はユァン要塞都市に派遣されていた。彼はそこでは遊撃騎士団の派遣部隊の一人であった。彼が、村長にそこにひとりの村の若者がいた。

 コロンナンスは、当時十五歳だった村一の美女『コルナ』に一目ぼれした。コルナもコロンナンスのことが好きになった。二人は愛し合っていた。

 数年後二人の間に『アグセイリン』が生まれた。コロンナンスは村人達に隠し事を一つしていた。

 それは、自分はウンエンス家の人間ということだった。村人達には、普通名字はなく誰もコロンナンスが名字を言わなくても村人達は、不思議がらなかった。



 三年後、コロンナンスが王国から呼び出しを受けて慌ただしくアグロマウス村を去る日コロナを呼び出した。コロンナスは自分が四騎士家の一つ『ウンエンス家』の当主の三男であること。兄二人が同時に死んでしまい。当主を継ぐために呼び出しを受けたこと。そして、一緒についてきてくれないか?とコロナに問いかけた。


 コロナはすぐには決められないと言うと村の駆けて行ってしまった。

 そして次の日もコロナはコロンナスの旅立ちの場にはやってこなかった。







 そして、時は過ぎた。



 ユァン要塞都市に、グマラマ帝国が攻め込んだという風のうわさが、アグロマウス村まで聞こえてきた。

16時、20時にも投稿します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ