嘘から出た実
英語の先生は性格が悪い。
これは生徒の意見であって人間性の性格とは違うけど、純粋に生徒の嫌がる事をしてくる。
宿題を大量に出したり、唐突にテストをやるとか言ったり。
「いつでもテストが出来るように準備しておけよ」
今日も英語の授業最後にそんな一言を残し教室を出ていったよ。
「ふぁぁ……授業終わった?」
そんな先生の意外な一面は、寝ている生徒を起こさない事だ。特に何も言わない。成績も下がっている気配はない。
だからこうして寝ている人が割と多い。
「今終わったぞ」
ただ、俺がこうして起きて頑張っているのに何となく癪だから焦らせてやろう。
「なんか明日テストだってさ」
「マジで?!」
聞いてなかった本人は大いに驚く。
明日まで黙っとこ。それに念の為俺も勉強するし、こいつにも付き合って貰おう。うん、それがいい。
「夜まで頑張るしか無いな」
「うわぁ〜めんどくさいなぁ」
渋々勉強道具を鞄にしまう友人。
俺も同じくしまい、家で勉強する事に。
翌日は昼休みの後の5時間目が英語。
「あ〜眠い……結局長い時間勉強に付き合わされたし」
「お前は学校でガッツリ寝てんだからいいだろ」
モチのロン、友人には夜中まで勉強に付き合わせた。俺もテスト範囲を復習し、単語の勉強もついでにしたな。
「これでテストも一安心だな!」
「そうだといいけど」
残念だったな。その頑張りは再来週のテストまで取っておけ。無駄な事はさせていない。勉強をしたくない人間に強制させただけだ。
驚くだろうな、普通に授業始まったら。
先生が到着するのを待つ。
昼休みが終わり、先生が到着すると、日直の号令で授業が始まった。
「はい、では今日はテストをします。教科書ノートは机にしまって」
「…は?」
驚いたのは俺だった。
このまま授業が始まるものだとばかり思っていたから。
当たり前だけど告知などされていない。告知する先生でもないけどさ。
準備などしていない生徒たちは、文句を言い出すもいつもの事なので相手にされない。
「……?何でみんなやってないんだ?」
「………はぁ知らね」
まさか本当に今日やるとは。
恐らく昨日英語を勉強してきたのは俺たちだけかもしれない。運が良かったのか悪いのか。
テスト中、釈然としないまま解答をしていくのだった。
ちなみに、2人とも無事に高得点を取った。
嘘から出た実 : 初めは嘘のつもりであったことが、結果として本当になってしまうこと。思いも寄らず良いことが実現したときなどに言う。
気がつけば 六十日目 あとがきも。
どうも、六十日も続けられている事に驚き、六十部分目にしてまだあ行から抜け出せていないのかと二度驚いた、深夜翔です。
こんなくだらない小説に付き合ってくれている皆さん、本当にありがとうございます。
しかし六十も小説を書いているのに一向に進歩しない内容……悲しいですね。笑
これからも精進させていただきます。
ではまた明日……さらば!
↑
この文も祝六十回目




