ミュージアムショップ
博物館や記念館の魅力というのは、展示物だけではない。
知的好奇心をくすぐられるから、楽しくて来館するというのはもちろんだけれど、それ以外にも面白いところがある。
それがミュージアムショップだ。
その館の目玉となる展示物の写真やはがき、ペン、置物やらTシャツなどなど。
誰がそんなの買うんだよ! って思わず言いたくなるものまでたくさん陳列している。
物欲が他人より数倍ある私は、そういったものを見ると買いたくなってしまうのだ。
路上ライブで演奏している人のCDや、学際の隅っこで売っている漫画研究会の同人誌など、別にいらないし興味のないものに、あえてお金を出してしまいたくなる。
その最たるものがミュージアムショップなのだ。
その出発は池袋にある古代オリエント博物館だった。
学生の頃、池袋の駅を歩いていると、「土器ってドキドキ」って書いてあるポスターに目が留まり、とてつもなく気になってしまったので来館した。
私以外に一人女性の方が先に来ていたけれど、彼女はどういった経緯で来館したのだろうか。
中はエジプトのことが主な展示内容で、体験コーナーでは破片を組み合わせて土器を完成させよう的な立派パズルがあり、静かな博物館の中私一人、黙々と組み立てていた(全三種類)。
それで何か記念にと思ってミュージアムショップを覗いたところ、運命的な出会いをした。
古代オリエントなお面だ。
アヌビス、黄金のマスク、王女の三種類で、鼻と口以外を覆うタイプのお面。「古代オリエント博物館 お面」で調べると画像が出る。
当時は実家に住んでいたので、これを自室の壁に貼っていた。
その他にもツタンカーメンの黄金のペンも買った。重たくて使うとストレスが溜まるタイプの斬新なペンだった。
こういったものを見ると想像してしまう。どんな企画会議だったのだろうかと。
誰か一人でも反対意見はなかったのだろうか。売れないだろとか言わなかったのだろうか。
そういう、とりあえず作っちゃえ的なものは物欲を刺激する。
寄生虫博物館では寄生虫が展示されていたり、寄生虫に寄生された人の症状なんかが写真付きで紹介されている。
博物館自体は小さいのですぐに見終わる。
早速ミュージアムショップへ。
寄生虫のプリントTシャツ(寄生虫の部分がぼこぼこと凹凸になっているタイプ)は魅力的だったけれど少し高かったので、手ごろなシール(寄生虫の部分がぼこぼこと凹凸になっているタイプ)を購入した。
下水道博物館には特にミュージアムショップはなかったと思う。
というより、それどころではなかったのだ。
よくアニメやドラマで悪いやつとかが下水道に逃げ込んだり、アジトにしたりしているけれど、あれは無理だ。
館内に実際に使用中の下水道の中に入れるところがあったのだけど、息なんてできない。
一度下水道内で呼吸をしたら、それはもうたまったもんじゃない。
そんなこんなで、きれいな空気を求めて逃げるように外に出たので、ショップについてはよく覚えていません。
まだまだ行ってみたいところはたくさんある。
どんなものが買えるのか楽しみだ。