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ことわざ大百科 ver.短小説  作者: 深夜翔
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鷸蚌の争い

「攻め入るなら今だ。あの生意気な小国は早くに滅ぼしておくべきだ」

とある小国の王座。

隣国との睨み合いにいい加減我慢の限界に至った王が戦争に踏み込もうとしていた。

一方の相手国。

「隣の小国が攻め入る算段を立てているとの情報が」

「そうか……そうなる前に叩くべきだな」

こちらも同じく戦争の用意をしていた。

その2ヶ月後、無事に…というのもおかしな話だが両者の考えが同じ時期に重なった結果、正面衝突になってしまった。

その戦いは長々と続き、やがて市街戦に発展するほどに。終わりの見えない戦争に、国民は不満と不安を募らせていく。

関わりたくない、信用できなくなった国民は、下側にある大国に避難または移住し始めた。

そんな事も気付かずに戦争を進めれば、痛み分けのまま時だけが過ぎていく。国民は減っていく。

兵士も消耗し物資は底を突く。

ここまで来てようやく事態がまずい方向に向かっていることに気がつく。そして目の前の敵だけに集中していた為に、周囲の状態に気が付かない。


小国の国民が移住してくる大国。

2国が戦争している間、その様子を眺めていただけの大国の王。わざわざ移住を許可していたのには理由があったのだ。

「両者の武力はほぼ互角。長引けば今の状況に気がつくはずだ。その瞬間を逃すてはない、兵をすぐに出発できるよう準備しておけ」

こうして様子を伺うターンが続いたが、しばらくして遂にその時が来たのだった。

「二手に別れて同時に滅ぼす。いいな」

大国はほとんど何もしなかった。

小国同士、無駄な戦争をして勝手に消耗。

大国の兵はほぼ損害を出さずに2国の領土を手に入れることができたのだ。

「くだらない事で周囲が見えなくなる時点で王には向いていない。国民の命を背負っている事を忘れてはならぬ」

その出兵時に言った王の言葉は、国民、兵、その他多数の人々の記憶に残る事になったのだった。



鷸蚌いつぼうの争い : 無益な争いをしていると、第三者に乗ぜられて共倒れになる。小国間の無益な争いへの戒め。

メリークリスマス!

どうも、私のクリスマスイベはクリスマスガチャで終わった、深夜翔です。

ソシャゲ以外にクリスマスを感じることなんて無いですね。えっ?これ常識ですよね?

よって今日くらいは言わせていただきます。


"リア充爆発しろ"


それではまた明日……さらば!

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