【第四話】橘さんは森で鬼さんの治療を頑張るようです
少し遅れましたが、第四話お届けします。
9月8日(土) 21時12分 サブタイトルを少し変更しました
004
シメルト様、この伝言は間違いなく、ボクのお祖父ちゃんからだと思います。
ポン♪
「魔道士より、もし孫娘がこの世界にやって来て、出会う機会があれば伝言を。と頼まれていたが、そなたが我が居る迷い果へ、直にやって来るとは予想もしなかったわ」
伝言も、昨日の今日に預けたわけでもなさそうだし、ボクが転移したその日のウチに<シメルト>様と出会えたというのも偶然にしては、話は出来すぎだし……
うーん。今、あれこれ考えてもどうしようも無い問題ですね。
ポン♪
「ふむ。切り替えが早いなそなたは。
この森の中であれば、そなたの【解析】と【分析】の力に頼らずとも、食料や医薬品として使える動植物の知識は我が提供できる。
また、迷い果周辺に限定となるが、黒き森の情報も少々提供できるぞ。
そなたの、博物誌の執筆が捗ることは、保証された様なモノだ」
それは非常に助かります。 なにせ勝手が違う異世界の森で、生きてゆくのに重要な知識を知ってる方と、お知り合いになれたこと自体奇跡ですよ。
ところで<シメルト>様とは、この迷い果に来ないと、お話しできないのですか?
ポン♪
「そうだな。 我は民から名を忘れ去られ、現世と繋がりが薄まりつつある身ゆえにな、今は、こうしてそなたと会話するので精一杯なのだ。
もしそなたが構わないのであれば、我と現世との繫がりが強固になるまで、そなたの身体を依り代として、傍に居た方がお互い都合が良いと思うがどうだ?」
依り代ってボクの身体を乗っ取ったりしませんよね?
ポン♪
「ハハハ もし乗っ取ろうとでもしたら、現世との繋がりが薄まっておるとはいえ、そなたの身がもたないな。そなたの知識で言うならば、背後霊みたいなモノと言えば良いか?」
うー 背後霊というと呪われそうな感じなので、そこは守護霊とでも言いましょうよ。
慣れない異世界にひとりぼっちですから、側に居ていただけると、ボクも心細さが紛れますね。
あ、でもですよ。 ボクの中で既に貴方のことは、男の人と認識しちゃってますし、勝手に女の子のプライベートな記憶には、触れないで欲しいなぁと思います。
そのかわり【記憶の宮殿】への出入りは、制限なしという感じでいかがでしょうか?
ポン♪
「ほう! それは素晴らしいな!!
そなたが癒やし手としてこの森で名を上げ、薬師の神<シメルト>への信仰と祈りを集めてくれれば、我も現世との結びつきが強くなる。
さしあたっては、怪我をした鬼の治療をせねばならんな」
……すみません。 なんか色々と衝撃的な事が起きすぎて、鬼さんのことを後回しにしちゃいましたけれど、彼大丈夫でしょうか?
ポン♪
「鬼というと鬼人族であろう? 彼らはかなり頑丈だからな。 多分、大丈夫なのでは無いのか……」
<シメルト>様、今ちょっと目を逸らしてる様な気がしますが……
ポン♪
「ふん。 鬼の傷の状態は、どれほどか? そなたの記憶を見るぞ。 ふむ、【クローバーもどき】の葉を20枚手折り持って行くが良い」
わかりました。とにかく赤鬼さんの手当が間に合う様に祈りましょうか。
ボクは早速、図鑑の指示を思い出し、【クローバーもどき】の葉を一枚ずつゆっくりと手折っていった。
ポン♪
「うむ。そうだ丁寧に根を傷つけない様に……
そなたは筋が良いな。いい癒やし手になれるぞ」
ありがとうございます。すり鉢など持っていないので、河原で適当に見繕うしか無いですよね?
ボクは手折った葉をジップロックM寸に詰めてリュックにしまい、脇に置いていた副え木の束を抱て、鬼さんのところへ向かった。
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鬼さんが横たわる河原に、駆け足で戻った。
結構、時間を食ってしまったから応急処置が遅れかねない……
腕時計を見ると時間は、13:10
……って、あ、あれ? 最後に時計を確認したとき13:05だったはず。
ポン♪
「迷い果は現世と、時の流れが少々違うのだ」
そうなんですか! どういう仕組みか知りたいのはひとまず置いて、ホッとしました。
ポン♪
「すり鉢を持っていないと言っておったな。 ふむ…… そこの石がちょうどよくないかな?」
お! HUDのカーソルが河原の一角を指している。
石をひっくり返すと窪みが付いていて、大きさといいすり鉢にちょうど良さそうだ。
すりこぎ棒は、足もとにある棒状の石で代用できそうだ。
ポン♪
「調剤の方法は、覚えておるな?」
はい。葉一枚に対して、綺麗な水を薬指ですくった、ひとしずくでしたっけ?
水というとこの沢の水でいいのでしょうか?
図鑑では、霊験あらたかな霊峰の雪解け水があれば、最良の薬効を得ることが可能とか書いてましたが、そういうありがたい水は、簡単には手に入りませんよね?
ポン♪
「何を言っておる? 霊験あらたかな霊峰の雪解け水とは、この沢に流れる水のことだぞ。 そなたは運が良い。ここの水を使い葉を練り上げれば最上の薬が作れるぞ。
それ、さっそく葉をすり潰すのだ」
どうりで、すごくおいしいお水だったわけですね。 では早速、調剤をはじめますが、葉は一気に全部入れても大丈夫ですか?
ポン♪
「問題ない。新たな癒やし手である、橘・エミュ・朱の初仕事だ。 慌てず丁寧に、傷つき迷いし者が、快癒する様に祈りを我に捧げ、調剤に励め」
気のせいかもしれないけれどボクの両肩に、後ろからそっと<シメルト>様の手が置かれた様な感触がする。
ボクは、いっしょうめんめいに、石の棒で葉をすり潰しはじめた。
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う、腕がつりそう…… <シメルト>様、こんな感じでよろしいでしょうか?
ポン♪
「うむ。初仕事にしては、いい案配に調剤が出来たな。では鬼の傷を見てみよう」
ボクは、赤鬼さんの脇腹のガーゼを剥ぎ取り、傷口を確認した。
出血は収まっているけど、穴が空いてて痛々しい。
この穴もしっかり治るのでしょうか?
ポン♪
「案ずるな。 そなたの思うがままに手を振るうのだ」
はい。ボクは赤鬼さんの傷が癒えます様にと、ペタペタと左掌全体を使い薬をぬってあげる。 赤鬼さんの傷を見た当初は、傷の生々しさに気持ち悪いと少し思っていたけど、今はこの傷が早く治ることを祈りつつ、傷の処置を続けていた……
ポン♪
「そう、それでよい。癒やし手の真摯な祈りこそ、傷つき惑う者を救う。
我も、久方ぶりに真摯な祈りを感じておる。この心地の良い感触、感謝するぞ朱」
薬を塗りおえてガーゼを当てようと思ったけれど、薬で手のひらがベタベタなのだけど、これって沢で洗い流していいのかな?
ポン♪
「器があれば、すすいだ水を取っておくのだ。 火で人肌程度に温めて薬湯として服せば、そなたの疲れも癒やせるぞ。 すり鉢の分もだ」
おぉ! そんな効果があるのですか? せっかくなのでそうしましょう
ボクは、リュックが汚れない様に右手でクッカーを取り出し鍋を持って沢で左手をすすいだ。
よし! 次は布を当ててですね。医療用のガーゼでよいですよね?
ポン♪
「先ほど止血でおさえてた布だな? それで良い」
リュックからガーゼを取り出して、傷口にあてサージカルテープで固定した。 腕の傷は後にして、足の骨折箇所を見てみよう。
ポン♪
「足の腫れがひどいが、同じように薬を塗り込むのだ」
足の折れた箇所を中心に、薬を塗り込みガーゼを当て、バスタオルを沢で洗い今度は固く絞り足を包む様にかぶせた。
そして用意した副え木を、体側に沿う様に脚の外側と股下から足下の二面で挟み込む様に当ててる。
枝を縛るのに使った蔓草で、太もも側から足首まで5カ所を縛り副え木を固定した。
骨折の応急措置はこんなもので良いかな?
次は腕のひっかき傷を見て、薬を塗りガーゼを当てる。
これで赤鬼さんの傷の処置は終了。
ポン♪
「そなた結構、手慣れておるな。薬は一度塗れば、あとは勝手に傷は癒えるであろう」
ここまでひどい怪我の応急処置なんて生まれて初めてですよ。 ボクの世界は、子供の頃から応急処置の仕方って学ぶ機会があるのですが、実際にやる機会なんて、なかなか無いのです。
そういえば、この処置だけで、お腹のえぐれた部分とか、骨折ってそんなに簡単に治るものなのですか?
ポン♪
「その薬草、今は【クローバーもどき】だな。この世界でこの薬草に匹敵あるいはこれ以上のものをと、いわれればあと一つか二つくらいしかない位に、この薬草は貴重なものなのだぞ。その効能はそなたがこれから体験すれば良い。まずは信じて祈りを捧げよ」
【クローバーもどき】って名前、ありがたみが増す様な名前に、そのうち変えましょうね。
ポン♪
「できればそうだな。名前は大事だ」
赤鬼さんの額に当てたタオルを沢で洗い、また当てておく。
今日は色々なことがありすぎて、目が回りそうだけどお腹がすいちゃった。
クッカーを組み立て竈を作った。
ポン♪
「ほう! そんな小さな道具が竈になるのか?」
へへっ、すごいでしょ? ボクの世界の野営道具って結構便利なんですよ。
小鍋に沢の水をすくい、ファイアスターターのスティックを擦って、コンロに火をつけて湯を沸かしはじめた。 湯が沸いたので、中華スープブロックを落とし温める。
宿でもらった、おにぎりと中華スープで、簡単ながらも遅い昼食を取った。 旅館の女将さんが作ってくださった、おにぎりの具は、梅、おかか、昆布だった。 塩を利かせてくれてしょっぱいけどおいしかった。
フランス生まれとはいえ、日本での生活の方が長く日本食にすっかりなじんだボクとしては、次にお米を食べる機会は、いつになるのかと思うと気分が沈むのです。
食後に【クローバーもどき】の、余り水を入れておいた小鍋を暖め、恐る恐る口に含んでみた。
ほんのりと甘い。 薬草のお湯割りだから苦いと思いこんでいたけれど、喉をスーとする感じが通った後にからだ全体がポカポカしてきた。
ポン♪
「【クローバーもどき】の薬草茶は、お気に召した様だな。 この服用方法では、呼吸器系の炎症、胃腸の疲れによく効くが、おいしい上に疲労も取ってくれるのだ。昔は、旅をするものが万能な薬草として持ち歩いていたものだ」
【クローバーもどき】便利すぎませんか? ボクの世界にも似た様な薬草はありますけれど、ここまで万能じゃ無いです。
ちなみの【クローバーもどき】って図鑑表記だと、えーっと【名称<@,@"@"@,@/5x%~>】って具合ですが、現地の人たちはどのような名前で呼称しているのでしょうか?
ポン♪
「現地の者たちか? 鬼人族や黒き森の癒やし手共は、そなたの言語で言うならば【希なる翡翠結晶の雫】、発音は「クァ・デユメス・ロ・ア」と呼んでおる。
碧い5つの葉をもち、類い希な薬効に加え、極地でしか採取出来ない希少性故に、翡翠の名が冠されておるのだ。
そなたの世界では、黄金、白金、金剛石が希少性の高いものと持て囃しておるが、翡翠はこの世界で、黄金以上に稀少で価値あるモノとして扱われており、特に巨大なモノは神性が宿るとして、鬼人族、岩纏族と記して、ウズリゴと呼ばれる種族達には各氏族の象徴とされ祀られておる」
希なる翡翠結晶の雫。コレそのままで登録していいですよね?
ポン♪
[図鑑登録内容を編集 【クローバーもどき】の仮名称を、【希なる翡翠結晶の雫】として変更します]
図鑑はこれで良し。音声だけで無く思考誘導でも操作できるのは助かるね。
そういえば今、さらっと岩纏族という種族の名前が出ましたけれど、鬼人族以外にも、知的生命体が存在するわけですね? 種族ごとの特徴を大雑把に教えて頂けますか?
ポン♪
「まず鬼人族。 そこに転がっておる鬼は赤だな。他にも青や緑などの者がおる。だいたい肌の色か一族ごとに集落を築き住んでおる。
主に森や山を好んで住まう者達で、黒き森の癒やし手メンバーは鬼人族が多い。見ての通り人間に比べ力持ちで頑丈だな。
次に、岩纏族。彼らは採掘や金属の精錬を得意としており、主に一族単位で山に穴を掘りその中で生活している。
見た目は、そなたの世界のゴリラという動物に似ておるな。名前の通り、岩石を衣服として纏うので岩纏いと呼ばれておる。
そして人間族だな。 彼らは、ほぼ君と相違ない特徴の生物だ。 ただし文明の発展具合はどうだろうな? 我も長い間、人間族は見ていないからわからぬ。
黒き森には、鬼人族と岩纏族以外居ないのでは無いだろうか?鬼人族と岩纏族は人間族と大昔の大戦争後にゴタゴタがあってな、嫌っておる。
それにこの北峰の麓の黒き森は、人間族の住まう平野部から、かなり離れておるから交流は無いはずであろうな」
なるほどー 人間って居るんですね。
それで鬼人族さん達って、人間嫌いって事は、ボクのこと食べちゃったりしませんか? 助けてあげたのに元気になったら食べられちゃうのは、納得いきませんよー
ポン♪
「さすがにそれは無いと思うぞ。 鬼人族は、見た目は厳ついし、武張った者が多いが、恩には義理堅く答えようとする者達だ。悪いことにはならんよ。きっとな」
本当に大丈夫なんですかー!
ボクは少し、赤鬼さんの快癒後の展望に不安を覚えつつ、野営の準備でもするかと腰を上げる。
<シメルト>様、この赤鬼さんの怪我の具合から、角を持った獣とかに突かれたのでは? と思うのですが、鬼や人を見たら襲う猛獣ってこの森に居るのですか?
ポン♪
「そうだな。この辺りで、注意する獣は甲羅纏猿と呼ばれる獣がおるな」
赤鬼さんの出血量がすごいので、血の匂いに惹かれて獣がよってくるかもと思いまして、何か獣よけになる様なモノって手に入りませんか?
ポン♪
「それならば、森の中に獣よけになる素材があるから案内しよう」
おおー それって薬草か何かですか?
ポン♪
「木の皮だ。この辺りだと、そうだな河上に沿って左手に大岩があるのが見えるだろう? そこから上がった辺りに赤い木があるはずだ」
ボクはリュックを背負い河上の大岩を目指し歩いて行く
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大岩の辺りに到着して岸辺から森の方を見ると、淡い赤色の幹の木が何本か見えた。
<シメルト>様、あの木の皮を剥ぎ取れば良いのですか?
ポン♪
「そうだ。 その木の皮は、刃物を当てると簡単に剥がれる。やってみよ」
岸を3メートルほど、よじ登り赤い木の元へたどり着いた。
そして赤鬼さんから借りた、山刀で木の皮を丁寧に剥ぎ取る。 抵抗らしい感触も無くするりと剥がれた。
ポン♪
【名称<-^¥;;g3>】
[この木の樹皮は、虫、獣を避ける香料を含み、野営の際に獣よけとしてたき火にくべると一晩は、効果を出す。
また樹木は門などの建材に向いており、集落の建築素材として重用される]
樹皮は脆いくらいに剥がれるけれど、本体はしっかりしていると言うことかぁ <シメルト>様、どれくらいあればいいですか?
ポン♪
「鬼の容態次第だからな、2〜3日分として一抱え持って行くが良い」
樹皮を一抱え剥ぎ取り、ビニール袋に詰め込んで、赤鬼さんが居る岩場に戻った。
腕時計を見ると時刻は15時を過ぎたばかり。
たき火の用意をする為に、赤鬼さんから数メートル離れた地面を均して、石をC の字型に組んでゆく。小さな石ころも使い、しっかりと組み合わせ焚き火台を作り、副え木を集める際に確保した枯れ枝を、焚き火台に並べて枯れ葉を火口にして、ファイアスターターのスティックを擦って着火。
ポン♪
「その変わった火打ち石あるとは言え、そなた野営に慣れておるな」
えへへ、子供の頃から山遊びをよくしていましたしね。 それで赤い木の皮は、どのような感じで加えますか?
ポン♪
「縦方向に簡単に引き裂くことが出来るから、2〜3枚くべてみよ」
赤い木の皮を焚き火にくべると、サフランの様な香りが香ってきた。獣よけだから変な匂いじゃ無ければと心配していたが杞憂だったね。
ポン♪
「あとは、匂いが切れたと思ったときに継ぎ足せば良い。」
さて、これで獣の襲撃は避けることが出来るのかな?
リュックからタープを取り出し、赤鬼さんの上を覆う様に、拾ってきた枝をポール代わりにタープを張った。
タープの屋根の鮮やかなオレンジ色が、この殺風景な野営場所に映える様な感じがする。
あとは、食べ物の確保とかやりたいけれど、ちょっと午後の休憩をしよう。
焚き火の側に腰を下ろして、おやつ代わりに羊羹スティックを、もそもそ食べてペットボトルのお茶を飲んだ。
空になったペットボトルは、持っておいた方が思ったので、沢ですすいで水を満たしておいた。
異世界の森でのサバイバルは、まだ始まったばかりだ。不安もたくさんあるけれど、ひとりぼっちじゃ無いのは良かった。
【使った道具】
・バスタオル一枚 赤鬼さんの脚を冷やすために掛けている
・ガーゼ5m 残り半分を脇腹と上腕部の傷に宛がう。
*止血で使った分は洗って煮沸消毒する予定
【消費したアイテム】
・おにぎり
・中華スープブロックひとつ
・羊羹スティック ひとつ
・ペットボトルのお茶
*空き容器は、水筒として再利用
<シメルト>様の発言の間隔を少し変更してみました。
HUD表示の際の音も同じ「ポン♪」で間際らしいので次回で設定変更する様な感じでゆきたいと思います。
橘さんが、神隠しに遭った世界に鬼人族、岩纏族、人間族と知的生命体が三種類も存在することが判明しました。
<シメルト>様の情報は、実のところ古いのであやふやな部分もありますが、橘さんとの会話で少しずつこの異世界の世界観が垣間見えるかと思います。
治療を受けた、赤鬼さんは無事に意識を取り戻すのか? 意識を取り戻したとして、橘さんは、異世界の知的生命体とのファーストコンタクトを無事に迎えることが出来るのか?
次回、第五話は来週日曜日の午後を目標に鋭意下書き中です。