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紅の旋風と蒼の雷光  作者: 陽
第1章 ラルク幼少期
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十七話目 冒険者へと

「ほら、遅いぜラルク。置いていっちまおうか?」


「む……印使うよ?」


「まてまてまてソレ反則だろう?」


「使いつつ走ってる人に言われたくないわ!」


 木漏れ日の中を木々の合間をすり抜けるようにして走り抜ける2人。木が、根が、葉が、枝が邪魔をする中、速度が落ちることなく走る2人は普通の人の持久力を遥かに超える持ち主である。更に会話をしつつ走っているにも関わらず息が切れていないというのは尋常ではない。


 ラルクと呼ばれた少年の方は未だに成長途中であることをうかがわせるような容姿をしている。所々服が解れていたり、若干服が小さいところからも分かるだろう。



 体力作りから始まった。ソハルから技術を教わり、知識を培った。8歳の時に教え始めてもらってから約4年。顔立ちに幼さは残るが、相反して目は意思の強さを表すかのようである。ラルクの剣の腕はそんじょそこらの冒険者には負けないところまでになっていた。


 明日には冒険者としての身分を示す身分証を作ってもらうことになっている。その登録ができるのが12歳だからだ。詳しくはラルクがいつ生まれたかなど孤児故に誰も知る由もないのだが、そこは大体でいいのだ。そのように守らなくてはならないのはだいたい貴族の家系、もしくは平民の家庭のみだ。貴族は家の優秀さを誇示するために、平民は仕事がないもの達が多い。


「はあ。だんだん差が縮まって来ちまったなぁー。若いやつは成長ができていいね」


「もう言ってる事が年寄りくさい。いつの間にそんなに年をとったの?」


「なあ、それバカにしてるだろ。成長が羨ましいって言っただけなのによ」


「というか僕には救国の英雄と言われてもいい人がここに燻ってていいのかなとか思うんだけど、そこのところソハルはどう思ってるの?」


「話題すり替えられてるんだけど……もう面倒になったからいいのー。わざわざ偉い人に挨拶のとかしなきゃなんないんだぜ? 礼儀とか俺が知るかっ! てな。かしこまりすぎて体が動かなくなるっつーの 」


「……確かに想像したら辛い」


「でしょ? ってことで今日の体力づくりも終わりってことで。明日は冒険者身分証を作りに行かねえとな」


「やっと冒険者になれるー!!」


「まあなるのは簡単だがそれで食って行けるのは半分にも満たないからな。しっかりやらねえと」


 ソハルの言葉通りである。ランクがDより上か下かで生活できるかどうかという大まかな線引きがあるのだ。


「Dまでなら何とかなるかもだが、B以上は才能が絡んでくるからな。それか尋常ではない努力か。まだなってねえのにその話してもって感じだがな。日も暮れ始めてる事だし家に帰るか」


「うん」


 もうすっかりここが安心できるところになった家だ。その家に戻り夕食やら体を洗ったりなど日常になった事を済ませ。日も沈みあたりも暗くなった後に寝る。


 明日には晴れて冒険者だ。


 そう思うとこれまでやってきた事が無駄ではなかったことを思い知る。辛い時なんて沢山あった。投げ出したい時もあった。もうやだって諦めてしまおうかと思ったこともあった。だけど今まで続いてきた。これが結果だ。諦めずに続けてきた。


 4年間共に過ごしてきた剣を磨いてベッドの横に掛けておく。

 その剣は未だに輝きを失うこと無く綺麗だ。綺麗だと言っても新品のような綺麗さではなく使い込んでいることが分かる空気を纏っているとでもいえば良いだろうか。


 ラルクは明日への希望を募らせながら眠りに至る。




印についてはまあこの後とかで出てくるはずなのでスルーで笑


ちなみにラルクがやらされた諸々の特訓?は


1、山へ向かい走る


2、重りつけて走る


3、とりあえず走る


4、剣を素振り


5、ソハルと実践


とかやってるはず……

諸々の技術はソハルから盗んでいる。きっと

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