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11話 準備(1)

 マキエルさんの説明を聞き終えた俺は、彼女が用意してくれた部屋にいた。

 ベッドの上で大の字に寝転び、天井を見上げながら、先ほど聞いたばかりの説明を頭の中で整理していた。


 この世界は魔法が普通に存在するファンタジーな世界。そういった作品等で登場するその世界の住人も当然ながら存在。特徴としてはエルフが大半を占めており、それ以外の種族は少数とのこと。人間族(ヒューマン)はマキエルさんが滅ぼしたという……正直かなり驚いた。




 初めて転生した先でエルフの方々に大変お世話になったマキエルさんは、それ以来、どの世界でもエルフ贔屓なのだという。勿論この世界でもエルフ推しは変わらないが、管理者ということもあってあまり贔屓しないよう努力していた。

 が、この世界の人間族(ヒューマン)の大半がエルフを嫌っており、敵対視する者も大勢いた。

 その一部が千年以上前、エルフを根絶やしにする行動をとったことでマキエルさんがブチ切れ、人間族(ヒューマン)をダブロスで殲滅させた。サリーさんもダブロスは大量殺戮兵器ってはじめに説明してたっけ。

 因みにこの世界の千年は元の世界の一年と同じくらいなのだとか。また、ダブロスはマキエルさんの護衛として神様から頂いたアイテムだったようだ。

 それ以来、この世界でダブロスは破壊神と呼ばれるようになったという……


 そんなことがあってダブロスを没収した神様だが、俺をこの世界に転移させるための器として採用した。もう二度と会えないと思っていたマキエルさんは、瞳を潤ませながらもはにかんだ笑顔で再会できて嬉しいと話していた。




 そういえば、サリーさんはどうしたのだろうか? マキエルさんが説明を始めたあたりから沈黙したままだ。これからのことについて色々と相談に乗ってもらおうと思ったのに……心の中で何度呼びかけても無反応だ。

 サリーさんとの会話は念話で成り立つのだが、俺はまだ念話というものを理解していない。人と話すようにただ普通に会話していただけなので、念話の実感はない。


「おーい、サリーさん! 聞こえてたら返事してくれませんか……」


 しばらく待ったが反応なし。

 諦めようとしたその時……


《お呼びですか?》


 お! やっと反応した。

 

「えっと……今まで反応がなかった理由を聞いてもいいかな?」

《管理者権限により一部の機能が停止状態でした》


 管理者権限……マキエルさんか。

 どうやらマキエルさんがやらかしたようだ。

 俺に説明をしている間、サリーさんは必要がない、横から邪魔されたくないと、マキエルさんが停止させたのだろう。そして説明が終わったら機能停止を解除するつもりが忘れてしまった。で、先ほどの俺の行動がサリーさんを通してマキエルさんに伝わり、慌てて解除したと……


《その推測は概ね正しいと思われます》




 俺の中でマキエルさんは、トラブルメーカーということが確定した。

 そして……


 何故俺なのかはわからないが、マキエルさんが起こす問題を解決させるべく、神様によってこの世界に呼ばれたのかもしれないと思った。

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