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ただの中年オヤジが異世界転移したら  作者: 同調犀
2章 マキエルの村 編
39/44

39話 旅支度(4)

 村長の家の一階――。


 雰囲気的には、田舎町の寂れた小さな食堂といったところか。

 今回の二度目の訪問でそんな印象を受けた。

 此処を初めて訪れた時は中と外の違いに驚き過ぎたせいか、ちゃんと見ていなかったようだ。


 入り口を入って正面、左右二つずつあるテーブル席を進んだ奥に受付カウンターがあり、左が冒険者ギルド、右が商業ギルドのようだ。

 入り口を入った右側はカウンター席――つい今しがたまでピーヌスさんとお茶してた所だ。

 そして左側の壁には掲示板が設置されている。


 冒険者ギルドに酒場、宿屋には食堂が併設されているのはよくある設定だ。

 人間族(ヒューマン)が滅んでこの村を訪れる冒険者が激減したため、規模を縮小してギルドをこの村長の家の簡易宿に移設したと言っていたから酒場でなく食堂なのだろう。




 ――なーんてことを思いながら、キーファさんの兄であり冒険者ギルドのギルマスでもあるサスナーさん促され、俺は冒険者ギルドの受付カウンターへ到着。


「こちらの石板にお触れいただけますか」


 俺は指示に従い、隣の商業ギルドとの間、カウンター上に設置された石板に右手を置いた。

 すると、石板が淡く光り、極々少量の魔力が吸い取られる感じがした。


《この石板に登録者本人の魔力を吸収させることで冒険者登録をしています。鑑定魔法の仕組みを応用し、吸収した魔力の七割を石板が解析して、名前、性別、生年月日、能力(アビリティー)等の個人情報を登録します。残り三割のうち二割を残して一割をこれから発行するカードに移植します。本人確認を行う際にカードに魔力を流してもらうと、双方の魔力をカード自身が照合。一致すると、先ほど石板に触れた時のようにカードが淡く光るので、偽造防止としての機能や身分証の役割を果たすようになってます》

(へ、へえーすごいんだね。詳しい説明ありがとう)


 サリーさんが唐突に解説してきて驚いたが、少し興味を持ったので質問する事にした。


(でも、こんな凄い発明、誰が思い付いたの?)

《神様です》

(あ……そうなんだ)

《はい。そして、そのアイデアをハイエルフたちに丸投……譲渡しました。変わりがなければ、現在(いま)でもユグドラシルのハイエルフが石板を受注生産しているでしょう》


 いま、丸投げって言おうとしたような――。

 しかし、神様が絡んでいたとは……納得してしまった。

 っていうか、ハイエルフとかユグドラシルとか、興味を惹くキーワードが出てきたな。


(ユグドラシルってどの辺りにあるの? これから行く獣人の国へ行く途中で立ち寄れたりする?)

《この村の真裏。地球に例えると日本とブラジルの位置関係と同じになります。途中で立ち寄るのは厳しいかと――》

(そっかー……ありがとう)


 少し残念だが、今回の任務を終えてからまた改めて考えるか。




 俺が石板に触れてから一分ほどして淡い光が消えた。


「ありがとうございました。手を放して頂いて結構です」


 サスナーさんにそう言われ、俺は石板から手を放した。

 石板から出てきたカード状の物を手に取ったサスナーさんは、数秒ほど何かを確認した後――。


「こちらがギルドカードになります」


 そう言って、俺に手渡した。

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