十二話目 決意
遅れました^^;
課題をやっつけてます笑
「……ねえ、紅の旋風がソハルってホント?」
ラルクは生まれた疑問を解消するために声を上げて確認する。
出ていって声を上げてしまえば、隠れていたことがバレてしまうというのにだ。おじいちゃんに怒られるかもしれないという不安を興味が上回ったのだから仕方が無い。
その声に反応して二人は振り返る。二人に驚きの色は全く見られず、むしろおじいちゃんは微笑んですらいる。
おじいちゃんとソハルはとっくに気がついている。隠れていたことは最初から二人にはバレていた。ラルクの気配がダダ漏れだったからであろう。
特にソハル。これに気づかなければもう既に魔物達にやられていた。気配に気づくことは冒険者を続けて行く上で重要なことである。野営などをする時には交代して警戒に当たるが、接近に気がつけなければあっという間に全滅である。
おじいちゃんは――そう。年の功というやつだろう。
ラルクは微笑んでいるおじいちゃんを見て怒られることは無いだろうと安心した。そして静かにして答えを待つ。
「そうだな」
ソハルは躊躇わずに言った。
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あの後、ラルクはソハルにもう1度冒険者になるために鍛えてくれるかの確認をした。
そして、おじいちゃんの所を離れることになった。
孤児院を離れる時にはもう夕方で、一緒に過ごしていたみんなが集まっていた。物心ついた時からいた彼らは僕と多少違くとも家族みたいなものだった。元々の家族を失った僕達にとってはここが家だった。少なくとも僕にはそうだった。
「元気に過ごすんじゃよ」
「分かってるよ、おじいちゃん」
おじいちゃんに言う別れの言葉に涙声になってしまったが、そこは何とか押し止める。男の子だからこんなことで泣いてはダメなのだ。
最初からいた孤児院を離れるのは少し寂しいものがあるけど、これから冒険者として生きていくためである。死んだら何も残らない。この世界で生きるためには力が必要なのだ。ラルクにはそれがわかっていた。
「――本当に良かったのか?」
その問いにはソハルが何故か悲しそうな雰囲気を漂わせていて。
必死に考えを巡らせ自分なりの答えを用意する。
「……少し寂しいけど死にたくないし、ソハルは最強の剣士でしょ? いつかドラゴンも倒せるようになりたいから」
それは子供がよくみる今だけを見れば無謀な、そして可能性が無くはない宣言だった。ラルクは暮れかかった空を仰ぎ見る。その決意を後押しするかのように一番星がキラリと光った気がした。
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ラルクがソハルに連れていかれてから少しだった頃。
おじいちゃんと女の子が話し始めた。
「おじいちゃん? なんでラルクはあの叔父ちゃんに連れられて行ったの?」
「それは生きるためじゃよ。冒険者として生きていくためのな」
「へぇ」
「――じゃあ私も冒険者になる!」
「ほっほ。なれるとよいのう」
「私だってなれるんだから!」
孤児院の前で意気揚々とした声が響いた。
そろそろ新章に行こうと思ってます。
大まかなのを細かくするのでまた少し休むと思いますがよろしくお願いしますm(_ _)m




