表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅の旋風と蒼の雷光  作者: 陽
第1章 ラルク幼少期
16/23

十五話目 回り出す歯車

もうテスト一週間前^^;

「……今年は税収が少なくなりそうだな」


「最近坑道に魔物が出始めましたからね。今まで出てこなかった方が幸運なのです。周りの領も魔物被害で帝都にいる軍に泣きついてる状態なので」


「わしらもそうしたいのはやまやまなのだが……軍も奔走しているようだし、頼んでも来ない可能性が高い。わしらの領は帝都から遠い部類に入るからな。そして被害も出ている訳では無い。試算ではまだ余裕はあるのだろ?」




 机を挟んで話し合う2人。椅子に座っている初老の男性に黒が目立つ男は提案する。


「なら冒険者組合(ぼうけんしゃギルド)に出しては? あそこなら軍までの掃討能力はなくとも危険を防ぐことは可能でしょう。」


「本当は領軍を招集したいところじゃがな……一度集めると管理や始末が面倒なところがあるからな。そして目下の危険という訳でもないのに集めるのには理由がいる。といって冒険者が絡むとなると依頼料などが必要。早く収めたいところなのだが」


「では錬金鍛冶組合(れんきんかじギルド)に掛け合って少し冒険者に採掘しても良いとの許可を出せれば彼らは行くでしょう。なかなか鉱石は手に入らないですからね」


「うむ……しかし、税収が少なく……いやそうするか。だがその時はお主も討伐に参加しとくれ。優れた冒険者を引き抜いて来るのじゃ。最近王国周辺が不穏な動きをしとる。また戦争があるかもしれぬからな。魔物が出てきて一時は停戦交渉が通ったが、恐らくあちらから来るだろう。だいたい魔物やら迷宮やらと出てきてあちらもこちらもそんなに余力は無いはずなのだがな。あと領軍の強化とあと関所の報告やらあるな。漏れなく頼むぞ」


「承知しております」


 その男は短く返事をしたあと、足早にその部屋を出た。

 初老の男はその黒染めの背中が見えなくなったあと、外を見ながら呟く。


「聖王国の様子と迷宮の詳しい情報を探れ」


 小さい声に、微かに返答が届く。


「――御意」


 領主は窓を開け葉巻を吸う。










「あ? てめえ今なんて言った」


「はぁ。馬鹿には懇切丁寧に教えてあげなきゃいけない訳? 邪魔だから脇に避けろって言ったの。その大剣振り回してるくせに散々空振って。強い相手じゃないのにその動きに釣られて一撃決められるところを見誤ってる脳筋とかほかの前衛の邪魔だと言ったわけ。理解出来た?」


「なっ!?ふざけんじゃねえ!さんざん馬鹿にしやがってこいつ」


「事実を言っただけ。自分の欠点を反省しないでいる奴だからBランク止まりなの」


「っ!」


 大剣を使う冒険者が文句を叩きまくっている冒険者を殴ろうと手を上げたが、後ろから弓を使っていた男に素早く掴まれる。


「まあまあ。お前落ち着けって。だいたいAランクの幻惑の銀狼さんが一緒に依頼を受けてくれたのでも十分だろ。お前は課題が分かったんだろ? それなら直せばAに上がれるかもしれないだろ?」


「でもよ。もうちょい言い方ってもんが」


「言ってくれるだけましだろ」


「帰るね」


 唐突に幻惑の銀狼と呼ばれた冒険者は宣言し、そのままその言葉通り街がある方へと向かっていったのを見て、大剣使いは唖然とその後ろ姿を見届け、弓使いは大剣使いの男をさとすように話しかけ始めるのであった。



ソハル「冒険者のランクはFから始まりE、D、C、B、Aときて最後にSがある。まあAになれば有名になれるくらいかな? ちなみに俺の冒険者のランクはSだったぜ」


ラルク「うわあ!凄いね一番上だ!」


おじいちゃん「そこで満足しとるのがお主のダメなとこかの」


ラルク「おじいちゃん。これより上があるの?」


おじいちゃん「そこまで詳しくは知らぬよ。おっと子供たちが帰ってきたようだ。ではまたの」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ