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ただの中年オヤジが異世界転移したら  作者: 同調犀
2章 マキエルの村 編
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15話 エルフの村(2)

 大木の中に入る。




 中はコンビニくらいの広さで、四角い。

 大木は大人4人が手をつないで囲めるくらいの太さだったし、当然丸い。


 四角と丸で形も違うし、あの太さの木の中にコンビニは収まらないから、ここはあの大木の中ではなくて別の空間に飛ばされたのかな?

 でも、窓から見える外の景色は先程の森に見える……どうなってるんだろう?



「ホッホッホ。家の中と外の違いに混乱されているようですな」


 声のした方へ顔を向けると、右奥の階段から、胸あたりまである顎髭の長いエルフが階段を下りてこちらに向かって歩いてくる。

 顎髭だけを見たら仙人のような感じだが、顔には皺もあまり無いのでお爺さんという感じはしない。


「初めて来られた方は皆さん同じ反応をなさいますね」


 先に中へ入った女性エルフがそう言いながら、仙人エルフの後をついてくる姿も見えた。

 俺の後ろにいた男性エルフも移動し、3人のエルフは俺の前に横並びに立った。俺から見て左から女性エルフ、仙人エルフ、男性エルフの順だ。両サイドのエルフは若干、仙人エルフより後ろに立っている。


「お待ちしておりました。私が村長のスノーバル、息子のサスナー、娘のキーファです」

「えっと、シンイチです」


 3人共、髪はエメラルドグリーンに翠眼、白く透き通った肌をしている。

 この村に住むエルフの特徴かと思ったが、家族同士だから似ていたんだね。


「立ち話もなんですので、2階へお上がり下さい」

「……わかりました」


 村長にそう言われ、俺は応諾し彼らの後に付いて行く。

 どうやら、俺が家の中に入るのに時間がかかったため、心配して2階で待つのを止めて降りてきたのかもしれない。

 なんか、ごめんなさい……




 俺は2階の応接室へと案内された。

 先頭で中へと入ったキーファさんは、そのまま応接室の奥へ向かった。

 サスナーさんは中へは入らず、入り口の側に立っている。

 俺は村長と向かい合って座った。

 キーファさんが俺と村長の分のお茶とお茶請けを用意してくれた。そして、もう自分の仕事は全て済んだとばかり、応接室を出てドアを閉めた。

 

「ようこそおいでくださいました。それで今回はどのような御用向きでしょうか?」

「えーっと……マキエルさんから聞いていいませんか?」

「はい、マキエル様からは大事な客人を向かわせたから、丁重におもてなしするようにとしか……」

「あー、そうなんですね……」


 どうやら、俺がここに来た理由を村長は本当に知らないみたいだ。




 さて、どうしたものか……

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