表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ことわざ大百科 ver.短小説  作者: 深夜翔
72/466

江戸の敵を長崎で討つ

ふざけ合うにも限度と言うものがある。

例え友達同士でも許される事とそう出ないことは存在する。むしろ友達同士だからこそ互いに気を使い合うべきだと思っている。

小学生の時期に定着したキャラはその後ずっと引き継がれる。それはそう簡単に変えられはしない。

そしてその定着に関わってくるのが友達という訳だ。学校内で一番話す人、関わる人、友達とはそういうものなのだから。それが無意識だとしても。

「牛乳あげるよ。好きでしょ」

「何度言ったら分かるんだよ!嫌いだって」

「え?好き?だろ〜」

小学生の時に僕に定着したのはいじられキャラだった。基本的に受け身だった僕も悪いだろう。さらに怒る事が苦手で腹が立つことも少なかったのも原因のひとつかもしれない。

中学生になっても仲の良い友達が変わるはずもなく、相変わらずいつもの感じに落ち着く。

「わっ!!」

「ぶはぁっっ!?」

「吹いたなお前!汚ねぇ(笑)」

「お前が驚かすからだろ!」

これが教室などの屋内だったら俺も怒る。

ただ、中学生にもなるとその辺の見切りがしっかりし始める。結果を予想した上で、こいつは下校中の道端で仕掛けてくるのだ。

この程度であれば許容範囲で、もはや問題無い。

慣れたものだ。友達だから笑い合える。その後も普通に別の会話をして帰路に着く。

しかし、時にやりすぎてしまうこともある。


あれは中学3年の夏。

放課後いつもの友達と川に行った日のこと。

制服から私服に着替えて、遊び道具と勉強道具も持って行った。

川に行く目的は遊びじゃない。

友達が一昨日ここを通った時に筆箱を落としてきてしまったらしい。近くの落し物センターに行っても見当たらなかったから、まだ何処かに落ちているかもと探しに来たのだ。

この後友人宅にお邪魔する予定でいたため、持ってきたものを全て持っていた。

すぐ横を川が流れている道を、注意して見ながら進む。

友達も探している様子なので、こちらもじっくり探した。そこで事件が起こる。

ずっと下を向いていて疲れたので一休みしようと、持ってきた水筒で水を飲んだ時、いつものように友達が後ろから脅かしてきた。

「わっ!!」

端的に言えば運が悪かった。僕も友達も。

驚いた拍子に水筒が手から滑り落ち、慌てて掴もうとして身を乗り出してしまった。

いたのは川のすぐ横。

足元が不安定になっていた僕が荷物ごと川に落ちるたのは、言ってしまえば必然だった。

ボチャンっと存外大きな音を立てて川に落ちた。

流れが緩やかな場所だったから普通に自力で戻ってこれたのは救いか。

「ごめん!!本当に……まさか落ちるとは思わなくて」

必死に謝る友達を見て、その時は仕方ないと許したが、濡れてしまったので家に帰った後、勉強道具はもちろんの事、遊ぶために持っていたゲームまでお釈迦になっていたのを見てさすがに本気で恨んだ。もう一生関わるの辞めてやろうかと思うほどに。

ただ、時間が経って、友達の申し訳なさそうな顔を見るのが辛い事を悟り、実際には黙っておいた。


それからさらに10年。

久しぶりにその友達とばったりと会い、俺の自宅のマンションで飲む事になった。

互いに笑って飲んでいた。気がつけば完全に酔っ払ってたよ。

そのまま話は昔の内容に遡っていく。

「そうだ、俺が川に落ちた時のこと覚えてる?」

俺は酔っ払って何も考えずに口に出す。

「あの時さ、持ってたゲーム全部ダメになったんよね」

「昔の話やなーほんとごめんなー」

そう言って笑う姿を見て、何を思ったんだろうか。俺は持っていた水の入ったコップを手に持つと、全力で友達にかけた。水を。

「……なんで?!」

「仕返しかな。あの時の」

「いまさら?!!ぷッ……ハハハ」

「これでおあいこだな」

「何年越しの仕返しだよ!」

結局、この程度であれば許容範囲。それは変わっていない。友達とはそういうものだ。



江戸の敵を長崎で討つ : 1. 江戸と長崎とはとても離れているところから、意外な場所で、昔の恨みの仕返しをすること。

2. 意外な所・時または筋違いなことで、過去の仕返しをすること。

土日は外に出ない私、基本的にこの2日間は話す内容が極端に無いですね。

いつも無いだろって?黙っていましょう。


どうも、1日ゲーム三昧、深夜翔です。

時間を気にせずゲームできるのは本当に最高ですね。一生土日でもいいです。本当に。


ではまた明日……さらば!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ