被写体
カメラで写真を撮ることは、ケータイの写メの登場からメジャーなものになったと思う。
私も例にもれず、カメラで写真を撮る。
友達との思い出や、美味しいもの、旅先での風景などなど。
記録に残したいものはとにかく写真に収める。
誰もがやっていることだと思う。
私は一眼レフを一台持っている。
初心者用のもので、キャノンのイオスキッス。
カメラには詳しくなくて、よくわからない。
きれいに撮れるから重宝しているけれど、たぶん機能や良さを最大限生かせていないと思う。
それでも一眼レフを持つのは、雰囲気が出るから。
私の被写体は人でも動物でもなく、風景。
ただ、きれいな空でも、生命力のみなぎる山々ではない。
「あ、ここ、サスペンスドラマで死体が見つかることろっぽい」とか「ここで最初の殺人が行われそうだ」とか、なんとなくそう思えるところを写真に撮っている。
これを「サスペンスの冒頭」と呼んでいる。
まあかなり限られていて、橋の下とか、公園の死角とか、コンビニの裏とかになりがち。
これは誰かと共有するようなものではないので、データをファイルに保存して、たまに見てにやにやしているだけの楽しみだ。
見つけた時の喜びを味わたくて続けているようなものだけれど。
ちなみに「サスペンスの冒頭」意外にも「ベンチ」「公衆電話」などの写真も撮っている。
こんなのところにベンチあったのかよ、みたいなベンチが好き。公衆電話も然り。
友達とどこかに出かけると、「あ、ここいい感じだよ」とか「ベンチあったよ」とか教えてくれるようになった。
でも写真を一緒に撮ろうとするやつはいない。
しかし世界には私と同じような考えの人がいて、特にベンチの愛好家は多い。
インスタグラムにベンチの写真をあげるとベンチ愛好家がたくさん寄ってくる。
海外のベンチ愛好家はかなり景色のいい芸術がかった写真をあげている。
いつかベンチを見に海外に行きたいものだ。
たまにムキムキの外国人のお兄様にいいねをされるけれど、たぶん「ベンチプレス」の意味の「ベンチ」で検索をして引っかかったのだろうと予想できる。
割合としては「ベンチ」「公衆電話」「サスペンスの冒頭」の順で写真の数が多い。
まあ街にある数の順と言ってもいいだろう。
やっぱりなかなか「サスペンスの冒頭」の写真は集まりにくい。もう少し溜まったらインスタにでもあげようかと思う。
最近、インスタグラムを更新していないので、撮り溜めているベンチの写真をあげてみようかと思う今日この頃。