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ことわざ大百科 ver.短小説  作者: 深夜翔
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鵜の真似をする烏

私は高校2年生。一応文系です。

なんで一応なのかと言えば、世界史と古文が大の苦手で、数学が結構好きだからです。

特に古文は、毎回順位が下から数えた方が早いくらいには苦手です。

ただ、理系には必修科目である物理と化学があって、そっちも絶望感に出来ないのです。

文系に行きたい理由もあって、結局友達に流されるように文系に来てしまい今に至るわけですね。テストを返却される度に笑えない現実を突きつけられます。

現代文と日本史は高得点なんですが……。

テスト後の面談では、先生に成績を含めて進路の話をされました。

「お前は数学は素晴らしいけど、文系科目がボロボロじゃないか。今からでも理系に変えた方がいいんじゃないのか?」

「で、ですけど…私の目指してる大学は文系なので」

私はひとつ上の先輩に憧れ、大学を決めた口です。

運動もできて勉強もできる。

いつも部活で走り回っていた先輩が、図書室で真面目に本を開いて勉強している姿に憧れたのでした。

去年からその先輩を真似して文系科目に力を入れ始めたものの、全て上手くいかずに失敗しました。

「まだ決めるのは早いぞ。理系の大学もしっかり調べてみるといい」

とまぁ、毎回進路変更の忠告をされます。

先生にはどうしても悪い点数が目に入ってしまう見たいです。実際その通り。指摘されて気分は落ち込むばかりです。

面談が終わった日、とぼとぼと家に帰り、布団の中で不貞腐れているとお父さんが様子を見に部屋にやって来ました。

「入るぞ〜」

脳天気な声でいつもの眠そうなお父さんが入ってきた。

布団にくるまっている私を見ると、黙って椅子に腰掛け、机の上に出しっぱなしにしていた進路表とテスト結果を眺めています。

(私のバカ!なんで机の上に出しっぱなしにしてたのよ!)

なんて心の中で突っ込んで見るも時すでにおすし。

「なぁ……」

声色が変化したお父さんに声をかけられ、ビクッと肩が上がります。怒られるのではと要警戒。

「先生にまた進路変更しろって言われたのか」

「だって……今更理系に変えたところで遅いよ」

後悔はある。素直に理系に行けば良かったものを、適当な憧れだけで、先輩の真似をして文系に行ってしまったこと。

少しやけ気味に声を荒らげて見ました。

「そうか?俺も文系から理系に移動した人間だぞ?」

初めて知りました。お父さんは過去のことをあまり話さない人なので。

「それに、人には向き不向き、得手不得手がある。何も誰かの真似をする必要は無い。咲希自身がやりたい事を探せばいいさ。変更なんて遅くは無い。心配ならお父さんでもお母さんでも話しやすい人に相談しろな」

それだけ話したお父さんは、それ以上何も言わずに部屋から出ていきました。

私はそこで、お父さんがしっかり私のことを見てくれていた事を知りました。そして、不思議ととてもかっこよく感じました。

「理系に……行ってみようかな!」



鵜の真似をするからす : 烏が、姿の似ている鵜の真似をして水に入り、溺れてしまうという意味から、自分の能力、身の程を顧みないで人の真似をする者。また、そのような真似をして失敗する者のこと。

今日は1日ゴロゴロしてました。

ずっとアニメ見てましたね。寝ながら。

たまにはこういう日もいいかなと思います。


どうも、無駄・暇をこよなく愛する、深夜翔です。

暇人って、実は正義なんですよ。

暇が嫌いな人も、たまには全力で暇人を演じてみるのもいいかもしれないですよ。


ではまた明日……さらば!

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