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ことわざ大百科 ver.短小説  作者: 深夜翔
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一刻千秋

おかしい。

これは酷い。

学校での現代社会の授業中。先生がテストの解説をしている。俺は教室の角の席で黒板上のスピーカーの横にある時計とにらめっこしていた。

ただでさえ長い授業も3時間目までが終わり、残り1時間で昼休みになるというのに、この時計は全く先に進む気配が無い。もはや秒針だけが動いているのかと錯覚を起こす。

(腹減った……)

つまりそういうことである。

偶然、本当に偶然にも寝坊し、朝飯を食べ損ねた結果がこれだ。昨日の夜の俺に文句を言いたい。

願うなら夜更かしをしようなどと考えないように。

4時間目と寝坊と現代社会の組み合わせは鬼畜の諸行といって差し支えないだろう。

眠い、お腹が減った、解説ばかりでつまらない。

余計に眠気と空腹が気になり始めた。

少しくらい授業を聞いて時間を潰してみる。

「えーこの国会と内閣は………」

始まる前に貰ったプリントを見る。

穴埋めになっているプリントの数カ所が既に黒板に板書されている。とりあえず後のプリント提出の時を考えて今のうちに埋めてみよう。

黙々とプリントを埋め、確認のために黒板に目を向ける。すると、上の時計が目に入ってしまう。

時計は先程から10分程度しか進んでいない。

(はぁ?壊れてるだろあれ)

胸中で文句を言ってみるも次官が早く進むわけでは無い。仕方が無いので手を組んで睡眠を取る。

学校ではあまり寝れないのだが、多少睡眠欲が薄れてくれれば嬉しい。

目をつぶってウトウトする。

チョークが黒板に当たる音がやけに大きく感じる。

それを意識してしまうと、他の環境音がより響いてきてしまう。

真面目に受けている生徒のシャーペンの音、プリントをめくる音、他クラスの授業の声。

せめてイヤフォンをしてはいけないのかと思う。

無論、授業中に寝ようとしていること自体いけない話ではあるが、今そこに触れるのは宜しくない。

そろそろ39分くらい経ったかと目を開ける。

時計を見ればまたしても10分の進み。

もう諦めて黒板を見つめたままぼーっとする。

だが、これが案外いい効力を発揮する。

黒板に書かれる文字を適当に追いながら無心でいると、気がつけば残り5分となっていた。

(まじか!後ちょっとや!)

しかし1度学生を経験している者ならばわかるはずだ。授業中の残り5分ほどに長いものは無いと。

秒刻みに数え始めると尚のこと良くない。

10秒ですら異様に遅く感じるこの空間は、もしかすると本当に時間が遅くなっているのではとおかしな考えまで浮かんでくる。

(やっと1分……)

これは酷い。

体感10分は待った。現実は1分。

もう一度言う。これは酷い。

「さっきからめっちゃ時計見るじゃん(笑)」

不意に後ろから声がしてそちらを振り向く。

後ろの友達が苦笑いを浮かべて見てきた。

「腹減ってんだよ!」

「あー寝坊したとか言ってたな」

何故そんなに余裕な顔をしていられるのか。

少し視線を落とせば、この優秀な友はしっかりと授業を受けていたらしい。

「テスト前にプリント見せてな」

「今やれや!」

そんな阿呆な会話をしていると、

キーンコーンカーンコーン。

「じゃあ今日はここまで、次回はこの続きからやります」

気をつけ、礼。

「飯だァァァァァ!」

結局誰かと話している時間が最も早いと気がついたのは、腹がふくれて眠気に襲われた後だった。



一刻千秋 : 時間の経つのが非常に長く思われること。

2020年も残り僅かですね。

最近は物を買う事が多くなり部屋に某ア〇ゾンのダンボールが山盛りになっています。

正月前に片付けたいが、バイトやら学校やらで時間が無いんですね……。日頃から片付けておけばこんなことには………


どうも、大掃除をいつやるべきか迷い中の深夜翔です。

通販の恐ろしいところはゴミ処理だと最近気が付き始めました。

ご利用は計画的にって話ですね。

皆さんも部屋の掃除はしっかりしましょう。


それではまた明日……さらば!

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