三話目 川
合間を見つけてちまちま書き溜め中…
ぬかるんだ地面に足を取られる。地面が悪いせいで走りづらい。いつもは走って川のところまで行くのだけど。おおよその川の位置は分かっているが少し遠いところにある。というかラルクは冒険者の方が見たい。孤児院を出たら冒険者を始めるつもりだ。
「いつものところからまっすぐ行ったところだから…ここら辺かな?」
誰が聞くわけでもない独り言を呟きながら歩き続ける。しばらく歩いていると、横幅15歩分くらいの道に突き当たった。ここが良く冒険者達が現れる場所だ。
たぶん僕達と同じように薬草を探しに来てるんじゃないかな?でもここら辺はもう薬草は少なくなってるんだよね。ほかの冒険者が結構採ってるから。だから僕達は道を使わなかったんだ。だって薬草無いし。
隠れる為に近くの藪を使う。歩く時にはすごい邪魔な代わりこういう時はすごく役立つんだよね。
隠れたちょっとしてすぐ冒険者達は現れた。ラルクを惹き付けるのはいろいろな種類がある武器だ。今回の冒険者は3人で一番前を歩いてる人は短剣を持っている。二番目の人は長剣だ。鎧もすごく硬そうなピカピカ装備だ。
一番後ろは…あれ何かな…槌にしては先端がそこまで大きくない…けど槍のように鋭い訳でもない…杖?え?よくおじいちゃんが使ってるやつ?鎧は着てなくて頭まで被れる布を着てるみたい。どうやって攻撃するのかな?殴る?ぬかるんだ地面のせいで全員足元は土が跳ねて泥がついている。
と言った感じで1人1人見てったら冒険者たちは奥の方に向かっていった。
冒険者達を見れたことに嬉しく思いながら次は川を探しに向かう。探すといっても昼頃なら太陽を右手側に置くようにして歩くか自分の影を左手側に置くように歩けば着くはずである。
「そろそろつかないかな…あ!着いた…あれ?」
そう、川は雨のせいで少し濁っていたのである。
「これじゃ飲めないじゃん…どうしよ」
昨日の雨が降らなきゃ良かったのにと、どうしようとも変えられない過去を思う。
綺麗な水はないのかなと探せば上からぽたりと頭に水滴がたれてきた。
「うわっ!冷たっ…というか周りにたくさん綺麗な水あるじゃんかあぁぁぁぁ!なんて無駄なことしちゃったんだろう…」
川の水が濁っていても周りの木の葉などに溜まっている水を集めれば十分な量の水は集められるのだった。
「これここまで歩く必要なかったんじゃない?いや絶対なかった、周りにあったってことはさっき僕達がいた所にももあるよね…」
自分の観察力の無さを悲しく思ったラルクだった…
ラルク「川の水が…濁ってる?よし!湯煎だ!」
作者「火がないので駄目な」
ラルク「じゃあ近くに穴掘って澄んだ水が出てくるまで待つ」
作者「8歳の子供が知ってる内容じゃないでしょ!?」