殷鑑遠からず
やってはいけないこと。
やるなと言われるとやりたくなるのが人間の心理であるらしい。
それを自制心という自分自身の心を育てる事で抑制している。中学生辺りで、その自制心は育ちきる。
「原田!お前また宿題忘れたのか!何度目だ!」
授業開始5分。もはや見慣れた光景となる。怒鳴られているのは原田。怒る先生も毎日大変だな。
こちらとしてはこの後の授業、先生が不機嫌なまま行うので気分が悪くなる。よって辞めて欲しい。
「はぁ……とりあえず、今日はこのまま自習にする。いいか、喋るなよ。一人でやれ」
そうやって釘を刺すからうるさくなる。
俺は一人で黙々と数学の問題を解く。
「……だよな」
「……分かってるって…」
黙っている事に耐えられなくなってきた馬鹿共が小声で話し始める。ひとりが話し出すと次々に声が増える。声が増えればうるさくなる。
結果。
「おいっ!俺は喋るなっていったよな!」
先生が怒る。
まだ自習始まってから10分くらいしか経ってない。
怒ると分かっているのに話し始める馬鹿共はなんだ、かまちょか。
先生が怒っているが、俺には関係がないので黙って勉強を進める。気にしたら負けだ。
その後も何度か怒られるも無事に授業が終わった。
すると原田が颯爽と近づいて来た。
「相変わらずうるさいよなあの先生」
驚く事にこいつと俺は幼稚園からの付き合い。
仲が良いと思われたくないが、残念ながら友人だ。
「だいたい宿題忘れたくらいいいじゃんか」
怒られる事が分かっているなら忘れなきゃいいのに。
「忘れなければいい」
おっと声に出てしまった。
「それに少しくらい話したっていいじゃん!誰も気にならないよな!」
(俺は勉強してるんだけど)
「俺は勉強してるからうるさい」
おっとまたしても。
「そうだ!忘れてた……宿題見せてー!」
「それが目的ならさっさと帰れ」
「そー言わずにさ?お願いします奏多さま」
「はぁ……」
俺はカバンからノートを取り出すと原田に手渡した。もちろん宿題だ。
「うぉぉありがてぇ!借りてくな!」
やかましい奴だ。
なら何故貸すのかって?
授業料みたいなものだよ。
ああいう奴にはなってはいけないっていう反面教師のさ。
殷鑑遠からず : 戒めとすべき手本は、ごく身近なところにある
やっと本編書き終わった……。
誰だよ毎日投稿とか言った阿呆な輩は。
そういうのは本編しっかり書けるやつが言うセリフだろうが。
………どうも、某阿呆な輩、深夜翔です。
本編の方は明日か明後日に投稿する予定です。
是非とも『その探偵、天才魔術師』よろしくお願いします。
ではまた明日……さらば!




