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転生生活の始まり
何これ。どうなってるの。
目に映っている光景は何とも言えないくらいの豪華なシャンデリアに2人の影。
「あーう」
あれか、私はまともに言葉も発せなくなったのか。動かしたいのに自由に動かない不便な手足。どうやら私は赤子になっている様子。
しかも前世の記憶を持ったまま。
いわゆる転生というのをしたようですね。納得なっと...納得する訳ないでしょ?!
私死んだのよね? 病死したはずなんだけど...。
「どうしたんだフィオナ」
金色に輝く綺麗な髪色にクリスローゼの瞳。フィオナと呼んだその人は私を見てニコリと暖かい笑を向けている。おそらく父親なのだろう。
私を抱えあげあやしてくれているのであろう。抱えあげられ視線が上がっている為周りを見ると父親らしき人の側には女の人がいます。
状況的に母親ですかね。優しそうな顔立ちをしつつ尚且美醜に整っている。それは父親らしき人もそうだ。
母親は銀色の髪にアイル・トーン・ブルーの瞳をしている。
「だぅ」
さっき言っていたフィオナとは私の名前なのでしょう。おそらく日本でもない。ここは何処なのだろうか。
私の人生どうなるのでしょうか。