一話目 薬草を取りに
毎日投稿してる人凄いなって今思いました( 笑 )
街の外れにあるあまり綺麗とは言えない建物。
ここがラルクのいる孤児院である。魔物のいる世界、日々の暮らしはどうしても命の危険が付きまとう。
「ふわぁー」
建物の窓から朝の光が差し込んでくる。
床で寝たせいで色々なところが固まっているようだ。
体をほぐすために大きく伸びをしたあと起き上がったラルクは朝ごはんの準備を始めた。
今日はどんな仕事をするのかななんて考えながらみんなの分を用意する。内容は黒パン半分。一日二食の生活としては農民より貧相な食事だ。でもこれは仕方ないことでもある。孤児院の子供だけで食事代を稼ぐのでも精一杯なのだから。
一番安い故に硬い黒パンを食べ終わり、今日の仕事を聞くために孤児院長の方に向き直る。
院長はおじいちゃんだ。名前は知らない。けど凄く優しい人だ。白髪に黒い目で左肩に3本の縦の傷跡が残っていた。たぶん若い頃は冒険者をしてたんじゃないかと思う。前に内緒でおじいちゃんの部屋に入った時刃が欠けた片手剣と円盾が壁に立てかけてあった。
なんて考えてたらおじいちゃんの仕事の話していた内容を聞き逃してた。
「ラルク、聞いとるか?」
「あー…ごめんおじいちゃん、聞いてなかった」
「まったく…」
おじいちゃんは苦笑したあとこう言った。
「山の方に薬草を取りに行くのだよ、こやつと一緒にな」
「え?この子と?」
おじいちゃんが指名した子は僕と同い年の女の子だった。
名前はアリサ、深めの緑色の目と金色の髪をした女の子だ。
そんなに僕は女の子の美醜はわからないけど可愛い方だと思う。
「うむ、頼んだよ」
「ラルク、たくさん取ってこようね」
とアリサが微笑んだ。
「ま、任せといて!沢山薬草とってくるよ!」
さっきの言葉ナシ…笑顔見れただけで今日1日頑張れる気がする。
朝に孤児院を出てから朝と昼の間くらいの時間には山に二人で入っていた。
2人は背中に赤ちゃんがすっぽり入るような大きい籠を背負っていた。
山に入ると木々によって日光が遮られ少し寒かった。
薮が蔓延っていて子供が歩くのには少し辛い場所でもある。
「アリサ、薬草見つからない?」
「うん…あ!」
「え?どうかした?」
「右手の奥の方に薬草が生えてる」
こんなふうに順調に4分の1くらい薬草を集めた頃…
「前でおじいちゃんに聞いたんだけどね、薬草は山の奥の方に生えてるものの方がよく売れるんだって」
「へえそうなんだー、おじいちゃんは嘘つかないし行ってみようか」
山の奥に入っていくと薮の密度は濃くなっていき、日光も差し込まず薄暗い雰囲気になっていた。
足りねえ…圧倒的に文章を作る能力が足りない…