一斑を以って全豹を卜す
「やっべ遅刻した!」
朝起きた時には既に1時間目が始まる時間だった。
とはいってもそんなことは常日頃。
登校時は特に気にする事もなく悠々と歩いている。
昇降口に着くとチャイムが鳴った。
「2時間目が始まったー」
時計を確認して、完全に1時間目をすっ飛ばした事を理解する。
遅刻の場合は職員室に遅刻カードを取りに行く。
こちとら慣れすぎて職員室に入った瞬間に、「ああカードね」と先生に笑ってカードを受け取れるレベルだ。
カードを持ったら、目の前の階段を上り自分のクラスへと向かう。
長い廊下のせいで他クラスの横を通らないといけないが、案外これも楽しい。
中をちらっと覗いてなんの授業をしているのか予想するのだ。
「ここは……誰もいないな。制服置いてあるし体育かな。こんな寒いのに2時間目から体育かよ」
体育は2クラス合同のため隣もいない。
そのまま次のクラスを覗く。
「おっ、ここは珍しくみんな起きてるな。さては現代文だな……先生がすぐ起こすし、怖いからなぁ」
寝てると起こされる授業は基本的に誰も寝なくなる。怒ると怖いと余計に。
その代わりこっそり別のことしてる奴もいるけど。
「隣は…何してんだ?………あ〜英語だな多分」
こちらは机を班の形にくっつけてなにかしていた。
英語はちょうど今班活動で英語のレポート作成をしている。それの準備かな。
「俺のクラスは……」と、やっと着いた教室を覗くと………。
「遅かったね?」
扉の目の前で担任がガン待ちしていた。
「お、おはようございます……何してんの?」
「そろそろ来るだろうと思って待機してたのよ」
「それは……どうもお疲れ様」
担任と言うことは数学か。
黒板には、見たくもない数字の羅列が長々と描かれている。あ、頭が……。
「早く座ってプリントやりなさい。今2番だから」
「りょーかい」
渋々席に着くと筆箱を取り出し問題に取り組む。
めんどくさいなぁ、休めば良かったかも。
"休む"という発想が出てきたのは何故か学校に来てからだった。
一斑を以って全豹を卜す : 豹の皮のまだら模様の一部を見て豹であることを認識するということから、ものごとの一部を見て、全体を推し量ること。
どうも、たまには短くいこう、深夜翔です。
あとがきまで読んでくれている方は果たしているのでしょうか。
そんな人達は短いのはつまらないかも知れませんが、話のネタが無いですね。
では、また明日……さらば!
(そもそもここまで読む人もいないか)




