頭の上の蝿を追え
「ヒロ!早く朝ごはん食べに来なよ。学校の用意もまだでしょ!」
「……んーおはよ……」
「寝ぼけて無いで顔洗って!」
僕の朝は毎日ねーちゃんが起こしに来るところから始まる。これだと僕がだらしないように見えるかも知れないけど、今は6時半。
僕の目覚ましは、7時にセットされている。学校に余裕で間に合う時間にも関わらず、部活で早く起きるねーちゃんが起こしに来る。
1度目が覚めると寝れなくなる体質のせいで、結局目覚ましの意味が無くなっている。
パジャマのまま洗面所へと向かい、水で顔を洗う。
鏡を見れば、ザ寝起きのボサボサな頭の自分が映る。飯を食べてから直しても問題無いから放置。
「おはよー」
テーブルには両親が座って朝食を食べている。
その横には、どー見ても寝起きな頭のねーちゃんが慌てて着替えている。
「ねーちゃん、ボタン1つズレてる」
「わっ!ほんとだ!もう…時間無いのにー!」
すっかり眠くなくなった頭に手を当てて、ゆっくりと椅子に座ってパンに手を伸ばす。
「あっ!私今日の占い1位だ!」
「あんたは早く鞄を持ってきなさい!もう時間すぎてるのよ!」
「鞄………これ違うやつじゃん!」
ドタドタと慌ただしいけど、別に入学式とかでは無い。これが平常運転。いつも通り。
「お母さん!髪の毛手伝って!」
「水泳部なんだから関係ないだろうに」
「分かってないなぁーお父さんは!朝から女子の戦いは始まってるんだよ!」
「その前にねーちゃんの生活が終わりそうだね」
「………ちょっともうこんな時間?!」
「こら!動かないの!」
僕はお父さんと目を合わせて呆れる。
僕のねーちゃんは、自分の事が何一つできていない。本当に高校生なのか疑問に思うレベル。
それなのに毎日僕の事を起こしに来るんだから余計な事を。別に起こされなくても自分で起きられるのに。
「ごちそうさま」
ねーちゃんが家を出るより早く朝は食べ終わる。
皿を片付けて、歯磨きをしに扉を開けた所でねーちゃんがやっと玄関に向かう。
「ヒロ!ちょっと鞄持ってて!」
ここで靴を履くためにわざわざ僕に鞄を持たせる。
チラと様子を見れば、両足の靴下が違う。そして当たり前のように本人は気づいていない。
僕もめんどくさいので指摘はしない。
「ありがと!髪の毛しっかり整えて行きなよ!後、準備は夜にやっておいた方がいいよ!」
「分かってる、早くしないと遅れるよ」
「あわ、いってきます!」
ねーちゃんは他人にどうこう言うよりも、まずは自分の事をよく見るべきだと思う。
まぁ、別に嫌な気分にはならないからいいんだけど……ね。
頭の上の蝿を追え : とかく人の世話を焼きたがる者に対して、それよりもまず自分自身のことをしっかり始末せよということ。
どうも、そろそろ毎日話すことが無くなってきた、深夜翔です。
調べた所によると、『頭の上の蝿も追えぬ』と言う、逆の意味で使われることもあるそうです。
言いたいことは同じですしどちらか覚えればいいでしょう。
最近はバイトで割と遅くまで家にいないせいで、投稿が遅れたり、メインの執筆ができていなかったりします。
時間が無いのにこんな事してていいのかと、そりゃー良くは無いでしょう……ごめんなさい。
ただ、毎日この時間に何かを書く、それを続ける事が大事なのだと思ってます。
良ければ今後も読んでいただけると嬉しいです。
それでは今日はこの辺で、また明日……さらば!




