親の心子知らず
「ほら!走らないの!」「宿題はしたの?」「ちゃんと野菜も食べなさい!」「5時までには帰ってくるのよ」
子どもの時に嫌という程聞いた言葉。
ダメと言われるとやりたくなる。
やれと言われるとしなく無くなる。
子どもとはそういう生き物だと、大人に近づくにつれて実感する。
家の中で走り回らないと言われた時。
猫と遊んでいたのだから少しくらい走ってもいいじゃないかと。猫はずるい。自分は入れない場所にもスルスルと入っていく。
なんでキッチンに入っちゃいけないのか。
小学生の時からは入れたけど。
幼い頃は好奇心で何度も入ろうと試みた。もちろん見つかると怒られるし、登れない敷居見たいなやつも設置されてた。
宿題しろ、勉強やれって言われる。
なんで辛くてめんどくさい勉強をしないといけないのか。
ニュースでは大人たちが辛いことは身体に良くないって言ってる。重労働は良くないって。強制的な決めごとは心の負担になるって。
なら私もやらなくて良くない?
辛いし嫌だよ勉強なんて。なんの為にやってるのかも分かんないし、テストが悪いと怒られるのも意味分かんない。私頑張ったのに。
ご飯の時もそう。
せっかく美味しい食べ物があるのに、不味くて嫌いな野菜まで食べないといけないの。
人に嫌がることをしてはいけないって先生言ってた。お母さんは絶対わざと私の嫌いな野菜を入る。
嫌だって言ったのに、好き嫌いはするなって。
お父さんには嫌いな人参入れてないのに。
そんな風に子どもの頃は思ってた。
でも、大人になって、結婚して、子供ができて初めてその言葉の本当の意味が理解出来た。
それから子どもはそういう生き物だって知った。
弟の方が姉を追いかけて走っている。
机とかテレビにぶつかったら危ないよ。倒れてきたら怪我しちゃう。狭いところなんて特にぶつかる危険が高い。ゆっくり歩いて。
なによりキッチンは本当に危険。刃物があるし火もある。高いところにたくさんの物が置いてある。
ダメだ。入れないようにしておかないと。
小学生になって二人ともより活発になった。
今日も元気に遊びに行くのね。
楽しそうでなにより。
「そういえば宿題やったの?」
その顔はやってないのね。
やるべき事はしっかりやらないと、大きくなってその癖が治らないと社会でやっていけないよ。
辛いことから逃げるのは仕方ないけれど。
全部自分の好きなことだけって訳にはいかないもの。立派な大人になって欲しいし、勉強はさせておかないと。
また玉ねぎ残して……本当に嫌いなのね。
でも、食べれるようになった方が後々色んな料理を食べれるから。それに野菜も取らないと栄養の偏りが出てきちゃう。健康的に育って欲しいもの。
「なのでお父さん?あなたもネギ食べましょう」
親になると、子どもにたくさん願ってしまう。
こうなって欲しい、こうはならないで欲しい。
健康面、身体面、頭脳面。
どれも素晴らしくあって欲しいと。
それが最も子どもたちが明るく楽しく過ごせる方法だからと。
でも、私は知っている。
それが思い通りにならないことを。
親のワガママは、子どものワガママとは逆なのだから。子どもって難しい。けれど、私たちに笑顔をくれる。だから私も精一杯できることをしないと。
あの時のお母さん、お父さんもこんな風に思っていたのだろうか。大変だっただろうなぁ。
今だから思える。今だから言える。
"育ててくれてありがとう。私も頑張るよ"
親の心子知らず : 親がどれほどの愛情を注ぎ、また、どれほど苦労しているか、当の子供は気付き難い。子供は親の望むような振る舞いをしないものだということ。
日頃から親に感謝してますでしょうか?
正直私はできてないですね。
サンキューとはいつも言ってますが、それだけでは返せないたくさんの事を両親からは貰っていますから。
まずは自立して親を安心させるのが初めの恩返しでしょうかね。
どうも、珍しく小説の内容に触れた、深夜翔です。
何いい事いってる雰囲気出しているのかって?
たまにはいいじゃないですか!
どうせ後で読み返して恥ずかしくなるのは私なんですから!(笑)
みなさんも親への感謝は忘れないで過ごして下さいね。
ではまた明日……さらば!




