歌詞
コードの構成音と進行パターンさえ覚えてしまえば、あとは雰囲気でメロディは作れる。良い悪いは別として。
ロックっぽい曲、ブルースっぽい曲、演歌調などなど、ジャンルなんかもリフやコード進行でどうにでもなる。良い悪いは別として。
一番難しいのは歌詞。
一人で作るときは基本的に曲先(曲を作ってから歌詞を書くこと。逆は詞先)で作るので、文字数やイントネーションなどに制限がかかる。
だけどたまに天啓のごとく歌詞がでてきて、もうそれにしか聴こえないことがある。
あの瞬間は気持ちがいい。
プロを目指していたわけではなく、作ったという事実が欲しかったので、初めて作れたときは嬉しかった。
その快感を味わうために、誰に頼まれたわけでもなくひたすら作った。
日の目を見ることはなかったし、これからもないだろう。
その話を友達にしたら曲を作りたいと言い出して、歌詞を書いたメールが送られてきた。
歌詞がすらすら書けるってすごいなって思った。
そして人が書いた言葉にメロディを作るのは初めてだったので、やりたくなってしまった。
文字数やバランスの悪いところは修正させてもらった。
完成させてお披露目したときは、めちゃくちゃ笑った。
それから誰に頼まれたわけでもなく、友達とひたすら作った。
日の目を見ることはなかったし、これからもないだろう