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その刀を下ろして、帯刀男子さま!  作者: 月見七春
第九十九章 おはように撃たれて眠れ!
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第千八百八十三話

 



 病院帰り、いくつかの買い物を済ませて家に帰宅。

 私の通院と、そのあとの買い物とで付きあわされた感満載のぷちたちは疲れているけど、まだ元気。いっぽうで付き添いで来てくれたお母さんと私はふたりしてげっそり。

 ぷちたちの服と今週の買い出し、それからぷちたち向けの本とかおもちゃとか、とにかくいろいろ。今日だけで出費が気の遠くなる額に。

 しみじみ思う。

 話すより、聞く。

 従わせるとか支配するとかじゃなく、距離感を調整しながら一緒に過ごす。

 こうしろああしろじゃ無理だ。

 どうしたの? と尋ねてるし、話してくれる相手の世界と価値観を知ることに努める。

 私以外私じゃないのって歌があったけどさ?

 みんな私じゃないから、私とはちがう。私の中にないもの、感じ方、いろいろもってる。それを知らなきゃ結局、はじまらない。

 言葉の定義は辞書にのみあればいい、みたいに。定義は唯一のなにかを参照にすればいい、とは、実際にはいかない。

 好きの意味とか、恋とか愛とかの意味とか。おいしいの意味とかね! みんなちがう。

 いちばんわかりやすいのは? ちょっと待っての、ちょっとが具体的にどれくらいの時間を指すか。状況によって変わるという人もいれば、え? そうなの? って返しちゃう人もいるんじゃないかな。

 だからやっぱり?

 話すより、聞く。

 それと同じことだと気づいた。

 金色を出す出してとあれこれやるより、相手の話を聞くみたいな感じ。

 そのためにはどうするの?

 くたびれながらも思う。実戦さえ付きあって、ダメージコントロールに努める。相手が疲れ果てるまで。手がなくなるまで。

 あらゆる可能性を視野に入れるのなら? そこまでやる覚悟を決めていく。

 荒ぶる犯人を説得し、なだめながら、間合いを詰めていく。あるいはチームのだれかに詰めてもらう。説得できればそれでよし、無理でも武器を奪い取ったり制圧できればそれもよし。荒ぶる犯人が、刃物を手にして錯乱している身内とか、高い場所から飛び降りようとしている人とかでも? 結局その手の作戦を取る。

 その中で、相手が話したい、話すのがいいなって感じ取れる聞き役になれるといい。

 教えてもらう、学びの徒になる。基本は謙虚に。すごいって思ったことは素直に言っちゃっていいし、なんでだろうとか、そうなんだ!? とか、リアクションとってっちゃったほうがいい。そういうのぜんぶ、ぷちたちがやってる。

 きっと、こどもの頃にやっていたことだ。こどもに学び、習って、やってみればいい。

 聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。未熟ながらも学ぶのは一時の恥、晒したくないから学ばないのは一生の損。

 体力作りも似てる。学校を休んで長く経ったけど、そろそろ意識的に筋トレしないと体力がもたない。

 マドカたちからの返信はない。愛生先輩とは時間のあるときに通話しようと話した。とにかく今日は忙しすぎた。

 島経由でカナタが戻ってきて、真夜中にふたりで話す。

 そろそろ学校に戻りたい気持ちが膨らんで破裂しそうだけど、休みが迫ってるし? 当初の予定どおり、夏休みまでは休みを継続するべきだという結論が出た。お母さんとも、お医者さんとも、そう話した。


「あまり、いい結果が出なかったのか?」

「んーん。至って健康。疲れが見えるけど、夜ぐっすり眠れているならだいじょうぶだって」

「そ、そっか。俺もついていったほうがよかったんじゃ」

「気持ちだけでじゅうぶん」


 畳に寝そべって、腰裏をマッサージしてもらう。

 荷物にぷちたちにと抱えて、腕も足もパンパンだ。だけど腰がより深刻なダメージを受けている。それも、最近じゃありふれたできごとになっていた。

 明日は聖歌ちゃんたちが来る。

 高等部に託児所はない。

 学校の近所に類似する場所はないか探さなかったわけじゃない。けど、一緒に過ごしてしみじみ感じた。この子たちが現世の子たちと同じ場所にいてだいじょうぶか? まだ、早すぎる。心配しかない。厳密には式神で、ちっちゃいとはいえ狐火を出せる。保育園に幼稚園、真夏から依頼するってどういうタイミングなの? いまどき空いてないって諦めそうになる。

 尻尾の中しかない。掃除は済んだ。遊び場を設けるかなにかすれば、まだ。いや、足りない。

 授業中にいたら、それはそれで授業にならないからなあ。

 なんとかならんものか!

 ルルコ先輩の会社で対応してもらえないかな。いや、でも仕事で対応してもらうには、認可と資格と、頼む相手への信頼がなきゃ無理だ。そもそもお金がかかる。いや、いずれにせよ頼るならお金はかかるのだから、ある程度は気合いを入れなきゃ。なんだけどもぉ! 一番ベストな選択肢なんだよなあ。なにより私が相手を知っているから。

 仮にナニーかシッターを雇うにせよ、知っている人じゃないときつい。加えていえば、隔離世の事情に明るいほどいい。そういう方向性ならどうか。

 場合によっては日中を仕事に切りかえて、がんがん働かないと。

 先を思えば思うほど仕事がいるし、私には助けが必要だ。

 注意点はある。

 自分にできないこと、自分がやりたいけど手が出せないことをどうにかしてもらう穴埋めとして期待をするだけで済ませると、裏切られたときにダメージを負う。いつだって期待は厄介だ。ぷちたちはどう思うのか、一緒に過ごす時間に新たに必要な対応が出る。それに期待するのみならず、それをして起きる変化のすべては想定して動きたい。そんな風にはできないから、ダメージはある程度、想定しておかなきゃね。

 心配は尽きない。

 気を払えば払うほどね。

 それがつらくて払わないのは、より大きな過失になるよ?

 春山夜月という漢詩を引用する。

 春山多勝事、賞翫夜忘帰。

 掬水月在手、弄花香満衣。

 興来無遠近、欲去惜芳菲。

 南望鳴鐘処、楼台深翠微。

 この「掬水月在手」と「弄花香満衣」の部分が利用されて、禅語として知られるそうな。

 手にすくった水に映る月も、花を弄っていたら衣に移った香りも、どちらもだれかと話していたり「ああしなきゃ」とか「こうしなきゃ」とか焦っていて気づくものじゃない。

 考えることからも、執着からも解放されて心の構えを解いたとき、ふと気づくもの。感じるものだ。

 カナタと抱きあったり、一緒に過ごした日のあとにふとひとりで「あ、カナタの匂いだ」と服から気づいたり。ぷちたちとひっついていて、触れている箇所から鼓動を感じとったり。

 そういうものだ。

 いまのままだと気づけなくなるものだともいう。

 ぜんぶやりたいけど、いまの私には無理だ。そういう心の訴えに耳を貸すのが大事。一緒にいたい相手の訴えにも敏感に。気を払えば払うほど、つらくなることもある。

 ほんと、大騒ぎだ。

 それでもやらない理由より、やる理由のほうが大事。

 結ちゃんのことばが沁みる。

 覚悟を持てなかった。ずっと。

 可能性はゼロにできない。だから戦うことになる可能性だって、ゼロにはしきれない。

 相手と関わるのなら? その相手が戦いしかできない状態に陥っているのなら?

 選択肢を取り除けない。

 じゃあやめる?

 私は私を諦めたくない。それなら? やめるもんか。

 するとどうなる?

 戦うことにだってなる。

 なら、どう戦う?

 戦いたいように戦おう。

 けれどダンスみたいなものだ。

 話すより聞く。

 リードの仕方はひとつじゃない。


「もしも去年の暴走中の岡島くんと茨ちゃんを相手に、戦いながら、ふたりの霊子を感じとって、鎮める術が見つかったら応用できるかな」

「応用する前の基礎の内訳による。正気か!?」

「去年四月のユリア先輩とか、去年五月のシュウさんとか。幸か不幸か、相手の例には事欠かないからね。基礎から作ってみようと思って」

「これは言っても遅いやつだな。で、具体的には?」

「それはこれから考える!」

「頼むからせめて、アイディアがあるくらいは言ってくれ」

「強いて言うなら、烏天狗の館で何度も反復練習できるから、感じようと努めて、なにか閃かないか試したいくらい?」

「一方的にぼこぼこにやられないか?」

「すぐに基礎の方向性が見えるだなんて、そんな虫のいい話はないかなって」

「何度もやられる前提か?」

「そこはほら。私なりに鍛えてきたからさ? 負けない戦い方はできるかなと。むしろ、いい訓練になるまである」

「――……ずっと戦いをいやがってたのに、やると決めたらとことんか?」

「ん! なにを望み、そのためにどこまでするのかっていう話かなって。開き直る準備ができてきたの」

「開き直る、ね」

「そう。開き直る。いきなり覚悟はできないからさ」


 覚悟も育てていくしかないかな。

 こつこつと。

 いま心は解放を待っている。

 動くべきときを、いまかいまかと待ち続けている。

 これまで学んできたすべてが「無茶をするな。無茶を押しつけるのもだめだ」と訴える。

 と同時に、明かりを照らしてくれている。

 話すより聞く。踊り方はひとつじゃない。


 ◆


 たいへんな一日の終わりに部屋に戻って、机に触れる。

 診断結果として、もらえるものをもらってきた。それを机に置いてある。

 疲れてるので、じゅうぶん休養を。

 なんとここで新情報! 私すげえやべえ病気だってよ!? とか、身体に異常が見つかっていますぐ治療が必要だってよ!? とか、そういうありがちな新展開はない。

 健康診断、結果は良好。嘘はない。

 今日も今日とて、ぷちたちが寝ている。


「――……」


 長く息を吐きながら、弱った心の囁きから気持ちを逸らす。

 両手で顔を覆って、深呼吸をする。

 信じられる? ただ寝ているだけなのに、よからぬ考えが脳裏をよぎるの。

 これでもし、この子たちが一斉に泣きだしたら――……。

 たしかに。

 疲れてる。

 知れば知るほど気づいていく。

 万全な手が用意されていることなんて、そうそうない。

 ないから、じゃあ、作っていく。原始時代レベルに戻って一からやるより蓄積のある進捗を活用できるほど、作りやすさが変わってくる。それにも結局は限界があって、自分が死ぬまで間に合わないことだってたくさんある。

 それは、それ。

 やらない理由にはならない。

 人それぞれにぶつかる壁はいろいろ。様々だ。

 私はいまもなお、怯んでる。

 結ちゃんは怯もうがやらかそうがなにしようが「私の結論を変える必要性があるほどのものじゃない」と突き進む。転ぼうと、しくじろうと「私が決めるまでに積み重ねてきたものに比べたら選択を変えるほどじゃない」と突き進む。

 そっちがいいな。

 しみじみ思うのだ。

 折れないって、そう決めた理由はキラリに執着しまくっていた私でも、私に負けじと動じていたキラリでもなく、結ちゃんがいたからだって。

 折れないっていうのも、いろいろあるんだ。

 折れても立ち上がって、元通りになる。結果的には? 折れてないのと一緒。でしょ?

 しかも結ちゃんと、結ちゃんの仲間たちならきっと、折れた箇所はきちんと改善していくんだろうなあ。

 それなら私たちだってやってるよ?

 だいじょうぶ。

 ちゃんと、私たちなりにやってきている。

 囁きに身を委ねる必要はない。

 私が選ぶと決めたことを変えるほどのものじゃない。


「ふう」


 そう心から思えるまで、ほんとに時間がかかった。

 だけどもうだいじょうぶ。

 やると決めて動くとなれば、失敗の先にある成功に辿りつくまで、歩き続けることになる。

 もういちど、旅に出る準備はいい?

 寝そべって、ゆっくり夢の世界へ。

 カゲくんたちの誘いも、なにも、いますぐ決められないことばかり。

 手に入れたアイテムもいまのままじゃ宝の持ち腐れだ。黒いのが残した秘宝の山もね。

 烏天狗の館もそうだし?

 聖歌ちゃんたちの誘いに、ノノカたちとの縁も。

 数え上げたらきりがないけど、ずっと私の選択が不在なままだった。

 そろそろいける?

 明日に連れていく元気なら、準備ができたってさ。


 ◆


 まばたきをするような早さで、気づいたら焼け野原にいた。

 天国修行、久々の時間跳躍? またしても鎌倉時代? どうだろ。

 あちこちに死体が転がっている。甲冑姿に見えた。かろうじて。燃える矢の残り火が風に揺れて遺体の輪郭を露わにしている。矢よりも枯れ草の燃え移りのほうが多い。それも、大概は燃え尽きたあとのよう。

 じゃあ、残り火がある矢がいくつか見えるのはなぜ?


「それいけえ!」

「ばか、戦の終わった場所で弓の練習なんかもうやめろ!」

「やめられるか!」


 遠くから聞こえてきた。男ふたりの声だ。ひとりは酔っているのか、上機嫌だが声量調整が雑。もうひとりは神経質そうだ。

 遅れて矢が放たれた。空に僅かな光が飛ぶ。あらぬ方へと落ちていく。

 戯れに火矢を放っているのだろう。

 ようやく我に返って身を伏せる。すぐに鼻を手で押さえた。血と焼けた草むら、人の匂い。

 夜に目が慣れるまで息を潜める。

 遅れて全身に汗が滲む。手元は暑いが身体は寒い。

 まだ虫がたかっていない。けど、時間の問題かもしれない。


「やめるんだよ! 奇妙な坊主が首斬りに歩いてるって噂だ! 盗るものは盗ったんだ、行くぞ!」

「つまらねえなあ! 坊主だろうがなんだろうが、俺様が殺してやるのによお!」

「ばか言ってる暇があったら担げ!」

「ちっ」


 ふたり組の声がぼやきながら遠ざかっていく。

 残り火が燃え、風に煽られて悲鳴をあげる。他に音はない。

 よくよく耳を澄ませて確認してから、身を起こした。

 周囲にざっと百はあるか。燃えた枯れ草の原の先、林がわずかに見える。骸の倒れ方はふた通り。林に向かうか、林から出てきたか。先を進めばまだまだ遺体が見つかるかもしれない。

 足元にだけ、金色をひとつぶ出してみる。

 傷んだ甲冑を着込んでいる者もいれば、身ぐるみを剥がされた者もいた。めぼしい武器はない。柄の折れた槍か、貫いて折れた刀くらいだ。

 死に様多く、語るには凄惨すぎるものもまた多く。

 顔を見るのもきつい。

 けどこれが初めてってわけじゃない。

 揺れる心をなだめながら、考える。

 以前の時間跳躍修行、厄介な妖怪狩りであると同時に慈悲を重んじるおじさんと遺体を弔った。さっきのふたり組の話からして、さほど変わらない時間軸に来たような気がする。

 とはいえ、夜盗が出ている時間帯にあちこち旅する勇気はない。

 さりとてこの場を放っておけもしない。


「すこし元気になった途端にこれだ」


 もしかするとアマテラスさまとはぜんぜん関係なく、ここにいるのだとしたら?

 そっちのほうが、よっぽどホラー。


『幽霊たちと出会ったのでしょう?』


 ビビりだすと途端に登場、天の声!

 アマテラスさま、具体的な指示をくれるので?


『現世の弔いは人に任せて、あなたなりに命を弔ってみなさいな』


 弔いって、あの世に送る的なこと?

 やり方しらないんですが!

 前はお姉ちゃんの助けがあったから、あの世に送り届けることができたのであって!

 どうしろと?


『くさらないの。あなたの金色で炎を浮かべ、それとは別に鳥居を作ってご覧なさい』


 狐火でも、現世の火でもなく?


『そうでないと、あなたに力を貸せないでしょう?』


 おぅ。

 なんとわかりやすいご助力!

 だいじょぶかな。私いま、IQ3くらいになってない?

 なってる気がするね! でも早くやろう。かなりの匂いだもの。

 ところで、あのう。

 炎はここに並ぶ人たちの数だけいるんですかね?


『ひとつでいい。早く帰りたいのなら?』


 早くやりますとも! ええ、ええ!

 修行だとわかったいまなら心から本音を考えちゃいますよ?

 もうちょっと穏やかな手はないものかって。


『多くの骸もまた戦の必然』


 ほんと、心を折るしんせつ設計なんだから。

 右手を足元にかざして、金色をだす。いくつも集めて転化で炎に変える。

 イメージは狐火。すでに二度手間感があるけど、言われたとおりにすると、みるみるうちに球体に変わった。風に吹かれて、散っていく。淡い光の小さな玉へと、いくつも散って、骸の元へと飛んでいく。


「おおお」

『鳥居を』


 そ、そうだった。

 夜盗に見つからないか不安だけど、とっととやっちゃおう。

 林と焼け野原の境目に金色を二粒飛ばして、二本の樹に当てて転化させる。

 赤い鳥居。造詣は正直、かなり雑。暗いのと、怖いのとで、あまり集中できない。


『もうちょっとがんばりましょう』


 アマテラスさまの声がして、すぐに鳥居の歪さが修正される。

 小さな光の球たちが、鳥居へと向かっていく。通り抜けると、光がすうっと消えてしまう。

 こ、これで幽霊を送ったことになるんです?


『どうかあなたたちの魂が心安らげる場所へと無事にたどりつけますように、という儀式ね』


 え。送ったんじゃないんです?


『弔いの方法。気持ちの整理のつけかたとも言う』


 おぅ……。

 じゃあ、アマテラスさまが私の炎を変えてくれたのは?


『私の力の感覚を掴めれば、なにかの学びになるかもしれないでしょう?』


 さ、先に言ってくださいよ!

 ぜんぜん意識してなかったから、特になんにも感じなかったんですけども!?


『じゃあ、感じようとしてみましょうか。まだ、全員に儀式を行えたわけではない』


 繰り返し、やってみるまで。

 いいのだろうか。こんなことして。


『やめる?』


 やります。

 儀式の意味がわかったのなら、次はもっと心を込められると思うから。

 なんでいまこんなことやってんだ、とか。どうして急にこんなことに? とか。思うところはやまほどありますし! 愛生先輩とマドカの話も今日は忙しすぎて聞けなかったけど、アマテラスさまからなら聞けるんじゃないかとか、言いたいことだってやまほどあるんですけども!


『明日きけば?』


 話す気はないんですよね! そうでしょうとも!

 ええ、ええ。やりますよ!

 いまさらながら、十兵衞の目の力を受け継いだようにして、自分を狙う敵意が見える意味が増えた気がする。最近とんと使いどころがなかったけど、いまは頼る。全力で!

 祈り願うだけに集中するべく、光を浮かべよう。

 ほんとはこんなことになりたくなかったんじゃないか。

 私だけじゃない。この人たちもそう。

 話より聞くとしながらも、もう語り合えない。

 こういう結末もまた、戦いにはあるのだから。

 やるせない。

 この気持ちを忘れずに、未熟な身なれど精いっぱいの弔いを。




 つづく!

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