自己啓発
狂ったように自己啓発本やビジネス書を読み漁っていた時期がある。
次から次へと買っては読んで買っては読んでを繰り返した。
それで頭が良くなった気がしていた。
なんせ自己を啓発しているんだから。
しかしどんどん読んでいくと、いつからか疲れてきた。
言いくるめられているような気がしてきた。
自分で考えた結果、その本のような考えに至るならまだしも、これは著者が経験した一部を紹介しているに過ぎないのではないかと、反発する自分が現れたのだ。
たぶんこの経験が一番自己啓発的だったと思う。
まあヒントを得るための本という側面もあると思う。
それによって仕事や生き方ががらりと変わったという人もいるだろうから、否定はしない。
私は基本的に懐疑的なものの見方をするので、こういった考え方になった。
つまらん人生だと思う。もっと信用したらいいのにね。
話が逸れた。
私はメモを取るのが苦手なので、メモに関する本を数冊読んだ。
メモ帳の選び方や、メモの仕方、ノートの使い方などが書いてある本。
だけどどれも身に付かなかった。今でも手帳すら使いこなせない。
そして付箋も上手く使えない。
私のメモの取り方、タスク整理の仕方は、自己流が過ぎる。
私のメモはA4の紙切れに、やることから聞いたこと、何でもかんでも書くだけ書いて、見にくくなったら次の紙に書くという、全く整理されていないカオスなのだ。
でもそれが一番やりやすい。
そしてスケジュール管理はグーグルカレンダーが一番使いやすかった。
さらにケチな自分が出てきた。
自己啓発本とかビジネス書って、字大きくない?
ページ数稼いで単価上げてない?
という、もはや内容でなく出版方法にまで文句をつけ始めたのだ。
これは私の悪い癖。
この性格についてはしっかりと改善するべく、「ケチを治す」的な自己啓発本を読む必要があるかもしれない。
今でも自己啓発本は読むし、ビジネス書も手に取る。
しかし以前のように盲信的に読むのではなく、二百ページならそのうち五ページくらい身になることが書いてあればいいな程度。
その著者の自伝を読んでいるような気持ち。
たぶん私にはそれくらいの気持ちが丁度いい。