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ことわざ大百科 ver.短小説  作者: 深夜翔
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石の上にも三年

努力は報われると言うけど、本当にそうなんだろうか。その報いは一体いつやってくるものなんだ。

俺は勉強も部活も、人一倍努力してきた。

人よりも覚える事が苦手な体質である為に、より多くの努力をしてきたつもりだった。自習自主練は当たり前、その日に覚えた事は1週間かけて頭、体に覚えさせる。でも、結局できるようになった時には周りは次の段階に進んでいる。

周りからはダメ人間だの、無力の極みとか色々言われた。顧問の先生からも向いていないんじゃないかと相談された事もあった。

何をしても届かないのならば、この努力は一体なんのためにやっているのだろうか。


そんな事を考えて早数年、中学になって気づき出したそれは、残念ながら卒業間近になっても俺から離れようとはしない。

強いて言うなら努力を辞めなかったことは誇れるかもしれない。

「透也?大学に入学するまで少し時間あるでしょ。塾の先生やってる友達に数週間でいいから手伝いに来て欲しいって」

「俺が?」

「他に誰がいるのよ、予定があるなら断るけど」

「まーいいよ、どうせ暇だし」

友達と遊ぶ約束はしてるけど、そんな何週間と言う程じゃ無い。快くとは行かなかったが、とりあえず了承だけしておいた。


そしていざ塾に行ってみると、案外しっかりと勉強している。中学2年生がメインのようだ。

来年受験生の学生が真剣に頑張っている。

軽く塾長から紹介をしてもらった後、1回歩いて回って、分からない子に教えてあげて欲しいとの事。

「透也さん、ここ教えて欲しいです」

初めて会う人のはずだけど、割と声をかけられる。

(あーここは俺も苦戦したな。ちょっと式が複雑なんだよな)

覚える事が苦手な俺は、少し特殊な暗記方法をしたり、回りくどくても確実に分かる方法をよく使っていた。教えてと言われても、自分がやってきたこと以外に教えられるものは無かったから、とりあえずそれを伝えてみる。

「すごい、分かりました!ありがとうございます」

すると、分かってくれたのか明るい顔でお礼を言われた。

面と向かって感謝されるのは素直に嬉しい。

自分でも誰かの役に立てたのだから。


それから1週間。

毎日のように聞きに来る子ども達に自分流の覚え方等を教えていたら、いつの間にかかなりの生徒が集まるようになっていた。

塾長曰く、かなり人気なんだとか。

自分ではよくわからないけど。

でも、確かに感謝されたり明るい笑顔を見せてくれたりと、手助けできているのだと実感できる。

もしかしたら、俺の努力は誰か他の人の為にやっていたのではと考えた。

出来ない人の事はできなかった人にしか分からないと言う。ならば、人一倍分からない部分が多かった自分は、困っている人の理解者になってあげられるのかもしれない。

バカにするのでは無く、理解し教えることは俺にならできる。


これが報われたという事なのかは分からない。

けど、俺の努力は無駄じゃ無かったんだと思う。

それは目の前の笑顔を見れば、理解できた。



石の上にも三年 : 冷たい石の上でも三年座り続ければ温まるという意味から、たとえ辛くても、耐えていれば、やがて報われるということ。

これを書いててふと思い出しました。

もうすぐ受験シーズンですね。


どうも、おそらく人生の中で1番勉強したのは高校受験だった、深夜翔です。

やっぱりもしもの事を考えた時に、高校受験は背負っているものが違うと思いますね。

初めての受験の方がほとんどでしょうし。

皆さん頑張ってください。書くことしか出来ませんが、応援しております。


という事で今日はこの辺で。

また明日……さらば!

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