鬼が出るか蛇が出るか
「くっ……何故だ。魔王が復活したというのに、勇者復活はまだなのか!」
「ダメですね。未だ勇者が降臨、または誕生したという情報は入っておりません」
「このままではいずれ押し切られてしまうぞ」
「ギルドマスター、そろそろ召喚魔法の使用も検討した方がよろしいかと」
「あれは最後の手段だ。いくら世界の為とはいえ職員を犠牲になどできない」
魔界の侵略に苦しむ人間。
世界は勇者を待ち侘びている。
王のいないこの『自由の都』ソルサムでは、実質的な最高権力はこの冒険者ギルドのギルドマスターが持っている。
数ヶ月前に復活が確認された魔王に対抗するため、ギルドは勇者捜索と魔王討伐の任務を前々から出している。しかし一向にどちらも達成される見通しが立たない。
このままでは物量で押し切られるのも時間の問題となっている。
「………とはいえこれ以上耐えられないのも事実。魔王討伐と勇者捜索を緊急任務として発行しろ!ランクの高い冒険者たちには積極的に声をかけるんだ」
「了解しました」
焦りを覚えるギルドマスターは、苦虫を噛み潰したような表情で走る職員を眺めるのだった。
一方その頃魔王城にて。
「魔王様、人間軍の方は未だ勇者の発見には至っていないようです。このままですと後数ヶ月で押し切れるものと見られます」
「そうか…では今のまま現状維持だ」
「い、いいのですか?早急に責め滅ぼす余裕もありますが」
「………いや、辞めておけ」
「分かりました」
なにか考えている魔王に、配下の魔物はそれ以上何も言わずに頭を下げその場を後にした。
(我が復活してよもや数ヶ月。勇者は一体何をしているのだ。千年前の人間共はもっと強かった。これでは全く楽しくない)
この魔王、戦いを好む狂人……という程では無いが、強敵と戦いたいと言う意思があるのが事実。
復活したその日から勇者とやり合うのを心待ちにするも、一向にその気配を感じないことに苛立ちよりも不安が押し寄せる。
このまま押し切って滅ぼしても、その後の楽しみが潰えるばかり。
「仕方ない…ハーレンいるか?」
「はい、こちらに」
「この都市のさらに奥深く、この森を抜けた先にかつて千年前に勇者村と噂された村がある。ここの様子を見てきてもらおう」
「………本当にそれだけでよろしいのですか」
魔王の意図を読み取ったハーレンは、意見することに戸惑いを覚えながらも尋ねる。
「そうだな、できるのならば勇者に少しけしかけてみるのもいいかもしれぬ。もちろん、勇者らしき人物がいたらの話だが」
「御意」
するとハーレンはヌルッと影に消えていった。
(さて、これがこの後にどう響くか)
今後の展開に興味を持ちながら、魔王は持っていかせた監視水晶にて人間軍の様子を眺めるのだった。
鬼が出るか蛇が出るか : 次に起こる事態がどのようなものか予想が付かない。前途は予測不能し難いものであるということ。
参考:機関箱を胸にかけた傀儡師(人形師)の言葉から出た言葉。
眠いけど、ゲームがしたい。
そんな葛藤の末にゲームを選択したら、気がつけば寝落ちしてました。眠い……。
どうも、寝起きは頭が痛すぎる、深夜翔です。
いや〜寝ちゃってましたね。
やっぱり睡眠もしっかり取らなければ。
快適で楽しくゲームをするためには、その環境だけでなく心身共に健康であるべきだと思いますよ。
ではまた明日……さらば!




