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その刀を下ろして、帯刀男子さま!  作者: 月見七春
第九十九章 おはように撃たれて眠れ!
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第千七百六十七話

 



 なるべく言える限りを言って、伝えたし?

 マドカとコトネだけに見せることになった。キラリや他のみんなは辞退したり、止められたり、そもそも男子だったり。

 案の定、マドカはひどくショックを受けて、わりと秒でトイレに駆け込んでいっていた。その反面で、コトネは耐性があるのか、それとも我慢しているのか、顔色が悪くなりながらも観察すべきを観察して、私に断ってから、裸だけどギリギリ写せて、損傷がまだマシな部分をスマホで撮影する。撮った画像は私にチェックを願い、問題ないことを確認してからリビングへ。

 マドカの苦しそうでつらそうな声がトイレから聞こえていたから、待っていたみんなの表情も浮かない。五分ほど待って、ようやく戻ってきたマドカは見るに堪えない顔色だった。お母さんに白湯をもらって、その間にコトネが説明を変わる。

 ひととおりの状況説明の後にコトネは疑問を呈した。


「元々は御珠だから? いきものなら、朽ちた匂いに誘われて虫が群がる。細菌たちが食い荒らす」


 彼女の言葉がどれほどグロテスクかは承知しているけれど、でもうなずく部分もある。

 あれは死人。もはや屍肉の塊。

 川を遡上する鮭が産卵を終えて、命尽きて川の栄養に変わる。死した身体は水に流され、川辺へ。クマは生きた鮭を求めるのであって、死んだ鮭は食べないのだ、みたいな話をなにかで聞いたことがある。テレビかなー。なんだったかなー。

 クマ以外にも、いろんないきものがいて、なかには死した鮭が命綱ということもあるだろう。

 昆虫たちも、水生生物も、人間がなかなか気づきにくいくらい小さないきものたちも狙うかも。あるいは、ついに食われることなく腐って朽ちた死骸も。

 けれど、結局はそれもやがて、ほかのいきものたちや環境の糧になる。かなり匂うけどね。

 サバンナでもそう。というか、人間たちもそう。

 死の話。弔い葬る儀式はセットのテーマ。

 血や死を、土着の信仰に育つまでの過程で人々がどう扱い、どう対処し、どんな失敗を経て、どんな経験をしてきたか。繊細な話題だけれど、放っておけない話題でもある。

 なにせ、他のいきものにしてみれば、労せず食らうことのできる栄養になる。忌むべき同族殺しの話題。ハンニバルやゾンビものに見るグロテスクな食事。他に食べものがなく、食わねば死ぬとなると、食べて生きるか、食べずに死ぬかの選択を迫られる。

 飼育放棄された、いきものが大量に集まる場所での悲劇。漂流者たちの緊急時の悲惨な結末。ほかにも、諸々。

 ビッグバンセオリーではブラックなジョークとして用いられていた。祖母が亡くなっていることに親族がなかなか気づけず遅れた結果、祖母が飼っていた猫が祖母を食べて命を繋いでいた。猫は人を喰う、という主旨で語られていたけれど、いきものでいくなら、子育てに参った親が子を食らうことがあるのが事実。

 月の占領と利権をめぐって、中国と競うアメリカのおまぬけ軍コメディものでもネタになっていたような。月に飛ばした宇宙船に入れた犬二匹。一匹がもう一匹を食べた、みたいなの。

 食。それは生きることに直結するもの。

 ハンニバルの怪しさ、猟奇を取り入れたハンニバル・レクターの人格にみる恐ろしさ。それは大勢が禁忌とし、またその意義も意味もある一線を彼は率先して取り払い、いきものの中でも捕食者として洗練された振る舞いを確立させようとしているところに、軸足があるのではないか。

 まあ。

 フィクションに限っておこうね? って話なんだけどね。

 私たちの歴史に積み重ねられてきた暴力も蛮行も、あるいは葬る儀式も、それを行事に昇華させてきた過程も、慰霊や鎮魂に発展してきた経緯も、もろもろ踏まえて慰霊と鎮魂と、穏やかなお見送りや弔いの時間を。思い出す時間を、好ましいものに。そういう方向性で十分だもの。

 ただ、それはそれとして。

 肉は朽ちる。朽ちればそれを求めるいきものも出てくる。

 巨大な鯨の亡骸さえ、海のいきものたちにしてみれば貴重な栄養源だろう。

 すると?

 コトネの指摘によれば、異臭を放つ私の似姿は引きよせるはずだ。屍肉を求めるものを。

 けれど、そうはなっていない。

 実際、いつもは御珠なのだから。あの見た目は、あくまでも私が化かしてみせたものに過ぎない。

 しかし、仮に御珠として捉えたとき、


「ハルの霊子体に、やまほどの邪が群がった時期があったよね」

「生徒会長選挙以降、彼女が歌い、金色を扱って、ひと区切りついた頃じゃなかったかな」


 トモとシロくんの指摘に、全員で押し黙る。

 そう。そうだった。たしかに、小さくて儚い邪が数えきれないほど集まってきた。

 私の霊子体をめがけて。隔離世にいくと、真っ黒いカラスや羽虫みたいな邪たちに群がられた。しばらく、数ヶ月にわたって愛生先輩たちがパトロールをしてくれて、その合間にちょいちょい駆除をしてくれていたそうだ。

 仮に群がられてもなんてことなかったし?

 あわてずに受け入れてみせれば、それ以上の悪さはしてこなかった。

 なんとなぁくなエモさで乗りきったつもりでいたけれど、でも、もしも乗りきれていなかったとしたら?

 あれは、私の中で育まれている御珠から、心が傷ついて漏れ出る私のなにかを食らいに集まっていたのだとしたら?

 ぞわぞわ、と。生理的な嫌悪感が募る。

 お鼻の穴を思いきり広げて、胸いっぱいに息を吸った。

 深呼吸をしないと卒倒しそうだ。

 私は私の姿を下地に御珠を化かした。けれど、実態はむしろ、肉はあらかた食い散らかされて、すでに骨だけになっているかもしれない。それか、ウジも集まらないくらい腐敗して、液体状になっている、とか?

 うええ……。

 ボーンズを筆頭に、犯罪捜査もののドラマはアメリカにめっちゃあるけど、競争があるからなのか、わりとグロテスクな事件も多くてつらい。


「「「 …… 」」」


 だれもなにも言わなくなっちゃった。

 そりゃあ、そう。えぐいもの。

 沈黙を破るようにコトネが咳払いをする。


「――……ときに。刀を邪に化かして戦い、これを打倒するという春灯の案について、だれか意見は?」


 露骨に話を変えてきた。

 助かる。言い出しっぺのコトネも、そもそも協力を求めた私も、まだ持てあましているよ?


「戦って倒しても意味ねえだろ。ハルの言うとおりだ」

「沢城くん。それはなぜ?」

「ハルが化かした御珠ハルの身体にぶっささっている刀はどれもこれも、結局はてめえ自身がきらいっつうてめえ自身の感情なんだろ? それと戦うってのは、不毛だ。両手を出してジャンケンするようなもんだからな。勝ったの負けたの、それがなんになる?」

「なるほど」


 ギンの指摘は的を射るものだ。

 さっき私はぷちたちみたいに、と思ったけれど。そもそもぷちたちが自我を獲得したのが奇跡だと思いもする。アンドレみたいに、私のイマジナリー・フレンドへと落とし込めるとして?

 結局やっぱり、それって私自身がやってることに過ぎない。

 それならそれで、と思わないでもないけれど? ひとまず、戦ったところで私が楽になることはないよなあ。ないよ。ないから「そうはならんやろ」という結論は維持。

 キャラクター化して味方につける形で、対話を進めて理解に努める。

 これはあり。それならそれでの方向性の、ひとつの結論だ。

 まあ、どこまでできるかはわからないけど。

 自分を許せない気持ちを、メタ認知に挑み、対話することで理解に挑む。みんなに手伝ってもらって、オープンダイアローグにできれば見込みもあると思える。

 悲しいかな。専門家たちによるオープンダイアローグをしている現場を見たことがないし、学んだこともないので、やっぱりもちろん課題はあるんだけどね。ヤーコ・セイックラとトム・エーリク・アーンキルの著書を読むのは最低条件として必須かも。

 いずれにせよ、鍵は理解すること。

 それはあくまで目的に向かう過程に存在するひとつの段階に過ぎない。

 たいへん。

 いろいろやることあるね?


「どうしてもやりたけりゃあ、格闘技みたいにするんだな」

「それにも、青澄さんの刀を化かしたとき、刀と青澄さんが同意するだけの意味がなければ、必要もないとは思うけどね」


 まあ、たしかに。

 シロくんの言葉に思わずうなずいちゃう。

 いっぽうで、みんなで話している間に元気が出てきたのか、キラリが咳払いをした。


「んんっ。あのさ。あたしらにも、それぞれ似たような感情があって、わりとありふれてるというか、当たり前な感情だと思うんだ」


 みんなの視線がキラリに集まる。

 私と一緒になって、キラリはソファに座ってる。足を組んで、両手を置いた膝小僧を見ていた。


「深掘りするのがあほくさいほど、よくあるだろ?」

「……私、深く考えすぎ?」

「いや。そうじゃなくて。あたしにも引きずってて、引っこ抜きたい刀ならあるよ? 数えたことなんてないから、どれほどあるかはわからないけど」


 んん?


「あたしが気にするのはさ。しんどいときの元気の出し方? ズタズタになってるときの、休み方。春灯に休めとか遊べとか言うわりに、あたしは自分がどうするかわからないなって」

「うっそだー。キラリは散歩したり、ダンスしたり、服や靴やおしゃれを楽しんだりしてるじゃん」

「じゃあ、それが追いつかなかったら?」

「――……そんなの知らないよ。私はキラリじゃないもん」

「拗ねるなよ。あと、あたしも知らないんだよ」

「えええ?」

「や、ほんとに。自分がいやになることくらい、あるよ。だからぶつけた膝を撫でるみたいに、好きなことをする頻度を増やす。けど、間に合わなくなったら? お手上げ」


 実際に膝から離した手を掲げてみせるの。

 みんなはどう、とキラリが問いかける。だれもろくに答えられない。

 あんまり居たたまれない沈黙が続くものだからかなー。

 高校生の悩みか、これ? なんて突っ込む人も出てくる。

 たしかに、そう。でも人によるよなーとも思う。実際に私は限界きてるし。


「ついでにいうと、考えたこともない。間に合わなくなったときに、どうするのか。どうしたらいいのか。たぶん、身動きが取れなくなって、わーってなる」


 かといって。


「それを形にしたら、途端に無惨なものができあがるんじゃあ、それはそれでいやだな」

「そ、そんなこと言われても」

「やだなーってことを、やだなーって思うまま話してほしいよ? 春灯にとって、そういう居場所になりたいよ? だから、その次の話なんだけどな」

「つぎ?」

「そ。距離を取る、離れる。あるいは、春灯のいう、小さな小さな革命的な発明をする。なにがやなのか見つけて、こうなったらいいなーっていう方向を目指す」


 素直にやだって言える。

 その次に、やっと、やだと感じる負荷を変える発明を。

 暗いのはいやだ。危ない。こわい。寝ている間になにが起きるか! だったら、明るくできたらどうかな?

 みたいな、そういう方向性。

 いっつも見つかるとは限らない。

 遙か昔、あ、人間の尺度だけど、大いなる昔に開催されていた古代オリンピックでは、聖火とはそもそも絶やすことのない炎だったという。

 日本にもあるよね? ずーっと番をして、守り続けている炎。そういうたぐいのものだったみたい。

 だからオリンピックを開くから聖火が灯るって、なにぃ!? って、当時の人たちが現代のオリンピックを見たら首を傾げることになっちゃってるっぽい。

 ついでにいうと聖火で牛を百頭焼くんだって? 研究家さんが動画でメインイベントだって言っていて、かなりびっくり。えらい豪勢なお祭りだね? 集まった人たちに振る舞われる、タダで食べられるおいしい牛肉!

 しかも、強者たちがガチンコでやる戦い!

 お祭りだ!

 そりゃあ、盛りあがったのでは?

 ずっと灯っている聖なる炎。神殿の中で常に守られている火。

 だから「つけるって、なに?」って話でもあるもよう。おおお。なぞ。ゲームさんぽさんで見た話だけど、近代五輪で作られたこと、やまほどあるっぽいね? 不思議。

 古代オリンピックは、いわゆるガンダムファイトみたいなものだったそうだよ?

 公にやる、血なまぐさい戦い。オリンピックで血と汗と死をまき散らして戦うから、そこまでにしとこ? みたいなニュアンス?

 ガンダムファイトのほうがまだ平和まで――……いや、ないか。あれはあれで、巨大ロボットが地球をリングに好き放題。街も壊れ放題だもんね。

 話がだいぶ逸れてきた。

 しんどいの! グロい話が続いてたから!

 あーっと。火。そう、火だ。

 古代オリンピックにあり、現代日本でも、たしか厳島あたりである、絶やすことのない炎。

 寝ずの番。

 それってたいへん。くたびれちゃう。

 ガス灯に火をつける仕事が昔はあったみたいだし? 欧米圏でクジラをがんがん殺して鯨油を取っていたのも、明かりのためじゃなかったっけ?

 流れ流れて、電気の明かりに。

 ランプの発明に至るまでに必要な知識や、失敗たちはどれほどあったか。

 エジソンの伝記とか、漫画でわかる! みたいなのを読めばわかりそう。いやいや、エジソンは後発やぞ! なんていう人が出てくるかも?

 明かりでいえば、こんな感じ。

 お薬とか、通信網の発達とか。固定電話だって、私の世代じゃ馴染みがないけど、トトロあたりの時代だと貴重な手段では? スマホもどんどん変わっていくのかなー。しばらく伸び悩むのかな? あるいは、だれかが「もっとこれを!」と試行錯誤してるのかな?

 大学の研究室でやってそう!

 暗いのやだ、とか。もっとこういうのがあったらいいのに! とか。

 そういう気持ちを土台にしたとき、発明へシフト――……ううん。

 その必要性があるんです! みたいな話じゃないな。これは。

 同じ分野であれこれやっている人たちと盛りあがったほうが、元気でるし、楽しいし、学べることも増えれば視点だって増える話だな? かといって、必ずそうしなきゃだめ! みたいな話でもないな。

 せっかく氷山の一角たとえを使ってきたからいうとさ?

 私たちみんな、氷山めいてる。

 だから、ブロックオモチャみたいにはまればいいやってものでもない。

 無理なら離れていい。無理して押し込めようとするより、距離を置いて休めばいい。

 その先のプランを。

 立てたいぞって思えるくらい、元気じゃなきゃむずかしい。

 名前の残らなかった発明家たちも大勢いるだろう。

 たまぁにテレビで色物枠で出てくる人もいる。

 お金がろくに回ってこなくて、教授になるのも政治的に激しくきつくて、生活できなくて大学を去る人も大勢いるという。日本じゃ大学はがんがん予算が削られまくっていると聞くし? イグ・ノーベル賞は常連なのにノーベル賞規模の研究になると、ってところでも、いろいろ読み取れそうな気がする。ところでイグ・ノーベル賞、平和賞は各国首脳に対する皮肉や批判的なものが多いイメージだけど、それ以外はユニークで面白いものが盛りだくさん。かなり好き。

 たとえばそこで、大学に予算を。そう願っても、どれだけのことをしたらいいのか、さっぱりわからない。シャアみたいに隕石おとす? まさか。冗談はさておき、どうすれば?

 わー。

 それと似てる。

 やるぞと思えて、それを元気に続けられる人たちが大勢いて、運やもろもろあって、はじめてなにかに手が掛かる。数えきれない失敗を葉っぱにして浮かべて、ようやく水面に道ができる。そんなノリ。

 そりゃあ人は集まって依存しながら、ゆっくりゆっくり時間をかけて変わっていくよなあ。

 生存せんりゃくーっ!

 その形なのかもしれないね?


「みんなさ。もしも私みたいに刀が見えたら、それをどうにかできるとしたら、どうするか試す?」

「ぐだぐだ顔つきあわせてるより、そっちのほうが早くね?」

「むしろ、それができるんなら、いますぐ館いかない?」


 ギンもトモも、知ってはいたけど行動派!

 私の提案に一も二もなく乗っかってくる。

 いやでも。ほら。


「きっと痛いじゃん? やじゃあ、ない?」

「でも参っているお前より、俺のほうができることあるぞ?」

「それそれ。そういうことでしょ。試行錯誤は精度と回数、結果の分析が肝ってシロがよく言うし? じゃあ、まずは試さなきゃね」


 ふたりの言葉が強いわあ!

 頼もしいにも程があるわあ!

 どんどんその気になってきた。そんな私に気づいたのだろう。


「そんなこと、できるの?」


 コトネが実現性を問うけれど。


「「「 試すくらいならなんとかなる! 」」」


 ギンとトモと三人でハモっちゃった。

 それで、ついつい、馴染みの面子で笑っちゃう。

 コトネたちは疑わしげだ。具体性に乏しいもんね。そりゃあ、そう。できんのかぁ? ってなるよ。迷走して、とことん参っている私から知ることになったコトネたちなら、そう。

 ああでも、他にもいた。

 マドカはまだ顔色が悪いままだ。

 私の視線に気づいて、テーブル席から笑っているようにも歪めているようにも見える顔を向けてくる。けど、喉元を動かして、あわてて鼻の穴を膨らませて胸を張っていた。目を強く閉じて。

 まるで私からなにかを感じて、吐き気がこみ上げてきたかのように。

 そういえば、マドカには力がある。

 欲望を知る力。抽象的だけど、欲望から生じる邪の声を聞くようなものなのかもしれない。

 私の似姿から、無数の千本刀の欲望の声を浴びたのかもしれない。

 同じく力のあるキラリは見ていない。だから、キラリは私の千本刀たちの願いの声を聞いていない。確かめていない。

 願うつもりにもなれない。

 マドカは吐いた。コトネもまだ、顔色が優れない。

 それにマドカがつらそうにしている理由に、いまごろになって気づく。

 聞いたのだ。きっと。

 私の生々しい、私をきらう呪詛の声を。

 すんごいしょうもない内容ばかりかもしれないし? あるいは痛切な叫びの合唱による不協和音だったかもしれない。

 ただ、気持ちのいい声じゃなかったはずだ。

 吐いたんだもの。トイレにしばらくこもるレベルなんだもの。

 絵的にきつかっただけならいいけれど、もしもそうじゃなかったら?

 話を聞きたいけど、しばらく無理そうだ。

 そっと立ち上がって、盛りあがるみんなに気づかれる間もなくトイレに向かっていった。


「あたしが行くよ」


 キラリが私に小声でささやきかけて、すぐさまマドカの後を追いかけた。




 つづく!

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