28話 マキエル村の獣人たち(3)
詰所へ向かう道すがら――。
俺は、この世界で起きる問題を解決するようマキエルさんから頼まれていることをポチ兄さんたちに話した。
二人はキーファさんから詳しく説明をされていなかったようで、
「御使い様は救世主様でしたか!」
とか、
「是非とも私にお手伝いさせてください!」
とか言ってきた。
世界を救うどころか未だ何の問題も解決していないし、そもそもどんな問題が起こるかもわかっていないのだから解決しても救世主確定とは限らない……などと適当に理由を伝えて厳重に注意すると、ポチ兄さんは耳をペタンと後ろに倒し、小刻みに振っていた尻尾をだらんと下げていた。
だが、手伝ってくれるのはとても有り難い。
四人くらいのパーティで世界を回るつもりなので、メンバーを簡単には決められないが候補には入れておきたいと告げると、ウルさんは尻尾を激しく振って喜んでいた。
そんな感じで色々と話しながら歩いていたら、あっという間に目的地に到着した。
少し開けた場所の真ん中に大木が立っている。
どうやらアレが今回の目的地の詰所らしい。
入口があると思われるところの近くに、いかにも門番という感じの革鎧を着たエルフが一人、槍を持って立っていた。
「少しお待ちを」
そう言って、ポチ兄さんは門番エルフに歩み寄り軽く言葉を交わすと、
「では中へと参りましょう」
そう言ってポチ兄さん中へと入っていくのを見て、俺とウルさんもそれに続いた。
中は、一回りほど小さいが、村長の家とさほど変わらない感じだった。
テーブルと椅子がいくつか並び、その奥にはカウンター、右奥には階段が見える。
村長の家の1階と同じような配置だ。
ならば、2階にも同じように宿泊できるような部屋があるのかもしれない。
階段近くの席が空いていたのでそこへ向かうと、
「我は上へ報告に行って参る故、後は頼むぞ、ウル」
「任されました、兄上!」
ポチ兄さんは2階へと昇っていった。
「水を持ってきますので、シンイチ殿は座っていて下さい」
そう言って、ウルさんは尻尾を振りながらカウンターへスキップで向かった。
ポチ兄さんと俺とで話し方を変えるウルさんはとても面白い。
そう思いながらウルさんの後ろ姿を目で追っていたら、虎のお姉さんと目が合った。
パッと見は、虎柄の服の上に防具を付けたワンレンボブの猫耳のお姉さん。
アレはたぶん虎柄の服ではなく自毛だろう。
それにしても、色気が半端ない!
だから、娘でなくお姉さんが正しい! と思う――なんてことを考えていたら、虎のお姉さんがこちらに向かって歩いてきた。
虎のお姉さんの隣にいたと思われる豹? のお姉さんも付いてきている。
?マーク付なのは、チーターやジャガーかもしれないから。
俺には区別できない自信がある。
虎のお姉さんと同様、豹柄の服の上に防具を付けた癖毛カールゆるふわミディの猫耳のお姉さんだ。
虎のお姉さんには劣るが、こちらもなかなかの色気だ。
彼女たちに俺が弄ばれる前に早く戻ってきて~、ウルさん!




