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紅の旋風と蒼の雷光  作者: 陽
第1章 ラルク幼少期
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二話目 説得

春休みになったけれども…課題があるんだなぁ…

 奥の方に入っていくとより一層藪が増え、今まではすり抜けてこれたラルクたちも通れない所が増えた。少し開けたところもあるが奥に進むには藪をかき分け道を切り開くほか無くなった。


 2人は奥に進んでいったがまだ子供である。藪をかき分けつつ進むのは重労働で体力はどんどん削れていった。2人の体力は普通の子供相当かそれより下でありだんだんと進むペースが落ちてきた。


「…はぁ…はぁ…ラルク…ちょっと休憩しましょ…」

「確かに…ふぅ…ちょっと疲れたから座れる場所でも探そうか」


 2人は近くに手頃な石や切り株はないかと探す。だいたい藪があるせいで木が取りづらいここに木こりが来るわけがないので手頃な石だけであるが。

 運良く手頃な石は見つかった。石の表面には(こけ)がこびりついていた。それを座るところだけ落とし2人してその石に腰掛けた。


 休憩しつつ空を見上げようとしたが。藪のせいでここら辺は薄暗いのである。時刻がわからなければいつ帰り始めればいいのか分からない。木の影を見ると大分短くなっていたので、たぶん昼過ぎくらいだろう。

 そう言えば、朝孤児院を出たあと何も飲んでいないから喉が渇いていた。


「僕さ、水を取りに行くために川を探してくるよ」

「え?あ、確かに喉乾いてたからちょうどいいね、じゃあ私も行こうか」


 アリサも行こうとしていたので慌てて止める。


「いや、アリサ疲れてるでしょ?無理しなくていいよ」

「でも離れ離れになる方が危なくない?」


 まあそれも正しいとは思うんだけどね、けどね女の子を歩かせるわけにはいかないんだよ、わかってこの気持ち!

 ていうのもあるけど、見たいものがあるから行かせて!

 なんて言えるわけないじゃん…


「もし少したっても僕が帰ってこなかったら1人で戻ってもらっていい?一応戻る時にはなにか目印を書いてもらえばそれで分かるから」


 よし!これできっとアリサは諦めるだろう。てか諦めて!


「…わかった、じゃあ昼と夕方の間に太陽が来たら私は帰るわ」


 良かった…諦めてくれた、もし着いてきたら冒険者を見に行こうとしてることバレちゃうからな…

 もちろんラルクは水も取りに行くつもりである。でもこの年頃、龍殺し(ドラゴンスレイヤー)などには憧れを抱くのである。ただの竜ではない。ラルクが持っている唯一の本にはこうある。


 ただ竜と龍とドラゴンといっても大きな差があるのだ。竜は生後100年くらいまでの若い龍、龍は生後1000年くらいまでのドラゴンだ。それ以上の長寿な龍はドラゴンとして近くの龍達の長をしているのが多数だ。

 もちろんこれは大雑把に分けただけであり他にも詳しい分け方は後から見つかるであろうがおおよそこの順番で強いことには間違いない。

  (リリアンヌ-ルーベルト著 ドラゴンを知る)


 いつもは1人で薬草を取りに来ているせいで川の場所やら冒険者が現れる場所などは結構知っているのでなんとかなるだろうと思っていたのだ。


「じゃ行ってくるね」

「行ってらっしゃい、ちゃんと帰ってきてね」

「分かってるって」


 そしてラルクは1人、川と冒険者を求めて薄暗くぬかるんだ足元を見ながら歩き出したのだ。

文字数が多いのはまだ書けないんだ…

なるべく毎日あげようかなと思ってます

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