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ただの中年オヤジが異世界転移したら  作者: 同調犀
2章 マキエルの村 編
33/44

33話 警備隊長(2)

 俺の目の前に座る女性エルフは、この村の警備隊の隊長で「シーラ」と名乗った。

 彼女もキーファさんやルーミーと同じくポニーテールだった。

 この村の女性エルフには人気のヘアスタイルなのかも。


 いや、たしかキーファさんの母ピーヌスさんは緩い三つ編みで長い髪を後ろでひとつにまとめていたな。

 ポニーテールがこの村の女性エルフは人気のと決めつけるのは早計か。


 それにしても、当たり前なのは重々承知だが、一口にポニーテールと言っても違いがあるんだな。


 目の前の隊長さんは、全ての髪を一本にまとめて頭頂部より少し後ろで結んでいる。

 キーファさんとルーミーは、前髪以外を頭頂部と襟足の中間の少し頭頂よりで一本に結んでいた。

 ルーミーは長めの前髪を真ん中から左右対称にわけていたが、キーファさんは前髪を眉が隠れるあたりで切り揃え左右の顳顬から細く長い髪が垂れていた。

 まさに三者三葉。

 女性はどの世界でもオシャレだね。


 因みに、男性エルフはいままで会った人全員、何もしてないただのロン毛だった。

 髪型だけだと皆同じで区別がつかない自信がある。

 ただ、髪色が微妙に違う緑系統なので、そこで判断できる可能性がある。


 キーファさんの家族はエメラルドグリーンで、村長、兄<キーファさん<<<母の順で色が濃い。

 ルーミーは淡い青緑色で彼女の父よりも薄い感じ。

 目の前の隊長さんは緑がかった銀髪。

 隣の副隊長さんは若葉色だ。




 ――なーんてことを考えていたら、隊長さんとベスモルトさんとの話が終わった。

 彼等は、姉の手掛かりが見つかるまでという条件付きでこの村に雇ってもらい、警備隊に所属していたみたいだ。

 手掛かりが見つかったのだから、雇用関係の解消を申し入れるのは当然と言えよう。

 一度、ベスモルトさんの両親から話を聞くことになっており、その準備に十日ほど必要ということで、十日後に辞めることで双方合意したようだ。



「いやー、待たせてすまなかったな」

「いえいえ、大丈夫ですよ」


 当初は俺に対し丁寧な話し方だった隊長さんだが、現在(いま)は普段の口調に戻っている。

 慣れない敬語を頑張って使っている感が半端なかったので、「無理して敬語を使う必要はない」と伝えたのだ。

 すぐさま「助かる」と言って敬語を止めたのを見て、副隊長さんは呆れていたよ。


「ポチ君からの報告で君のことを聞いてね。最近、魔族が不穏な動きを見せているという情報がチラホラ入ってきてたから、君にも伝えておこうかと思ったのだけど……聞きたいだろ?」

「はい、ありがとうございます。助かります」


 俺は隊長さんから話を聞いた。

 途中でサリーさんが変わって欲しいと言ってきたのでバトンタッチ。

 魔族以外の情報も色々と入手することができた。


 流石です、サリーさん!

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