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意思表示のシール

 読書は完全一人プレーだ。

 読書が趣味の友達と、同じ空間で本を読んだことはあるけれど、タイトルは違った。

 時間を共有できても本は共有できない。

 読むペースも人によって違うから。

 同じ本を読んでも読み終わるタイミングは違うだろう。

 読書は完全一人プレーだ。


 だけど感想を言い合うことで、複数プレーを疑似体験している。

これがたまらなく楽しい。

 物足りなかった完全一人プレーの読書の何かを、感想の意見交換が補完してくれる。


 電車で私の好きな作家の本を読んでいる子供がいた。

 子供なのになかなかのもんを読むなぁと感心したのもあったが、「それ面白いよね!」と話しかけたい気持ちもあった。

 でもそんなことをしたらもはや事案だし、人生詰んでしまうので、ぐっと気持ちを抑えた。



 私はネタバレさえされなければ話しかけてもらっても構わない。

 「補完したいです」シールがあったらいいのに。

 そのシールを貼っている人には読書トークを持ちかけていいというシール。

 私は貼りたい。


 それと同時に、服屋では店員に話しかけられるのを拒絶する自分がいる。

 「接客やめてほしい」シールがあったらいいのに。

 そのシールを貼っている人には接客トークをしてはいけないというシール。

 私は貼りたい。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 節句さんやぁ。 わし、共感したぞぉ。 服屋の接客はほんまに好かん。 最近は、車のセールスがうざくてのぉ。 ディーラーのおっさんが、まだそれ乗るんですか?みたいなことばかり言いおってな。失…
2021/04/18 11:25 退会済み
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