ひらめきの時
私の場合、ひらめきが訪れるのはリラックスしている時だ。
ミステリー小説の犯人が何となくわかったり、トリックが読めたりと、頭が冴えるのだ。
小説の続きを考えたりすると、絵になりそうなシーンや、気の利いたセリフの掛け合いなどを思いつけるのだ。
そのリラックスしているときは三つ。
①お風呂に入っているとき
②寝る前の布団の中
③トイレにいるとき
大体この三つのリラックスしているときにひらめきが訪れるだ。
①お風呂に入っているとき
すなわちシャワーを浴びているときでもあるが、裸であるわけだし、人間としては油断している瞬間だ。
安全だと確信しているからできる行為だ。
リラックスしていると言っていいだろう。
湯船に浸かりながら、頭を洗いながら、登場人物たちの会話を考えることが多い。
そうすると、こんな会話をさせようとか、こういった展開にさせようとか、思い浮かぶ。
②寝る前の布団の中
寝るという行為は、生物として、危険極まりない行為だ。
その瞬間に何かあったら手遅れになる可能性が高い。
確実な身の保障がないと行えない。
リラックス中のリラックスだろう。
電気まで消していざ寝るぞってときに、いいアイデアが重い浮かんでしまって、起きてメモをとるってことがよくある。
③トイレにいるとき
これも気が緩んでいるときと考えていいだろう。
普段きゅっと締めているものを開放しているのだから。
それにその瞬間は見られたくない。
今は大丈夫だ、という安心感がないとできない。
リラックスしているのだろう。
本を読んだりスマホをいじったりしていると、色々とアイデアが浮かんでくる。
この三つのシチュエーションが一番創作的だと言える。
しかしどの場面にもパソコンは持っていけないので、その場所で考えたのを記憶してあとから書くことが多い。
だが、このエッセイに関しては、スマホで書くことが多い。
現に今私はトイレの中で……。
おっと、これ以上はあらぬ想像を掻き立ててしまうので、お互いのためにやめておこう。