11:学生寮と相部屋の生徒
体育館のような建物から出た後、ユウリ達は案内板に従って学生寮へと向かう。学生寮は男子寮と女子寮で分かれているのでリグレスとはすぐに別れる事になったが、リスティーは割り当てられた部屋が違うものの、途中まではユウリ達と一緒なので共に階段を上っていた。
寮生活の初日にユウリ達がする事は自身の部屋の確認と同室の者との顔合わせだ。馬車での話に出てきたような貴族であれば1人部屋を獲得する事が出来るようだが、自身と共に運ばれてくる事になる大量の荷物の荷解きをする必要も出てくるそうだ。荷解き自体はユウリ達もするのだが、ユウリ達の荷物は数着の衣類と僅かな日用品と少ないため、しなければならないという程の事も無い。
ユウリ達の部屋割りは4人一部屋であり、2階の窓口で伝えられた部屋割りによると、ユウリとフウカは同じ部屋に割り当てられたようなので体育館から出る際に渡された札に書かれている"G459"の3桁目の数字と同じ4階を目指す。
「待って…休みたい…」
「もうちょっと進んだらソファで休めるよ!頑張って!」
しかし、階段の途中でフウカが根を上げた事でユウリ達は2階の食堂で休んでいた。2階に着く直前に階段に座りかけたフウカをユウリ達が励まして何とか辿り着いたのだ。フウカとて椅子があるなら階段よりもそちらで休みたい。それが柔らかいソファなら尚更だ。
これは別に階段を少し登っただけで休憩するほどフウカの体力が無いというわけではない。その証拠として、ユウリ達の周囲や階下や階上には階段や踊場の地べたに座ったり寝転んだりと休憩している他の生徒達の姿が数多く見られる。
「2階までが長すぎるよねぇ…」
「仕方ないわよ。巨人族が上る階段を私達が上がるのは無理なのだし…」
ユウリとリスティーが近くの窓から遠く離れた校庭の芝生を見下ろしながら言う。2人ともフウカよりは持久力があるのだ。とは言ってもどちらも肩で息をする程には疲れているのであまり差は無いだろうが。
巨人族というのはその名の通り身体の大きな人の種族である。大きいとは言っても人族や亜獣人族の2倍から3倍ほどであり、最大でも人を丸呑みにする程の大きさは無いが、それでも直立した状態の大人の頭を踏んでしまえる程の大きさは持つ。そのため巨人族が上る階段を作るとなるとそれ以外の種族にとって途轍もなく大きくなってしまうため、巨人族は全員1階の部屋となっている。
人と比べてかなり大きな巨人族が不自由なく生活する為に1階の天井が非常に高くなっており、また巨人族の住人が何らかの理由で天井に触れても問題のない頑丈さをも必要とする為、この学生寮は2階ですら人族用の建物の5階にも近しい高さとなっている。
1階は完全に巨大な種族の為の設備となっているが故に実質的に2階から上がユウリ達の生活居住区であり、エレベーターもなく2階は食堂兼倉庫なので、ユウリ達は3階以降―通常の建物であれば7階にも届く程の高さへと階段で上る事となっているのだ。6階や7階にも届く階段を登るのは【ステータス】によって身体能力が向上しやすいこの世界の子ども達にとっても辛い。
また、「逆に小さすぎる」という理由で小型の動物の獣人や小人のという人の四分の一ほどの小さな人等の種族は地下になっており、精霊族と呼ばれる質量を持った幽霊みたいな種族や鳥の半獣人のような飛行が可能な種族は階段を登る必要性がない為かユウリ達の部屋よりも高い6階や8階になっている。
◇
十分な休憩をとったついでに昼食を食べ、3人は4階まで上りきる。前述したように1階から2階までの階段が非常に長いだけなので、そこから先はフウカも最後まで意気揚々と階段を登っていた。
巨人族に合わせられた建物は広く、3人が並んでも余るほどの通路を談笑しながら歩いていると、リスティーの部屋はユウリ達の部屋よりも階段に近かったようで、自身が伝えられた部屋番号を見つけたリスティーが「あ、私の部屋はここね」と言って扉の前で立ち止まった。
「お隣さんなのね」
リスティーが立ち止まった部屋の番号を見てフウカが呟く。
「あら、そうなの?」
リスティーが立ち止まったのは"G457"と書かれた部屋の前だ。通路の左右に向かい合わせになるよう並んだ扉は階段から見て右が奇数、左が偶数となるように並んでいる。その為"G457"の隣には"G458"ではなくユウリ達の部屋である"G459"が来るようになっているのだ。
1階に巨人族が入っている為でもあるが、幾つもの村や町から来る様々な種族の子ども達が生活するために作られた学生寮は広く、4階に辿り着いてから十数分ほど掛けて辿り着いたその部屋は、4階の階段からL字に伸びたの通路の曲がった先の中間にある部屋であった。
「お、来た来た」
「いらっしゃーい」
ユウリ達が扉の鍵を開け部屋の中に入ると共に、先に中にいた人物から声を掛けられた。中に居たのは赤銅色の肌に韓紅色のウルフヘアと黄金色の瞳をした背の低い少女と色白の肌に淡萌黄の髪と翡翠色の瞳をしたロングウェーブのどこか眠たげな声の少女の2人だ。
「ん…姉妹…いや双子か?」
ユウリ達の容姿が髪型以外よく似ている事からされた問いに、ユウリがそうだと肯定しながら2人は自身の荷物を置く。
「私はマーシャ、マーシャ・テルメアや。魔鉱技師を目指してるからよろしゅうなぁ」
褐色の少女―マーシャ・テルメアはドワーフという種族の少女だ。ドワーフは金属の扱いに長けた種族であり、精巧な武具や機械を創る事で知られる髪と眼が暖色系で、背が低いというのが特徴の種族だ。馬車のサスペンションも発案は異世界人であるが、設計及び製造はドワーフによるものであるらしい。マーシャが赤銅色なのは日焼けであるらしく、袖や襟元の隙間からは蜂蜜色の肌が顔を覗かせている。
「魔鉱技師?」
ユウリ達は初めて聞く職業名に疑問符を乗せてマーシャに問う。
「魔鉱技師ってのは魔鉱石っちゅー魔力が固まって出来た鉱物を専門に扱う職人の事や。後、魔灯器やらよく赤ん坊の上でくるくる回ってる玩具なんかの部品を作る職業でもあるなぁ」
赤子の上で回る玩具とはユウリが転生直後に見たベッドメリーの事だ。モーターのような役割をしているらしい。
「じゃあその鞄にはペンチとかコテとかが入ってるんだね」
「何でペンチとコテ…?…入っとらんよ?」
マーシャの鞄には工具が入っているのだろうと期待したユウリに、マーシャは一瞬何を言っているのだろうかとでも言いたげな表情をし、そんなものは無いとあっけからんと言ってのけた。
「ないの?…配線繋いだりとかは…?」
フウカもユウリと同じような事を思ったのか不思議そうに問う。
「配線…?あー…鉱石と魔鉱の扱いは違うから」
この世界にも基盤を元にした機械がある。以前話したゲーム機が電池替わりに魔力を消費するだけで殆ど同じモノだ。故に2人が何を想像しているのかを理解したマーシャはそう言って自身の鞄から拳大の大きさの半透明の石を一つ取り出した。
「鉄や銅、それに銀や金なんかの普通の鉱石が熱やら衝撃やらの物理的な力によって加工するのに対してな。魔鉱石は鉱石内の魔力を操作して、鉱石自身が変形するよう操る事で加工するんや」
マーシャはユウリ達に説明しながら彼女の手にある鉱石をドロリと溶けたように動かして見せた。
「んで、こんな風に変形させながらモノを作ってくんやけど、その時に一緒にさせたい機能も作ってくんや」
溶けた鉱石は説明するマーシャの手の内でグニグニと形を変えながら徐々に何かを形作って行く。その不思議な光景にユウリ達は目を奪われていた。
「そこに必要なんは魔鉱石にさせたい形をしっかりイメージする想像力と、狙った形に変形させる魔力操作の技能やから。道具が無くても問題ないんよ」
そのマーシャの説明が終わると共に動きを止めた鉱石は、くっついた大小2つの球体の間から左右にリボンか何かの帯が出ているような不思議な形をしていた。それを見て彼女は「…まぁ、今の私じゃ碌なもんもできんけどな…」と残念そうに呟いた。
「…なにこれ?」
出来上がったその不思議なものが魔力によって帯を動かし.ジタバタとしているのを見ながら何かと問うたフウカに、マーシャはバツが悪そうに「さっき窓におった鳥…のつもり…」と返した。前世でではあるが、魔技で似たような奇妙なモノを創ったことのあるユウリは微笑ましいモノを見ているような気分になった。
「えーっと…私はウツギ・ラッカン。紋章技師を目指してるの、よろしくね」
何とも言い難い空気が流れたのを中和する為かもう一人の少女が戸惑いながらも自己紹介を始めた。
色白の少女―ウツギ・ラッカンはアルラウネという種族で、魔族と呼ばれる人種だ。魔族は"他の人種族と意思疎通のできる魔獣"の総称であり、人族の魔獣化であるユウリ達魔人族も魔族に含まれている。
アルラウネは花の魔獣であり、他の人種とコミュニケーションを図る為に人の姿をとっているだけの種族だ。同じ植物の魔獣に木のトレントがいるが、人化したこの2種に差は無いので人族ほどの小型のものをアルラウネ、巨人族並みの大型のものをトレントとされる。2種類しかないのはその2つ以下と以上は勿論、中間の大きさも今のところ見られていないからだ。
この種族には髪や眼、体型等に種族的な特徴が無いが、身体のどこかから植物が生えている事が特徴だ。ウツギはそれが頭にあり、髪色に交じって少しばかり分かり辛いが彼女の髪の所々に枝や葉が生え、左右の瞳の中にはそれぞれに一輪の小さな髪と同じ淡萌黄色の花が咲いていた。
この種族特徴としての花を見て、ユウリは前世で読んだ漫画のアルラウネと呼ばれる魔物の触手を思い浮かべながら「…手足のようには使えないそうにないね」と呟くと、ウツギは「確かにここのは使えないけどー他から出せるし動かせるよー」と言って腕を上げると、袖や裾から蔦を伸ばしうねうねと動かして自身の鞄を持ち上げたりユウリと握手したりとして見せていた。
「紋章技師?」
「少ない魔力で使える魔法陣を描く人の事よ。小さい子用のボールに描いてある魔法陣の事ね」
ウツギの言う"小さい子用のボール"というのは、ハウレルの村にもあった子ども用の訓練用具の事である。
「他にもさっきマーシャちゃんが言ってた魔灯器とか回る玩具とかの魔法陣も紋章技師の仕事ね」
ユウリ達は驚いた先程の話からもあのベッドメリーが魔法で動いている事には気付いていたが、まさか赤子の魔力で動いているとは思わなかったのだ。
因みにユウリ達が知っているのは魔力を吸うこと以外何の効果もなかったり光るだけだったりと地味なモノだが、元々は罠として開発された魔法陣であるため発動者を対象にした攻撃魔法が多いらしい。
また、マーシャとウツギの2人はユウリ達とは違い"魔工科"という先の話にも出てきた物などに使われる"魔法と関わりのある技術"を専門とする学科であるらしい。2人が自身の事を話した後、ユウリ達も自己紹介を済ませる。
「魔技ってなんや?」
ユウリの自己紹介においてマーシャとウツギの2人が食いついたのは魔技ついてだ。特に言う必要性は無いのだが、ユウリは魔技を物取り棒にしたり踏み台にしたりと村では日常的に使用していたため、不意に使って驚かれるのも隠して不便を被るのも面倒だと思ったので言ったのだ。
「こんなのなんだけど」
2人に説明をする為にユウリは目に見えて大きさの違う2つの球を創り出し、それぞれに手渡す。
「どっちも軽いのね」
先に小さな方を手に取った事でもう片方は重いのだろうと想像し、ひょいと持ち上がった事に驚いたウツギが拍子抜けしたしたように言う。
「うん、軽いから叩くような攻撃にはあんまり使えない」
ユウリはそう言いながら自身と同じくらい大きなハンマーの形に生成した魔技をベッドに投げつける。投げられたそのハンマーはその大きな見た目に反して「ぽすっ」という擬音が似合いそうなほどあっさりと枕に受け止められた後、そのまま床に滑り落ちコトッと軽い音を立てた
「細剣でもすぐ折れそうやなぁ…」
ユウリの魔技は約10年前の時点で怪物の攻撃を防いだものであり、ユウリのステータス上昇によって強化されるため下手な武具よりも丈夫なので実際にはそんな事は無いのだが、その事を知らないマーシャ達にはそのハンマーが質量の無い脆そうな武器に見えるのは仕方のないことだろう。
「…これ、強度はどうなってるの?」
"冒険科"の生徒が使うにはあまりにも頼りないその魔法の有用な使用方法を考えるマーシャを横目にそう言えば、と言った感じでフウカがユウリに問う。彼女はユウリがこの世界で魔技を使い始めてからもよく一緒に居るので魔技が丈夫である事は知っているのだが、壊れてもすぐに新しいモノが生み出されるため一体どのくらいの頻度で破損しているのか把握できていないのだ。
「わかんない。けど、多分私自身と同じか少し脆いくらい?」
ユウリの魔技は非常に硬い。だが、この世界に防御力は無いので必ず耐久値が削られる。
生物とは違い自然に回復する事のない武具が幾度もの先頭を行えば壊れるのは当然の事であり、ましてや火力偏重である事の多い魔獣の攻撃は、耐久値を大きく削られてしまうため壊れる事がままあるのだ。
勿論、壊れた所で魔技は魔法なのですぐに新しく創り出されるだけなのだが、そこから推測される耐久値を口にする。
「じゃあこれが1発で壊れるような事があったら絶対に受けたらあかんのやな?」
「…まぁそうだね」
ユウリは自身と殆ど同じ頑丈さの近接武器を1撃で壊されてしまうようであればそのまま殺されてしまうような気はするものの、マーシャのいう事は間違ってはいないので肯定する。その後再びあーだこーだと呟きながら独り考え始めたマーシャの額に、「てーい」とウツギが気の抜けるような掛け声と共にチョップを入れて呼び戻してからフウカが自己紹介をした。
フウカが使う呪文は既に学院の履修科目として入っており、魔技のような珍しい魔法ではなくなっているので使えること自体に驚きはない。だが、他の人よりも圧倒的に多くの呪文を覚えているという事には驚かれた。勿論、それは単に彼女が呪文のある世界の転生者だからであり、尚且つ彼女が使う呪文を書いたものがハウレルの村から国に渡りそこから広まったからというだけなのだが。
「多分ないとは思うけど、もし早急に必要だったとしても呪文名だけで使おうとしないでね…」
呪文の基本的な使用方法は誰もが知る手法となっており、どの学科の生徒も習う科目となっているので、呪文については特に説明する事が無く注意点だけを2人に伝える。
「そうなん?」
「呪文名だけを詠唱すると目の前に魔力をぶちまけてそこで発動するよ」
「それは…アカンなぁ…」
付け足すようにして発現したユウリの言葉に納得し、驚いていた。ユウリ達は後に授業で知る事であるが、呪文に限らず制御に失敗した魔法と言うのは暴走状態と呼ばれ、その状態の魔法は自身の魔力を通過してしまうので魔法に使われた魔力が消費され維持出来なくなるか、他の誰かに止めてもらうかしか無いのだ。
その為出発前にユウリが自爆した際には魔技による防御が出来ず、着ていた服を焼失する羽目になったのだ。
しかし、その後にされた数日前にユウリが背後に噛み付いた魔獣を撃滅するために自爆したという話は、それは冗談だろうと笑って流された。最も、巻き添えで魔獣が炭になるような威力の爆発を最も近くで受けた人物が無傷であったなどという話は、ユウリが生命力だけで総合レベルが2か3レベル上昇する程には.頑丈である、という事を知らなければ到底信じられるようなものではないだろう。
◇
それぞれの自己紹介が終わった後は特にする事も無いので、ユウリ達は本を読んだりベッドで眠ったりと各自好きな事をしたり、マーシャ達が部屋に入るよりも前から置かれていた過去の異世界人によって齎されたという石取りゲームやダイヤモンドゲーム等で遊びながら談笑したりする事で暇を潰し、日が落ちる頃に4人で食堂へ行き夕食をとる。
「私らはこの後お風呂行くけど、一緒に行かん?」
「行く!」
食後で片付けている最中にされたマーシャ達からの誘いにフウカが返事をし、ユウリも頷いて答える。浴室は寮生の部屋がある全ての階に作られているらしく、ユウリ達の部屋がある4階はL字の通路の曲がり角の外側に扉は2つ取り付けられている。
浴場はユウリ達の部屋よりも近いが寝間着やタオルは取りに戻る必要があるので、部屋に戻ったついでに隣部屋のリスティーとリスティーの同部屋の少女達も誘い8人でそれぞれに自身の寝間着を手に浴場へと向かった。
「なんや楽しそうやな?」
「そう?」
「そんなに私達と入るのが嬉しいのかしら?」
軽くスキップしながら歩くユウリを見ながらマーシャとリスティーが疑問を発する。その隣ではウツギやリスティーの相部屋の生徒がフウカに何か知らないかと視線を向けるが、フウカにも分からないので首を振って返答する。
ユウリが上機嫌なのは単純に前世ではネット上以外で友人と何かを決めて何処かへ行くという事は無かった為だ。事よりも事の好きな男の子であった優音には同性の友人が少なく、僅かに出来たその友人も外より内が好きなタイプであったため何か目的をもって何処かに遊びに行くという事が無かったのだ。
今回向かうのは寮内の浴場であり、ユウリ以外の7人からすれば村や町の銭湯に行くのと何ら変わりはないが、それでもユウリからすれば転生して異世界での生活が始まった事以上にとても大きな変化なのである。
尚、リスティー達を誘ったのはユウリだが、そこには一切の下心も躊躇いも無い。
これがある日突然、少女に変身したり憑依したりとした男性であれば、自身が元男性である事を引け目に感じたり、元とは言え異性の裸体や共に混浴する事に興奮したりするのかもしれないが、ユウリは転生して赤子から15年も女性として生きているのだ。1歳直前に覚醒したので正確には14年かもしれないが、その違いは些細な事だろう。
転生者であるとバレた際にも元男性である事は言っていないので彼女が元男性である事を知っている者はいないが、それを隠して他の女性の裸体を見る事への抵抗感や罪悪感は、転生直後の頃にはそこそこあったのだが今は持っていない。そのため同年代の学友との交流を楽しもうと、うきうきする子どもの姿があるだけだ。
…そもそも人々が野生動物や魔獣と戦うこの世界、外から帰って来た者の鎧や服が破れている事はままある事であり、村や町の中で下着が見えていたりほぼ裸同然の姿の者を見る事も珍しくは無い。特に森の中にあるハウレルの村では枝や茂みに引っ掛けて破れる事が多く、それによって露わになった下着や局部など何度も見ていれば見慣れて何も感じなくなるのは当然だろう。それが同性ならば尚の事だ。
最も、それによって悲鳴を上げられたり捕まったりする事が無いというだけで羞恥心を感じる事は勿論、ずっとそのままの姿でいれば奇異には見られるので、金が無い者以外は戻ってくるなりすぐに家や店に駆け込み新しい服を着るのだが。
ユウリ「因みに浴室の扉が2つある理由は扉を後から作ったからなんだって。昔は浴室って分かるように文字を書いた布一枚が垂れ下がってただけだったそうだよ」
フウカ「それが2つある理由に繋がるの?」
ウツギ「1つで十分だものねぇ…」
リスティー「そもそも扉にする必要はあったのかしら?」
マーシャ「…突き当りに窓あるし向かいの校舎かどっかから中覗けたんやない?」




