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その刀を下ろして、帯刀男子さま!  作者: 月見七春
第二十章 願う心覗いて、文化祭

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第二百四十八話

 



 どうも、なんだかお久しぶりな気がする青澄春灯さん。

 最近の調子はいかがですか?


「そうですね。文化祭の準備が始まっています」


 ほほう。今年の文化祭にかける意気込みは?


「熱いです。熱いものがあります」


 熱い……と仰いますと?


「クラスメイトのみんなに自分を受け入れてもらっている状況下での文化祭は初体験なので。どうしても熱が入ってしまうんですよね」


 なるほど。噂によれば中学生の頃のクラスメイトが青澄さんを尋ねるとのことですが、どう思われますか? ぜひ、率直にお答えください。


「そうですね……ひとり、かなり揉めた女の子がいるんです」


 揉めた女の子。


「ええ。クラスの中でも特別目立つ、発言力の強い女の子っているじゃないですか」


 何か問題があったと?


「衝突を繰り返してきました。当時の私は特に万人受けするタイプではなかったので」


 自意識をこじらせていた、という意味でしょうか。


「はい、その通りです」


 なるほど。ですが……あれは確か八月の頃のことでしたか。緋迎邸で黒の聖書――ああ、失礼。青澄さんの中学時代の日記の名称です、とにかく――朗読をしていた時にあなたは仰っていましたよね。

 クラスの問題を自分なりに解決し続けてきた、と。


「ええ、はい。そんな話をした気がしますね。ちょっともう、うろ覚えですけど」


 照れ隠しはいりませんよ、青澄さん。確かに仰っていました。

 とにかく、全力で頑張るあなたはなぜか自分をひとりぼっちだという枠に当てはめていらっしゃいますが、クラスメイトから連絡が来るくらいには存在を受け入れられていたのでは?


「そ、それは……私からはなんともいえません」


 クラスメイトの目立つ女の子との付き合い方がわからず、自分はひとりぼっちなのだと追い込んでいたのではないですか?


「……そう、かもしれません」


 であれば彼女はあなたの不安の象徴なのかもしれませんね。

 再会する機会となる文化祭に恐怖はありますか?


「ないと言えば……嘘になります」


 答えにくい質問ばかりして申し訳ありません。

 率直にお答えいただき、ありがとうございます。

 改めて伺いましょう。

 青澄春灯さん、文化祭への意気込みは?


「今年の文化祭は今の自分の未来を決定づける分かれ道だと思っています。だから、精一杯がんばります!」


 ありがとうございました。青澄春灯さんでした!


 ◆


 ……はっ!?

 我に返って目を開けた。

 寮の部屋だ。

 すぐそばにはカナタがいて、私を背中から抱き締めてくれている。

 無防備な寝顔だ。決め顔じゃなくても、緩んで油断しきった眠り顔もいいなあ。

 だけど尻尾を足で挟まれるの困る。

 これでは私、まんま抱き枕なのでは? あったかいだろうけど。尻尾はとってもあったかいだろうけど。

 何せいま、私もカナタも裸だ。邪討伐を終えてから二日目の夜。昨日はもうすごく……その。カナタが激しかったんです。凄い上機嫌で、しかも情熱的で。

 今夜もそう。

 おかげで疲れ切っているはずなのに、瞼を伏せても眠れそうにない。もやもやする。夜は凄くステキだったのに。朝までぐっすり眠れていいはずなのに。

 変な夢を見たせいだ。

 定期的に見るんだけど、困った。意識してしまうと、つらい。

 中学の頃のみんな。一度も誰かにありのままのすべてを話したことはない。だって過去回想なんてながったらしくてしんどいものはきついよ。黒の聖書という私の願いフィルターを通してやっと向き合える痛みであって、フィルターがないまま向き合うのはつらい。結構えぐられる。もう大丈夫! って思った翌日にはやっぱりダメかもってなる。

 私、天使なんかになれない。

 クラスで目立ち、発言力があって、たとえばカーストトップの男子といい感じで。彼女が指揮棒を振るえば誰かがたやすくいじめの標的になる。

 学生生活で、それがどんなにいやしい振る舞いだとしても……光を浴びているのは彼女たち。先生たちも面倒ごとを嫌って、遠巻きに見ているだけ。

 嫌いだった。そんな現実すべてが嫌いだった。そう思っちゃう自分が特別いやだった。

 好きになりたい。今いる居場所が素敵なものになるよう、なんでもしたかった。

 そんな現実に対する立ち向かい方は、こじらせていた私にはよくわからなくて。

 なかなかうまくいかなかったんだよ。

 気に入ってくれたクラスメイトはいたけどさ。

 それでいいと……今では思うんだけどさ。

 あの頃がなかったら、士道誠心には通ってなかったと思うし。刀も抜かず、えっちなのがたまに傷だけど明るく楽しいクラスメイトたちとも出会えなかった。

 ギンとの失恋も私にとっては大事な経験だったし、ノンちゃんと仲良くなれたのは人類にとってささやかな出来事だとしても私の人生にとっては大きな出来事だった。

 トモがいてくれる。時に厳しいけどすごく優しいメイ先輩がいる。

 コナちゃん先輩も。

 ……カナタも。

 真っ黒のおかげで私は金色を手に入れた。

 どっちがどうとかじゃないのかも。金色も漆黒も含めてどちらも私なのかもしれない。

 開き直れたら、案外楽かも。

 それでも疼いちゃうんだ。あの頃のみんなと今の私が出会ったらどうなるのか。

 怖いし……知りたい。

 ついつい何度だって考えちゃうんだ。

 ああ、だめだ。どきどきしてきたよ!

 腕に回ったカナタの腕を苦労して外して、尻尾を引っこ抜いてベッドを下りる。

 スマホを見ると、深夜を過ぎてる。

 廊下をふらふらしていい時間じゃない。

 だけど気分転換がしたい。

 何か着ればいいかな。

 いっそお風呂にでも入っちゃおうか。それも悪くないかも。

 でもなあ。着替えて大浴場に行くほど活力に満ちあふれているわけでもないよ。

 うーん。うーん。ユニットバスにでも入ろうかな。せっかくあるんだし。

 ちらっとふり返る。

 カナタはぐっすり眠っている。

 裸は刺激的すぎるし風邪を引いちゃったら困るので、布団を掛け直しておく。

 そう言えばカナタの寝言ってここ最近は聞いたことないかも。でも普段のイケメンぶりが吹き飛ぶ快眠ぶりは描写するには心苦しいのでそっとしておこう。寝顔がちょっとかわいすぎるからね!

 チョーカーを外してユニットバスに入る。

 湯船を貯めるほどじゃないし、シャワーの湯を出した。

 浴びてみるとすごく気持ちがいい。実家では結構、隙を見たらシャワーを浴びてた方です。

 でも、今はね。ほら。カナタと二人暮らし状態じゃないですか。なかなかタイミングが掴めないよね。なんでかは言わないけどさ。


「ふう……」


 身体を撫でる。髪を濡らして、俯いて。

 少し伸びてきたから乾かすのが面倒で流しただけだけど、やっぱりちゃんと洗っちゃおう。

 シャンプーボトルを手にする。

 侍候補生は全寮制になっちゃう士道誠心高等部で、大浴場に行くと気づくことがある。

 シャンプーだ。

 こだわらない派ももちろん結構いる。けど、こだわり派のシャンプーへの熱量は凄い。

 私は正直、実家ではお母さんの使うのもらってただけだったんだけどさ。

 トモもノンちゃんも、コナちゃん先輩もメイ先輩も。もちろんルルコ先輩だって、妙に可愛いボトルで嗅いだことのないくらい凄くいい匂いがするシャンプーを使ってる。

 香りを身に纏うっていう概念に惹かれた私はルルコ先輩に教えてもらったシャンプーを通販で買ってみたのだ。

 その値段がまあ、驚くよ。いつものシャンプーの何倍もするの。だから常用する勇気を持てないんだけど、今日はいいや。気分転換になるし。こういう時に贅沢しないでいつするというのか!


「――……」


 鼻歌を口ずさみながら髪を洗う。

 入学したての頃は肩口くらいまであった髪は、今はもう鎖骨にかかってきてる。駅前の美容院に通っているけど、いつも心の中で訴えてくるタマちゃんと担当の美容師さんにお任せコースです。

 金色の糸。

 そう表現できるように手入れを欠かさない。

 タマちゃんに結構言い含められているんだ。美は一日にしてならずって。

 そんなタマちゃんだから、ルルコ先輩推薦のシャンプーだけに留まらず、タマちゃん基準で許せるボディソープも手に入れるべきだ! って言ってくる。

 お肌のお手入れ用品からなにから、邪討伐のお金はほとんど身体のメンテと新しい下着や服に消えていくの。

 そのくせタマちゃんったら、カナタに一度でも見られた下着は実家に送ろうとするんだからなあ。もったいないと思うんだけどなあ。


『だめじゃ! 意中の男に同じ肌着を見せるなど!』


 なんて言うの。

 タマちゃんの溢れ出る女子力と私の収入が見合わなすぎて、いつでもお財布の中身はすかすかです。下着も上下揃ってないのなんて言語道断だって叫んで許してくれないし。

 そこで私は編み出したよね。

 いっそ下着を見られないように、日々を過ごすしかないのでは? と。

 もちろんタマちゃんにしこたま絞られましたけど。そういう後ろ向きな逃げ方をするなってこってり叱られましたけど。

 だからつい十兵衞に聞きましたよ。

 男子的にはどうなの? ってさ。

 十兵衞の答えは決まっています。


『一度見た柄であろうと構わんだろうよ。好いた女子であればな。まあ、己の気に入った柄なら覚えていてくれたことを喜ぶだろうし……タマモのそれはいじらしくて愛らしいとは思うが』


 直後のタマちゃんのドヤ感は想像してくだしい。ほらあああ! と言わんばかりに訴えてくるから勝てないよね。多数決バンザイ。

 もちろん、私のお財布の中身はタマちゃんの欲望に応えられるほど余裕があるわけないので、必然的に私もタマちゃんも妥協している。

 なんで私が妥協するのかって? 悔しいけど、カナタは「出費が多いのは感心しない」などと言いつつもタマちゃんの努力をどこかで喜んでるんだよ。

 そういうところを見ちゃうと、ね。頑張っちゃうよね。

 ちっちゃい頃、お父さんのパソコンでネット見てた時に読んだの。赤くて派手な下着を買うおばあちゃんに、お友達のおばあちゃんが「その年でそれはどうなの?」って言うの。すると赤い下着を手にしたおばあちゃんが言うの。「うちの旦那は私の姿ならどんなものでも喜んでくれるの。だから年甲斐もないとか、関係ないのよ」って。確かこんな感じだったと思う。

 カナタも多分、おばあちゃんの旦那さんタイプだと思うの。あんまり気の抜いた格好をすると「うーん」って顔するけど。でも頑張ったら気づいてくれるし、褒めてくれる。

 そういう瞬間があると……やっぱり頑張っちゃう。

 嬉しいもん。認められると。

 マドカとのことを思い出しながら、しみじみ思う。

 人の背中を押して救うのは、いつだって肯定だよなあって。

 自分を肯定する力も大事だし、誰かを肯定する力も大事だ。

 その力がきっと誰かを救うんだ。

 そんなわけで、結局カナタが喜んでくれるなら私はついつい頑張っちゃうのだ。今回の討伐は退治しないまま終わっちゃったから、出費は考えなきゃいけないけど。

 ローテーションにカナタの受けが良かったものを組み込んでいこう。そうしよう。

 そんなことを考えながら湯を浴びていた時だった。


「ハル……?」


 ねむたそうなカナタの声が聞こえてきた。扉のすぐ向こうにいそうです。

 鼻歌をやめて問い掛ける。


「なあに?」

「……シャワーを浴びる色っぽいお前が見たい」


 うわ。寝ぼけてる。そんなの滅多に言わないのに。珍しい。

 昨日も今日も情熱的過ぎて。すごくいいことでもあったみたい。

 緋迎さんちのカナタくん、この二日間はちょっと変よ。どうしたのかな。


「ううん」


 私の中の御霊は二人揃って気持ちよさそうに寝ていた。

 じゃあ……まあ、いいかな。いい?

 ううん。恥ずかしい。まだ髪の泡を流してないし。


「出るまで待てない?」

「今がいい」


 ほんとに珍しい。こんなに露骨に求められることって普段はないから。

 尻尾くらいしかね。

 ……私の女子力とは。

 尻尾なの? やっぱり尻尾なの?

 そりゃタマちゃんも私に怒るし、頑張るわけだね。尻尾だけじゃないもんね! たとえば髪の手入れにだって、今まさにお高いシャンプー使うくらい頑張ってるわけで。

 んー。そうだなあ。


「どうして? なんか……討伐からずっと、求められてますけど。どうかしたの?」


 笑いながら問い掛けると、カナタは眠たそうに欠伸をかみ殺してから言うの。


「すごく……良い匂いがするから」


 寝ぼけた油断しまくってるカナタなんて滅多に見られないし、なんなら見たくてしょうがないし。カナタの願いなら受け入れたい気持ちでいっぱいなので、いいか。いいや。


「じゃあ、いいよ」

「ん」


 扉が開いてすぐ、顔を覗かせたカナタは寝ぼけた目をぱっと見開いて大げさに言うの。


「目が覚めた……お前は日々を重ねてますます綺麗に磨きがかかっていくな」

「もう。嘘くさい」


 けどごめんなさい。このくらいの芝居でも私は凄く嬉しい。


「本当だ。再確認していた」


 笑いながらカナタがユニットバスに入ってきた。


「珍しく積極的だね?」

「お前を抱き締めずにはいられないからな」


 お湯を浴びて、それでも微笑むカナタは私を宣言通りにぎゅっと抱き締めてくれた。


「寝ぼけすぎだよ。もう……どうしたの?」

「ハルをたくさん感じたいんだ」

「それは……まあ、嬉しいけど」


 慣れてない。ここまでのデレに青澄春灯、慣れてない。

 戸惑う私の髪に鼻を寄せて、嬉しそうに顔を緩めて。それがまた憎らしいくらい絵になる。

 だから余計に落ち着かない。


「か、カナタ?」

「ハルが凄くいい匂いのするシャンプーを使うなら、俺も何かしたい」

「その何かって……もしかして、一緒にお風呂に入ることなの?」


 笑いながら聞いたら、カナタが肩を竦めた。


「気に入らないなら、俺もシャンプー頑張ってみるかな」

「えー」


 そういうことじゃないと思うと呟いて笑っていたら、頬に口づけされた。


「ハル……このまま抱きたい」


 凄く上機嫌だ。かつてなく上機嫌。この情熱の出所はいったいなんだろう?


「……いやじゃないけど。討伐からずっとだよ? どうかしたの?」

「ハルが俺を求めて……呼んでくれたから」


 それだけでこんなになっちゃうの?

 私はこれまでの間、どれだけカナタをしょんぼりさせちゃってきたのか。

 そしてカナタは私が求めただけで、どれだけ喜んでくれているのか。

 甘々でデレデレ。

 カナタが可愛すぎるんですけど……!

 心に稲妻走るよ……!

 普段のしっかり屋さんの真面目なカナタからは想像もできないよ。

 こんなに緩んじゃう瞬間が、カナタにもちゃんとあるんだなあ。

 その発現として私を求めてくるのは……うん、慣れてないから意外だけど。

 かなりいい。

 カナタに求められるまま、キスをして抱き合う。くっついているだけでも幸せ。カナタはトウヤのスマホに眠れるえっちな数々のデータに出てくる男子みたいな求め方をしてこない。

 額を重ねて笑いながらいろんな話をして、飽きないのかって言いたくなるくらいキスをしあう。

 日常の何気ないこととか、新生徒会のこととか。他にもね。


「カナタは私の下着でどれが好き?」

「……苺の柄物は正直、かなり驚いた」

「嘘! 安いし子供丸出しだしセンス疑うってタマちゃんからだめ出しの嵐だったんだけど、カナタはああいうのが好みなの?」

「いや。ただ……あれを選ぶハルはかなり面白いなあと。美味しそうだった」

「苺が?」

「ああ。苺が」

「……苺に負けた感」

「そう言うな。ハルが着るならなんでも好きだ。強いて言えば金のお前に黒は似合うと思ったよ」

「今の手持ちだと……白のレースが入ったやつ?」

「ああ」


 耳元で好きなのが何か教えてくれたカナタをじっと見つめる。


「なんだ?」

「カナタも男子だなあって思って」

「当たり前だ。男子じゃなかったら、なんなんだ?」

「概念男子?」

「なんだそれ」

「概念上、こうであってほしい男子像の塊? 他の女子の理想像かどうかは知らないけど、少なくとも私にとってはそう」

「……すまん。意味がわからない」

「んー。カナタに嫌いなところ、特に見つからないなあって思って。私の理想の塊かと」

「それは違う。ハルの好きになる力が強いだけだ。俺に対して微妙だと思っているところが絶対あるはずだぞ?」

「そうかなあ」

「そうとも。俺が食堂でそばをたべていると、ああまたかって顔をするじゃないか。他にもあるなら言ってみて」

「えー。まあ、思うけど。んー。言ったら怒らない?」

「怒らない」

「んー。んー」


 悩む。悩んでから、呟く。


「もうちょっと……普段から、この二日間の半分でもいいから情熱的だと嬉しいなあ……なんて」


 そう言った瞬間にカナタが凄く複雑な顔をしたの。


「あ、あれ? 外しましたか?」

「お前こそ……俺にとっては好きの塊だ。日々それが一つずつ増えていくんだ」


 額に口づけられた。それから首筋に。

 強く吸われる。珍しい。カナタが痕をつけたがるの、本当に……珍しい。


「カナタ……?」


 濡れてくしゃくしゃになる髪に手を置いて、すぐにカナタが顔を外した。


「何かあったら、絶対にまた……呼んでくれ。必ず助けるから」


 ん、と頷いて。喋ろうとした唇を塞がれた。

 求められている。願いをかけられている。

 それがこの人を救うんだ。

 それがこの人の夢なんだ。

 なら……応えたい。これから、もっともっと。

 お互いに求め合う。

 刺激的な夜はまだまだ続きそう。

 瞬間のすべてで感じよう。カナタの夢の熱を。

 それはカナタだけじゃない。私も救うに違いないのだから。




 つづく。

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