ああ言えばこう言う
【第六学院】
キーンコーンカーンコーン
「よっしゃ!授業終わりだ!」
「どこで遊ぶ?」
「いつもの公園でいいよ!」
チャイムが鳴ったと同時に数人の男子がものすごい勢いで教室を出て行く。
中学生と言ってもまだ1年生では小学生と大差はない。外で遊びたい年頃だ。
先生も呆れ顔で挨拶をしている。
「せんせー!遅れた宿題出しとくねー!」
「……ちょっと待ちなさい」
挨拶も終わり、大方生徒も下校の最中。
お気楽な態度でノートを片手に再び教室へ戻ってきた男子。
さすがの先生もこれは注意せざるを得ない。
「神戸君、今日の授業の時に忘れたと言いましたか?」
「い、言ってない」
「忘れたならせめて報告しなさいと何回言ったら分かるの?」
「だって先生怒るじゃん」
「叱らなかったら忘れないの?」
「…多分」
どうやら宿題を後から持ってきたようだ。
「叱られる事をしたと分かってる?先生もこんなに毎日注意したく無いんだけど」
「じゃあしなきゃいいじゃん」
「しないと忘れるでしょう!そもそも注意されているのにその態度はなんですか?」
「だって時間が無いんだから……」
「遊びに行く前にやればいいでしょう!学生の本分は勉強ですよ!」
「難しくてすぐには終わんない」
「いいえ、そんなに難しく無いです。あなた以外のみんなはきちんとできてますよ。今日授業でやったばかりでしょう」
「俺はこんなの知らない」
「それは授業中しっかり聞いていないからですよ?」
「だって眠い……」
「だってじゃありません!長い時間遊んでいるからでしょう!1度親御さんに連絡してあげましょうか?」
「それはダメ!」
「じゃあしっかりやって来なさい」
「……でも分かんないし」
「今教えてあげます」
「今から?遊びに行くから無理」
「あなたねぇ……」
その後もこんなやり取りが数十分続いたとか。
素直にやった方が時間が取られなくて済むことに気づくのはもう少し後かも知れない。
ああ言えばこう言う : 相手の言うことを素直に聞かず、理屈をつけて反論すること。
どうも初めましての方、またお前かと言う方、
こんにちは、深夜翔です。
今回は、自分の暇つぶし企画的なノリand勉強も兼ね、ことわざ小説化してみよう(毎日1つ)……
はい、とりあえず見切り発車で始めるのでどこまで続くかは未知数でございます。
1週間程度はモチベもあるはずなので、それ以降は未定です(笑)。
ちなみに私深夜は普通にバカです。
意味や例文を調べてから書いてはいますが、もしかしたら解釈が間違っているかも知れません。
その時は遠慮なく「ここ違うぞバカやろー」と言っていただいて問題ありません。
俺の心にダメージが入るだけですので……(悲)
もちろん現在毎月投稿している『その探偵、天才魔術師』も引き続き投稿します。
少し長くなりましたが、報告はこの辺で。
毎日と言ったからには明日も出没します。
ではまた明日……さらば!
(さぁて何日続くのやら)