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その刀を下ろして、帯刀男子さま!  作者: 月見七春
第二十六章 修め行うための地獄道

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第三百四話

 



 ドクロの山の間を、牛頭と馬頭に気づかれないように移動している時だ。

 戸惑う光景を目にしたのは。

 ここがもし仮に地獄だというのなら、おかしなものがある。

 山ほどの岩を運び、台にのせるなり、そばにあるカジノのスロット台のようなもののレバーを引いている餓鬼たちがいる。

 スロットの目がそろうなり、岩が排出されてきた。それを割ると中に飯がある。餓鬼たちはそれを食べ、岩の残骸を再び台にのせている。

 あれは一体なんなのか。


「はーい。ご飯ガチャ、SSRは輩出率1%でーす。がんばってくださいねー」

「くそ……でない」「SSRでない……」「Rばっかりでやがる……」「そろそろ野菜くず以外を食べたい……」

「文句をいわなーい。現世のように罪科を積むリボ払いにしますー? 私はそれでもいいんですよー」

「「「 こつこつ岩をかせぎます…… 」」」

「よろしい」


 それを監督している鬼がいる。一年の茨、岡島、そして黒い御霊の一件からは相馬の額に増えた角と同じものを生やした男が。

 間延びした口調で餓鬼たちの面倒を見ていた。そこへ牛頭と馬頭が歩み寄っていく。


「獄卒さま……生者が迷い込んでおります」

「くいますか。ころしますか」


 早速ご報告とは。頭のゆるそうなデフォルメされた頭部をしているわりに、牛頭も馬頭も働き者のようだ。

 毒づきたいが、しかし毒づいたところで状況は変わらない。

 獄卒と呼ばれた鬼は二人を見て、ふっと笑った。

 眼鏡に気弱そうな顔、二枚目といえば二枚目だが、とても強そうには見えない。

 十兵衞や月見島のような着物を、胸元がはだけるように着ている。


「そうですね……閻魔さまの客人かもしれません。私から上司に報告しておきますよ。それより仕事に戻ってください」

「「 は…… 」」


 どすん、どすんと足音を立てて牛頭も馬頭も遠のいていった。

 奴らの背中を見送ってほっとひと息を吐いて、獄卒を見ようとしたら。


「というわけで、人間のあなた。ぜひお越しくださいますか?」


 眼前にその獄卒の顔があった。咄嗟に刀に伸ばした手に、獄卒の指先が当てられる。


「やめた方がいい。生き地獄を味わいたいのなら、別ですが」


 気配をまるで感じなかった。予備動作も見えなかった。

 まぎれもなく実力者だった。


「……お前、何者だ」

「地獄で亡者の監督を見ているただの鬼です。今時の現世で言うところの職員ですね」

「地獄というわりに……俗っぽいんだな」

「こちらにも社会がございますので」


 しれっと言われるのだが、しかし感じる脅威度は真中先輩やミツハ先輩に並ぶものだ。

 今の俺では届かない強さを、こいつは持っている。


「いい目をお持ちだ」


 微笑まれてどきっとした。


「私はシガラキと申します。あなたの名前は?」

「緋迎カナタ」

「ほう! 緋迎! 歴史の教科書で目にする名前の持ち主と、生きている内にまた出会えるとは。やはり閻魔さまのお客人のようだ!」


 肩を叩かれて、告げられた言葉の内容にパニックになりそうだった。


「ま、待て、どういうことだ」

「それは現時点では私の口からはなんとも。それよりも……まいりましょう」


 どこへだ、と呟く俺にシガラキは微笑んだ。


「ですから。閻魔さまの元へ。力を欲してきたのでしょう?」

「な、なぜわかる……」

「あなたのお兄さまのこと……ようく覚えておりますよ」


 訂正する。パニックになった。

 けれどシガラキに手を引かれて、俺はついていかざるを得なかった。

 すまない、ハル。

 無事に帰れるかどうか、わからなくなってきた。


 ◆


 生者でありながら十王に出会う権利を有する者は、特例を手にするとシガラキはいう。


「死者の生前の行いを裁定し、次の人生を決める。その一人、閻魔王は地獄の王でございます」

「……はあ」

「緋迎は十王に出会う権利を有している。それはかつて、現世……人間道より、閻魔王の御霊を引き当てた男が緋迎であったが故のこと」

「……聞いたことがないな」

「現世においてそれは特例すぎるがゆえ、閻魔さまは事実を明かしてはならぬと盟約を交わしておられるのです。あなたも、現世に戻って吹聴しようものならば……死んだら地獄行きですよ」


 地獄で言われると説得力あるな。

 地獄行きは困る。既に困っている。

 兄さんも父さんも言わないわけだ……待てよ?


「父さんは来たことがないのか?」


 シガラキは笑って否定した。


「緋迎がくぐれる穴の先は、その者に似合いの場所へと通じています。奥さまもお父さまも別の場所へ行かれたようですよ」

「母さんもか……」


 気が遠くなってきた。


「なんで俺と兄さんは地獄なんだ」

「まあ、ぶっちゃけた話……地獄がお似合いなんじゃないですか?」

「ひどい言葉だな」

「おや、そうですか? ここも慣れればいいところですよ? 住めば都と言うでしょう」


 反応しにくいな。餓鬼どもを見ているから。


「さて……少し待っていて下さい。受付を済ませてくるので」

「受付って」


 思わずのけぞりそうになった。

 けれど当たり前のようにシガラキは古びた木造の建物の中に入り、広がるエントランスのようなそこにいる綺麗な女性の鬼に話しかけてカードキーをもらってきた。

 地獄の受付でもらうものがカードキーって、どうなんだ。


「あ、いま内心でばかにしました? 近代化の波を甘く見てたら後悔しますよ」

「建物は普通に古びた木造の大屋敷っぽく見えたんだが」

「来月にはきらきらのオフィスビルを建設予定です」

「……やめてくれ」


 イメージがあるだろ。ほら。その。ほら。厳格な。情緒って大事だろ?

 いろいろと訴えたい気持ちを飲み込んだ。

 落ち着け。冷静に考えてもみろ。

 悪逆非道で悪の権化みたいに扱われることもある玉藻の前が、ああも親しみやすいんだ。ハードルをあげたら後悔する。そんな気がする。

 でも、さすがに……閻魔ともなれば、厳格なのが出てくるに違いない。

 きっとそうに違いない。ハルに誘われて一緒に見たアニメのような、気弱なおじさんなどではあるまい。

 長い回廊を歩いて巨大な扉の前へとやってきた。

 途中で出会う鬼たちは着物姿が目立つ。シガラキも着物姿だ。

 なのにたまに、びしっと決めたスーツの鬼もいるから眩暈がする。


「いやですよね、エリートぶって。スーツ組ってのは鼻持ちならない」

「……俗な話か?」

「鬼にも社会がございますので」


 割とお腹いっぱいなんだが。助けてくれ。

 めげそうな俺と違って、肩に乗った光世は興味深そうにきょろきょろと見渡していたりする。


『どういう社会なんだ?』


 と聞いたりもする。


「それは……おっと、また機会がありましたらお話いたします。それよりも……」


 シガラキが足を止めた先に巨大な扉がある。鉄の扉だ。

 それこそ巨漢が通り抜けそうな大きさに、否応なく期待する。

 シガラキと出会って途中からどんどん地獄のイメージを壊されてきた。

 だが扉の向こうにいるのはきっと屈強で、力や覇気の満ちあふれる大王が待ち受けているはず。

 そうに違いない。


「お連れしました」


 そう言ってシガラキがカードキーを鉄の扉にかざした。

 ぴっ、と電子音が鳴り響いて、俺たちの背丈に見合って、扉の一部が開いた。巨大な扉の真ん中、最下部、ちまっと開いたんだ。

 ……扉の巨大さの意味とは。


「さあどうぞ。私はここまでです。またお会いしましたら、後ほど」


 手を振って立ち去るシガラキの背中を情けなく見送って、身投げする覚悟で中に入った。

 さあ、何が俺を待ち受けている……!


「はふはふはふはふ!」


 湯気がのぼるコンニャクを食べる……ハルの言い方を借りるなら、メガネっ娘がいた。口元に味噌がついている。ボブカット、丸顔、大きく垂れた瞳。

 似ている。ハルに。間の抜けたところも含めて。

 周囲を見渡した。

 怜悧な顔立ちのスーツ姿の男鬼がそばに控えている。


「姫。お父君の盟約に従い、また人が来ましたよ。コンニャクは後になさい」

「はふはふ!」


 なぜかな……既視感がある。

 日常の光景が、俺の眼前にあった。


「……ごっくん! えっと。誰?」

「……こしょこしょ」

「ほうほう。緋迎カナタというのか。なんだか呆れた顔をしているけど、罪状は?」

「そうですね……姫はどう見ます?」

「んー。そうだなあ」


 じろじろと睨まれる。眉間に皺を寄せて、目をこらして見つめられる。

 居心地の悪さは不思議と感じなかった。

 顔立ちも雰囲気もアイツに似ているから親しみを感じるのだ。

 とはいえ、瞳の表情は違う。


「いつか来たシュウよりは素直そうだな。噂に聞くソウイチよりは御しやすそうだ。天界にいたサクラよりは現実的とみた。その罪は……無駄なイケメン罪だ!」


 どや顔で言われたが意味がわからない。


「姫の裁定は下された。それではあなた、餓鬼道へ今の姿で落ち、老婆の餓鬼に貪られる償いをなさい」

「よし、次!」


 いやいや。御免被るぞ、心の底から。


「待ってくれ。俺は死者じゃない。そもそもわけがわからない。ここは地獄なんだよな?」


 俺の問い掛けに姫と呼ばれた少女は首を傾げた。


「……こいつ、だれだっけ?」

「姫……ですから緋迎カナタです」

「……死者じゃないの?」

「死者ならば姫の手元の資料にあるはずですが……まさか、目を通していらっしゃらない? 毎日、把握しないとお尻ぺんぺんだと申し上げているのに」

「ぎくっ」

「まあお仕置きは後にして。ええ、彼は死者ではありませんよ。緋迎の子孫です」

「……おおおおお」


 震えているのは俺が子孫だからとかではなく、鬼が肩に置いた手が食い込んでいるからだろう。

 おしおきのお尻ペンペンの威力がうかがい知れる。

 相当痛そうだ。

 親近感を覚えるな、二人のやりとりに。


「え、えっと。そうだった、そうだった。覚えているよ、もちろん。緋迎と父様の盟約」


 姫。ならばその父は閻魔か。彼女が閻魔ではないのか。


「我は閻魔姫。閻魔王の娘である。名前は……お主には盟約により教えてやれん。とにかく、仕事の忙しい父に代わって、今はここを管理している」


 言葉はハルよりしっかりしているが、丸顔のどや顔はよく似ていた。

 それゆえに愛嬌しか感じない。

 むしろ気になるのはそばにいる鬼の方だった。


「わたくしは姫の補佐をしております。あくまで……ただの鬼でございます」

「嘘つけ。こいつはクウキ。父様つきの鬼神だ。怒らせない方がいいぞ。ちょうこわ……いたたたた!」

「ただの、鬼で、ございます」

「たっ、ただの鬼だそうです……ぐすぐす、痛いよう、やめてよう」


 事実のように、クウキの指先が姫の肩にめりこんでいた。脂汗を流しているんだが。いいのか。上司の娘は大事にした方がいいんじゃないのか?

 はらはらする俺を見て、クウキはそっとため息を吐いて手を姫から離した。


「さて、姫。説明しなさい」

「えええ!? 我が言うの?」

「父君の役目を担っているのでしょう? 今すぐお尻叩きますよ」

「ぴぃ!」


 逆転した強弱関係がこうもはっきり見える上司と部下も珍しいのではないか。


「ひ、緋迎カナタ!」

「はあ」

「我と戦え。勝てた暁には現世に帰してやる」

「……いや、あの」


 クウキにいいようにやられていたところを見る限り、あまりにもちょろそうなのだが。


「あ、いま我をばかにした! 間違いなくばかにした! そういう顔したもん!」

「……ええと」

「絶対ぶっとばす! さあ、そこに直れ!」


 まいった。怒りを買ってしまった。途方に暮れる俺に姫が飛びつこうとしたまさにその時、クウキが姫の首根っこを掴んで強引に椅子に座らせたのだ。


「ぐえっ」

「今日は仕事が山積みなので明日にしなさい。カナタ、シガラキを入り口に待たせてあります。宿を与えますので、明日からの対決に備えて休息なさい」


 主導権を握っているのは俺でも姫でもなく、クウキだった。

 とはいえ、俺も黙って従うばかりじゃいられない。


「待ってくれ。明日からの……とはどういう意味だ?」

「さて、どういうことでしょうか?」


 微笑みさえせずに肩を竦めるクウキにさらに問い掛ける。


「明日の対決に備えて、と言えば済んだはず。にも関わらず、明日からのと言ったのは、なぜだ?」

「言葉通りの意味ですが。勝つまで帰れません。一日で決着がつくほど、うちの戦力は甘くない。ぴんときていないところを見る限り、盟約通りご家族はなにもあなたに伝えていないようで安心いたしますが」


 ぞっとする視線を向けられて、思わず生唾を飲み込んだ。


「まさか初手でうちの姫の貴重な時間をあなたに捧げるとでも?」


 嫌な予感がする。


「うちの鬼たちを倒して初めて姫との対決を許します。ええ、一日程度じゃ帰しませんよ? あなたもそのつもりだったのでは?」


 俺の知る誰とも違う、鋭い返しに言葉が出てこなかった。

 ふんわりしているだけかと思いきや、締めるべきところを締める役割もまた存在していた。

 クウキ。一筋縄ではいかない気配を感じる。

 シガラキだけじゃない。こいつにも注意しないと。


「次の予定がありますので、お引き取りを」

「……失礼する」


 粘ってどうにかなる状況ではあるまい。

 そっと退散する。

 クウキの言うとおり、確かに入り口にシガラキが待っていた。

 彼に案内された宿について、ベッドに腰掛けた時には空が暗くなっていた。

 提灯に照らされた道を鬼たちが楽しそうに歩いている。どこで飲むか、今日の飯処は、女遊びをするなら、などという会話まで聞こえてくる。

 平和そのものだ。


「カナタさん、現世に連絡なさいます?」


 ノックの音さえなく聞こえてきたシガラキの声に、ふっと笑って返す。

 ここが地獄なのにもし連絡できるなら、天界にいた母はなぜ連絡できなかった?

 期待できるはずがない。


「……できないんだろ? どうせ」

「できますよ」


 ベッドから落ちなかったのは僥倖だった。それをやったらギャグになる。

 だめだ。俺の芸風じゃない。

 それはどちらかといえばハルの芸風だ。堪えろ。


「普通はできませんけど」

「どっちなんだ!」


 くそ! いつものように突っ込んでしまった!


「ほら、あなた生者ですし……えっと。現世で何年か前に流行ったじゃないですか。今、あなたの心に直接語りかけてますって奴。あれをやるんですよ」


 シガラキの顔が意地悪く笑う。

 嫌な予感を覚えつつ、しかし疑ってもきりがない。

 頼れるのはシガラキくらいなのだ。現状では。


「……地獄とか、そのあたりの話はしていいのか?」

「したら現世に帰れなくなりますよ。そこだけは保証します」

「いやな保証だな、まったく……」

「これ使って話してください。通話できますから」


 シガラキに渡されたものがスマートフォンな時点で眩暈がする。

 つくづく地獄は俺の情緒を破壊しにくるな。

 馴染みやすくていいけれども。

 ふと気になって自分のスマホを確認したが、余裕で圏外だった。

 まあ、地獄に現世と同じ通信局が建設される意味もよくわからないしな。別にいいんだが。


「……お前、ただの獄卒なのか?」

「さて、どうでしょう。実力的にはクウキさまと比べても、申し分ないと思ってますけど」

「ふん……スーツと着物で違いはありそうだな」

「エリートと平くらいの差はありますよ。現世の警察で言うなら所轄と本庁くらいの差?」


 なぜに警察例え。


「小さな巨人とか言ってくれるなよ?」

「なんです、それ」

「……なんでもない。これ、すまないな。彼女に連絡するよ」


 俺の言葉に笑って、シガラキは扉の向こうへ消える。

 けれどすぐに顔を覗かせて言うのだ。


「それより連絡が終わったら下に来てください。ラウンジで待ってますから、おいしいご飯食べにいきましょう」

「……自分一人で食べれるけどな」

「でもカナタさん、お金もってないでしょ?」

「……まあ、確かに」

「地獄の沙汰もなんとやら。私と一緒に行動してもらいます。いいとこたくさん知ってるんで、任せておいてください。天国にいるような気分を提供します」


 わかったよ、と頷いて送り出した。

 スマホのボタンを押した。

 メニューが自動的に出てきた。ハルの名前が表示されている。

 なぜに自動で表示。地獄のスマホの機能かなにかか?

 突っ込む相手がいないから、頭を振ってタップして耳に当てた。

 通話が飛ぶ。さて、何を話したものかと考えていた時だ。シガラキが顔を覗かせたのは。


「言い忘れてましたけど。ちゃんとやってくださいね? あなたの心に語りかけてるって」

「え?」

「言わないと電話代請求しますよ。まあ、地獄のお金持ってないでしょうけど……何で請求しましょうかねえ」


 いきなり言うなよ……!

 てんぱる。

 待て。通話が飛んでいるんだぞ。俺はどうしたらいいんだ。くそ、考えている暇はない!


「や、やる。やればいいんだろ!」

「楽しみにしています。それでは~」


 出て行ったシガラキを睨むが、通話が繋がる音がした。


「もしもし……ハル?」

『ん。ハルですよー』


 当たり前だよ、と言わんばかりの朗らかな声に思わずほっとする。

 自分の居場所になるんだ。ハルの声を聞くだけで。

 けれどシガラキのミッションがある。

 やらねばならない。

 この場を去ったシガラキがどうジャッジするんだ、とか。

 いっそ地獄でアルバイトでもした方がいいんじゃないか、とか。

 いろいろ思い浮かぶのだが、それでもやらねばならない。

 余計な面倒は抱え込んでいられないのだから。


『カナタ? もしもし?』

「ああ……いま、その……」


 それにしたって俺はいったい何と戦っているんだ! くそ!


「心に、語りかけているというか……」


 恥ずかしすぎる……俺は一体、何をやらされているんだ……!

 どきどきしながらハルの返事を待つ。

 果たして、彼女の答えは――……




 つづく。

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