表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ことわざ大百科 ver.短小説  作者: 深夜翔
39/466

一寸の虫にも五分の魂

蟻。それは極小の生き物であり、単体では他の生き物に為す術もない。それこそ、もしかすると誰もが気付かぬうちに潰している可能性がある。

だから見逃しガチなのだ。放っておくと自然群れる。それはひとつの巨大なコロニーを形成し、自らの陣地とする。

そうなればその力は計り知れない。

自分の何倍にもなる大きさの生き物でさえ打倒す力を持っているのだから。


これはとある学院の魔術大会。

「やったな!1回戦は1年とだって!」

「良かったぁ〜初戦敗退は悲しいからな」

3年生は最後の大会。特に団体戦は学院中が最も盛り上がるため、気合いがはいる。実力は技術だけでなく運もその中のひとつだ。下の学年と当たる方が勝てる確率は上がる。

「2回戦は……うわっ3年5組だって」

「それは強すぎるな」

だからより強い場所との戦いを優先するのは間違っていない。が、それが敗因になる事がある事実は周知しておくべきだ。

上ばかり見ていると思わぬ落とし穴に気づかない。


「1回戦、始め!」

ワッッッと、大きな歓声がフィールド上に広がっていく。

魔術大会当日。

「ここでの消耗は裂けたい!サッと片付けてしまおう!」

この3年クラスは既に2回戦の勝負のことしか考えていない。素早く終わらせ次に備えたいらしく、少数の優秀な人材を敵1年の部隊に突撃させた。

その間に次の作戦会議をし始める。

「"不可侵領域"」

「なっ?!1年がこんな高等魔術を?!」

その頃敵陣では、突っ込んだもののありえない速度で構築されたドーム型の防御領域に苦戦している3年の姿が。

「慌てるな!この短時間で構築するには相当の人数と魔力が必要なはず、魔術が解けた瞬間に叩き込むぞ!」

精鋭部隊のリーダーが指示を飛ばす。

ドームの中には敵の陣地、城がある。

それを破壊するか、大将を倒す、城内部のフラッグをゲットし味方拠点に持ち帰る事ができると勝利になる。

すなわち無理に攻め入る必要も無いのだ。

城の防御が剥がれるのをじっと待つ3年。

しかし、この防御領域が1人の実力で成されていて、さらに他の1年達が背後から迫っているなど考えもしていなかった。

「「「"弱体退化"」」」

よって突然の奇襲に対応できなかった。

「「"重力圧迫グラシオン"」」

それも1人ではなく、複数人による攻撃。

いかに個人の戦闘力で勝っていようと、奇襲に複数ほ攻撃、それも綺麗な連携の取れた魔術。

「ぐあっ……」

本の一瞬で3年クラスのトップが一気に倒された。

フィールド外ではものすごい歓声が響き渡るも、内部には聞こえない。

つまり、陣地に引きこもっている3年達は、トップが全員ダウンした事に気づいていなかった。

「だから、ここの位置は……」

「いや、それだったらこっちから……」

そこに違和感に気が付いたのは見張り役の生徒だ。

「大将!精鋭部隊、あまりに遅くありませんか?」

「……そうだな、通信用の魔術が使えるやつは?」

「はい!」

「少し連絡をとってみてくれ」

少し城の中が騒がしくなる。

しかしまだまだ油断が残っていた。

「た、大将!精鋭部隊……全滅しています!」

「…は?」

ありえない、その場にいた全員がそう思った。

だが、それも次の瞬間には事実なのだと理解せざるを得ない状況になる。

ズドンッッ。

とてつもない爆風と共に城全体が大きく揺れる。

「敵確認!なっ、か、囲まれています!」

「なんだと!」

異常なほどの慌て方で映し出された画面を見れば、確かに城の周囲には敵の姿が確認できた。

いつの間にかに包囲されるほど接近されていたのだ。

「総員、各個撃破しに行け!俺も行く!」

あまりの動揺に、指示がめちゃくちゃになる。

囲まれているというのに城をもぬけの殻に。

誰もいなくなった城の中、体操着姿の生徒が1人、3年のフラッグの前に立っている。

頭に結んだハチマキは、1年の学年色である青色。

「大将、こちら撃破!」

「こっちも大丈夫です!」

1時はどうなる事かと思ったがさすが3年生。

容易く包囲を突破し、退かせる事に成功した。

その時、

『3年1組、フラッグの消滅により敗退です。勝者1年4組』というアナウンスが入った。

なんとフラッグを持ち去られていたのだ。

「そ、そんな……」

項垂れる3年大将。

それとは対象的に、1年の城では満足そうに頷く1年大将の姿が。

ここまでの全てが作戦通りだったのだ。

突っ込んでくる生徒を全員で対処。

その後、味方の半分を連れて敵陣に、その間に隠密に優れた生徒を城に潜り込ませてフラッグを回収したのだ。

「みんな、よく頑張った!次までしっかりと休憩しよう!」

その澄み渡る声に、この勝負中で1番の歓声が大会場の全域から聞こえてきたのだった。



一寸の虫にも五分の魂 : どんなに小さく弱い者でも、それ相応な思慮や意地を持っているものだということ。小さくても、侮れないということ。

眠すぎる。

どうも、まぶたにだけ重力が2倍くらいになっているのではと勘違いしてしまう、深夜翔です。

寝不足ですね分かります。

睡眠不足は健康にも学習にもよろしくないですので、夜更かしや徹夜は辞めた方がいいですよ。

昼間が辛くなるだけです。


それではまた明日……さらば!

睡眠はしっかり取りましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ