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7話 急展開(3)

 今回の体験……


 ファンタジーな世界でなくゲームのような世界だった。ゲームと呼ぶには視覚的にクオリティーがかなり低く、『ダブロス』とか言う兵器の動作確認をするために急ごしらえで作った感が漂っていた気がする。

 とはいえ、今までと同様に異世界転移と考えて間違いなさそうだ。


 現在の時刻は深夜1時過ぎ。晩酌を始めたのが午後8時前だったはずだから、それから数時間しか経っていない。今までの異世界転移と比べて倍くらい長い、半日以上あちら側にいたと思ったのだが、時間の流れ方が違うのだろうか? 魂だけが向こうに行っていたという事やダブロスに憑依した様な状態だったから、時間の感じ方が異なるのかもしれない。


 座椅子にもたれかかりながら、先程まで起きていたことを思い出し、考える。



 すると突然、激しい眠気が襲ってきた!

 かなりハードワークだったし、慣れないことばかりさせられたから…疲れが溜まってしまった……みたいだな………



 ………………


 …………


 ……



《……しました。起動します》


「……?!」

 聞き覚えのある女性の機械音声が聞こえ、目を覚ます。


《パラジートの覚醒を確認しました》

 前回と同じようなサリーさんの言い回しに、これがデジャヴというヤツか! と思いかけたが、真っ暗だった前回と違って視界が明るく、徐々にピントが合っていく。

 そこはピンクを基調としたまさに女子のお部屋。こんなところにオッサンなんて場違いにも程がある。下手に動いて犯罪者と間違われないよう細心の注意を払う必要があるが、どうしたらいいのか分からない。

 俺がプチパニックを起こしてフリーズしているところに、この部屋の主と思しき一人の白衣を着た女の子がノックもせず扉を開けて部屋に入ってきた。


「初めまして。黒澤 眞一(くろさわ しんいち)さんですね?」

「えっと…… あの……」

「フフッ…落ち着いてください。」

 軽く微笑んで、女の子はさらに続ける。


「大丈夫ですよ、眞一さん。こちらにあなたをお呼びしたのは、私ですから」

「え?! それってどういう……」

 女の子に詰め寄ろうとしたが、金縛りにあったように体が動かせない。これは一体……


《現在、待機モードのため移動は出来ません》

「そうそう、サリーの言う通り! そういうことだから、下手に動いて犯罪者に間違われたりはしませんよ!」

「なっ!? 俺の心を読んだのか?」

「んーと…いまの眞一さんのレベルだと、心で思ったこと全て、サリーを介して私に伝わってしまうわ、たぶん。私とサリーは繋がっているから…」

「あっ! もしかして、君って…」

「そう! 私はこの世界の管理者、石崎(いしざき) 真姫(まき)よ!」



よくある転生モノのパターンかと思い、彼女に訊ねようとしたのだが……マジか……

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